ゴールデンステート・ウォリアーズはなぜ最強なのか～オフェンス編～

ゴールデンステート・ウォリアーズは、カリフォルニア州オークランドに本拠地をおき、昨季まで2連覇を達成した強豪。

そして、2018-19シーズンは、1990年代以降ブルズ、レイカーズに次ぐ3連覇を達成できるのかがかかる大事なシーズン。

ケビン・デュラント、ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンというオールスター級の選手を擁するなか、昨年オフには、リーグ屈指のビッグマン、デマーカス・カズンズを獲得し、ついに5人全員がオールスターのチームが出来上がってしまったのである。

今期はレギュラーシーズンをウエスタンカンファレンス1位で通過したものの、シーズン57勝。

2年前はシーズン73勝したチームとしてはやや低調のシーズンとなったことは事実であり、チームケミストリーなどの不安要素がとりただされているが、ここではゴールデンステート・ウォリアーズの強さについて紐解いていく。

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スプラッシュブラザーズとオフボールオフェンス

ウォリアーズのオフボールオフェンスは、NBAの中でも群を抜いてレベルが高い。
オフボールオフェンスとは読んで字の通りボールを持っていないときに、スクリーンなどを用いてプレーヤーをフリーにするオフェンスだ。

ゴールデンステート・ウォリアーズは強力な3Pでフロアスペースを広げながら、オフボールスクリーンとカットを中心にオフェンスを組み立て、ノーマークな得点を効率良く稼ぎ出す。

その戦術に欠かせないのが、リーグ屈指のスコアラーたちだ。

ステフィンカリー、クレイトンプソンは彼らのシュートがリムに当たらず滝のようにはいることから『スプラッシュブラザーズ』た呼ばれるようになった。

このバックコート陣は脅威なのだ。そして2016年シーズンからサンダーから移籍したケビン・デュラントも欠かせない。

レブロンの次に最強のプレーヤーと噂され、オールラウンドにプレーできるスコアラーが加入、もはや無双である。

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圧倒的な3ポイントシュート成功数

ゴールデンステイト・ウォリアーズのオフェンスでまず頭に浮かぶのは歴代最強の3ポイントシューターを擁することだ。

ステフィンカリーとクレイトンプソン。

2人は次から次へとこれまでのNBAの３ポイントに関係する記録を更新し続けている。

どんなにマークが厳しくなろうと二人には全く関係ない。

この二人がいることで相手チームのディフェンスは外へのマークを厳しくするために広がらざるを得ない。

相手が広がりきったタイミングでフロントコートメンバーが中で簡単にシュートを決めていく。

二人の存在が効率の良いオフェンスのベースとなっているのだ。

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チームファーストとアンセルフィッシュ

コービーブライアントはゴールデンステート・ウォリアーズのオフェンスについて、デュラントやカリーやトンプソンなど、リーグ屈指のスコアラーが揃っているものの個の力に依存せず、互いのエゴを捨て去りアンセルフィッシュにチームファーストを突き詰めるスタイルが根幹にあり、それが今のチームのレベルに昇華させたと語る。

また今シーズン、8試合目のシカゴ・ブルズ戦では序盤から完全にゾーン状態に入ったトンプソン、第3Q終了までに14本のスリーポイントショットに成功。

2年前にチームメイトのステフィン・カリーが樹立した13本のNBAスリー記録を塗り替えた。

試合後トンプソンは

『今のチームのシステムやチームメイトの存在抜きには達成できなかったと思う。それは間違いない。ハーフタイム、ステフはボックススコアを見てから僕にこう言ってくれた、『取りに行け』とね。彼の持つアンセルフィッシュな精神がよく分かる』

と語った。

チームメイト全員がそれを望み理解し、ボールを集めるのだ。

そのアンセルフィッシュさが、チームケミストリーを形成する要因の一つだ。

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控えメンバーには曲者が揃っている

スタメンだけにフォーカスがあたりがちだがゴールデンステイト・ウォリアーズのベンチは非常に層が厚くしかも曲者揃いだ。

プレイオフになると急にイキイキと存在感が2倍になるイグダラ、ポストアップからのペリメーター
ショットがやたら入るビッグポイントガード。

リビングストンを中心にベンチメンバーも充実しておりスタメンが下がっても攻撃力は下がることはない。

ウォリアーズの弱点はセンターなのか？

ゴールデンステイトのセンターは基本的にはスクリナーとしての役割がメインになるが実は、ゴールデンステート・ウォリアーズはセンターの使い分けでオフェンスのパターンを変化させ、システムの違いを生み出し、ディフェンスはその都度対応しなければならず疲弊していくのだ。

今季、ケガ明けとはいえ、3ポイントも打てるオールラウンドセンター「デマーカス・カズンズ」の加入でローポストの得点源が手にはいった。

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更なるオフェンスパターンの増えたゴールデンステート・ウォリアーズ。

プレーオフでは爆発できるか。

※悪いニュースが飛び込んできた※

2019年4月16日、ウォリアーズは、クリッパーズとのファーストラウンド第2戦でデマーカス・カズンズが左大腿四頭筋断裂！無期限離脱！

デマーカス・カズンズが離脱しようと、ゴールデンステート・ウォリアーズの選手層は厚い。

2018-19シーズンのNBAプレーオフにおける最大の見どころになるだろう。

アクシデントを乗り越え、スリーピートを達成し、現代の王者を証明できるのか。

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