ゴールデンステート・ウォーリアーズの2014-15、2016-17、2017–18年の優勝全てに携わり、2014-15年にはベンチメンバーとしては初のファイナルMVPに輝いたアンドレ・イグダーラ。
ここでは、ベテランシックスマンの仕事ぶりを解説したいと思います。
エースまで上り詰めたセブンティシクサーズ時代
2004年にドラフト全体9位で指名されセブンティシクサーズに入団。
当時チームのエースだったアレン・アイバーソンとバックコートでコンビを組み、チームに貢献しプレイオフ出場を果たしました。
2年目には、シーズンのフィールドゴール確率5割という驚異的な数字を残すと3年目の2006-07シーズンには、アイバーソンが移籍した事で新エースとして活躍します。
個人スタッツは安定し、持ち前のディフェンス力も生かしながらチームに貢献しますが、プレイオフでは満足する結果は残せませんでした。
2012年にはナゲッツに移籍するも翌年には、ゴールデンステート・ウォリアーズに移籍します。
これまでエースとしてスターターで活躍してきたイグダーラですが、2014–15シーズンからチームの方針によりシックスマンになる事を受け入れ、チームを支える事になりました。
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シックスマンとしてファイナルMVPを獲得！そして3度のチャンピオンへ
2014–15シーズン、スティーブ・カーがヘッドコーチになったウォリアーズは飛躍の年となりプレイオフ・ファイナルに進むとレブロン・ジェームス率いるクリーブランド・キャバリアーズと対戦します。
イグダーラはレブロンとマッチアップすると要所でディフェンス力の高さを見せ自由に仕事をさせませんでした。
チームはキャバリアーズに勝利し相手エースを抑えたイグダーラはファイナルMVPを受賞しました。
スタッツだけ見ればMVPクラスの数字ではありませんが、イグダーラは記録に残らない細かい仕事をします。
それは試合を見れば明らかですし、だからこそ重宝され現在もベンチからは1番手で出て来るのです。
翌年2015−16シーズンも同カードでの対戦となったファイナルは、キャバリアーズに軍配が上がり連覇は達成できませんでした。
しかし翌年の2016-17シーズンは、ケビン・デュラントが電撃移籍すると勢いそのままに、史上初の3年連続同カードとなったファイナルでキャバリアーズに圧勝し王座奪還に成功します。
2017–18シーズンのプレイオフでは、カンファレンスファイナル途中でイグダーラを欠きロケッツに苦戦しながらも勝利し、4年連続となったキャバリアーズとのファイナルを制し連覇を達成しました。
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イグダーラの万能性
イグダーラの魅力はディフェンスを始め、ドリブル、パス、シュートなど全てこなせる万能型でしょう。
先程触れましたが、イグダーラは特にディフェンス力が高いです。
その事についてインタビューで、ビデオを何回も見直して相手を研究していると明かし
「ディフェンスは、その選手がボールを手にする前にすることに過ぎない。それが全てだ。」
と語っていました。
イグダーラがベンチから出てくる事で、良い流れは継続させ悪い流れは変えられるのです。
実際2017－18シーズンのプレイオフでロケッツと対戦した時にイグダーラが戦線離脱した後に連敗しています。
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スティーブ・カーも
「アンドレを失ったことがすべてを変えた。我々は順応していくしかなかった」
とコメントしていました。
35歳になった2018-19シーズンでは、小さな怪我やパフォーマンスを落としつつありますが、プレイオフにはコンディションをベストに合わせてくるでしょう。
スリーピートが掛かるウォリアーズにとってイグダーラの活躍は必要不可欠です。
イグダーラの移籍を阻止したのは？
そんな万能型プレイヤーのイグダーラは、2016-17シーズン終了後にフリーエージェントになりました。
エゴを持たずチームの為に働くイグダーラには数チームからのオファーがあり、その中にはロケッツも含まれていました。
メディアでは、ロケッツと契約寸前までいったものの条件が合わずウォリアーズに残る事になったと報じられました。
理由としては
『イグダーラの息子が泣いて嫌がった』
とか、
『展開しているビジネスがオークランドにあるから』
などの噂が流れました。
実際の真偽は分かりませんが、もしロケッツにイグダーラが加入していたらウォリアーズの連覇があったかどうか微妙な所だと思います。
デュラントも
「アンドレ（イグダーラ）のような選手を、多くのチームが必要としている。彼は力強くプレイするし、頭が良いし、巧みなディフェンスができて、運動能力も高い。優勝するチームを作ろうと思うなら、彼のような選手が絶対に必要になってくる。彼がこのチームに残ってくれて、本当に嬉しいよ。」
と語っていましたしね。
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