ウェスタン・カンファレンスを1位で終えたウォリアーズ。
昨シーズンは連覇を達成し2002年のレイカーズ以来となるスリーピートを狙える唯一のチームです。
しかし今シーズンは怪我人が多かった事もあり、4連敗をしたり8連勝した後に7試合で5敗したりと近年見た事のない負け方をしました。
終盤には調子を取り戻しましたが、昨年ほどの怖さは感じられないシーズンとなりました。
対するは8位でシーズンを終えたクリッパーズ。
長年活躍してきたブレイク・グリフィン、クリス・ポール、デアンドレ・ジョーダンがチームを去り、今シーズンから新しいチームへと変貌を遂げました。
それでもレギュラーシーズンでは、5位～8位までが2ゲーム差と激しいプレイオフ争いの中に入り、見事プレイオフ進出を決めました。
初戦から王者との戦いになりましたが、波乱を起こす事が出来るでしょうか。
まさかまさかのデマーカス・カズンズ
カズンズがウォリアーズに移籍というニュースは世界中に衝撃を与えました。
ただでさえスター集団のウォリアーズに、リーグトップクラスのビッグマンであるカズンズが加わる事に批判をする人も多かったですね。
カズンズがアキレス腱断裂の怪我で、シーズンの半分以上は試合に出られないと分かりながらも獲得したのは、プレイオフまでの復帰に照準を合わせ弱点と言われるセンターの補強をする為でした。
計画は順調に進み遂に迎えたプレイオフ、しかし第2戦でまさかの左大腿四頭筋断裂で無期限に離脱となりました。
カズンズ、チーム両方にとってまさに悪夢です。
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唯一の救いはアンドリュー・ボーガットを獲得していた事でしょう。
共に優勝を経験しているのでアジャストするのに時間は掛かりません。
とはいえ、34歳になったボーガットも以前の様には動けません。
突然のアクシデントが起こったウォリアーズ、王者としての真価が問われるプレイオフになりそうです。
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2度のシックスマン賞を獲得したルー・ウィリアムズ
ベンチから登場する選手でありながら、平均20点以上を挙げるベテランのルー・ウィリアムズ。
その魅力はファウルをもらう上手さにあります。
独特なリズムのドリブルで、相手ディフェンスをあえて抜かず体をぶつけながらシュート体勢に入りフリースローを獲得します。
3ポイントも打てるので非常に止めにくい選手です。
スターターでは、中でも外でも得点を取れるダニーロ・ガリナーリやディフェンスと相手をイラつかせるのが上手いパトリック・ベバリーが中心となり若手選手をリードします。
ケビン・デュラントが圧巻のパフォーマンスを見せ勝ち上がるも・・・
ウォリアーズホームで行われた第1戦は、カリーが38得点15リバウンドの大活躍で終始クリッパーズを圧倒し勝利。
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第2戦は1Qにカズンズが怪我でコートを去りますが、逆に奮起したウォリアーズは前半で73－50と大きく引き離します。
更に3Q途中では最大31点差をつけましたが、徐々にクリッパーズがシュートを決め始めると3Q終了時点には14点差に縮まります。
4Qに入ると流れは完全にクリッパーズペースになり、前半と真逆の展開を見せ猛攻を受けます。
終盤にはデュラントがファウルアウトになり、決め手を欠いたウォリアーズが大逆転負けを喫しました。
「流れ」の怖さを改めて感じるゲームになりました。
クリッパーズホームに移った第3戦は、分かりやすく燃え滾っていたウォリアーズが序盤から攻守で圧倒し勝利をもぎ取りました。
ウォリアーズはフィールドゴール54,8％と高確率を記録し、デュラントは38点と大暴れしました。
続く第4戦はクレイ・トンプソンが爆発し3ポイント6本を含む32点を挙げると、デュラント33得点と2人で65得点を挙げ勝利しました。
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王手をかけてホームに戻ったウォリアーズでしたが、負けられないクリッパーズの猛攻を止められず前半で71得点を許してしまいます。
最後までペースが掴めずデュラントが45点、カリー24点、トンプソン22点を挙げましたが、勝負所で決めきれず敗北。
再びクリッパーズホームに移った第6戦、序盤はクリッパーズが攻め込みましたが、この日の主役はデュラントでした。
この日挙げた50得点の内、歴代2位タイとなるプレイオフのハーフ（前半）の記録である38得点を挙げます。
ディフェンスでは、ドレイモンド・グリーンがブロックを４つとトリプル・ダブルを記録、カリーも24点を挙げ勝利。
ファーストラウンドを通過しました。
当然ながら、シリーズで1番活躍したのは平均37,4点、フィールドゴール57,7％を記録したデュラントでした。
しかし、近2シーズンよりもデュラント依存が強くなっているような気がする展開の試合が多かったと思います。
ロサンゼルス・クリッパーズは「チームの強さを証明した価値ある2勝」
結果的に1回戦負けとなってしまいましたが、勝負強さと若い選手の成長を証明したクリッパーズ。
特にシェイ・ギルジアス・アレクサンダーは、20得点越えを2度も記録するなど来シーズンに向けて大きな収穫を得たのではないでしょうか。
パトリック・ベバリーもガードながらリバウンドを平均で8,2本取りチームを勢い付ける3ポイントを決めるなど攻守の貢献が光りましたし、モントレズ・ハレルは勝った2試合は20点以上を挙げチームにエナジーを与えました。
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ルーとガリナーリは3,4戦の低調ぶりが悔やまれますね。
もう少し数字を伸ばしてどちらかで1勝出来ていれば、結果も違かったかもしれません。
ルーは第6戦で徹底マークに合い、8得点とフラストレーションが溜まる試合になってしまいました。
しかし王者を苦しめる原動力になっていた事は確かです。
チームとして活躍を見せてくれたクリッパーズの更なる成長を期待します。
試合結果
※日付は日本時間
第1戦4月14日
(Home) ウォリアーズ 121－104 クリッパーズ (Away)
第2戦4月16日
(Home) ウォリアーズ 131－135 クリッパーズ (Away)
第3戦4月19日
(Away) ウォリアーズ 132－105 クリッパーズ (Home)
第4戦4月22日
(Away) ウォリアーズ 113－105 クリッパーズ (Home)
第5戦4月25日
(Home) ウォリアーズ 121－129 クリッパーズ (Away)
第6戦4月27日
(Away) ウォリアーズ129－110 クリッパーズ(Home)
ウォリアーズ4－2クリッパーズ
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