2019年4月16日。
八村塁がNBAドラフトのアーリーエントリーを表明した。
もしどこかのチームに指名されれば1981年にドラフト8巡目でウォリアーズに指名された岡山恭崇氏以来、実際にプレイすれば日本人としては初である。
我々はまさに歴史が変わる瞬間を目の当たりしようとしている。
この記事では八村塁がどんなプレイヤーなのか今一度確認し、フィットするチームを勝手に予想しようと思う。
八村塁から“Rui Hachimura”へ
八村塁は通算アシスト&スティール記録を持つジョン・ストックトンらを輩出した名門、ゴンザガ大学バスケットボール部に所属する3年生である。
父親がベナン人、母親が日本人である彼は、205㎝108㎏という日本人離れした体躯と、そこから生まれるパワフルなプレイを持ち味としている。
上の動画を見ていただければお分かりのとおり、未来のNBA選手が集うNCAAにおいて、全く引けを取っていない。
むしろ支配しているといっても過言ではないだろう。
当たり負けしない強靭な体、外から一直線に切り込めるスピード、スピンムーブ。
どれを取っても一級品だ。
事実、現地のメディアも八村の力強さやオフェンス面は高く評価されており、ドラフト1巡目での指名も予想されている。
日本の高校を出て海外に渡った八村塁は、僅か3年ほどで、“Rui Hachimura”へと変貌を遂げたのだ。
八村塁の名前が認知され始めたのは彼が高校2年生のとき
八村塁は中学校を卒業後、バスケの強豪である明成高校に進学する。
2年次にU-17へ選出されると、世界選手権で得点王を獲得。
アメリカとの一戦では38-122と大敗するも、八村はこの試合で25得点を挙げた。
その活躍が評価され、2015年に行われた
『ジョーダン・ブランド・クラシックス』
という世界的に有望な若手のみが選出されるイベントに日本人として初めて招待された。
この時すでに複数のNCAAディビジョン1の大学から声をかけられていたと言われている。
八村塁が高校生の頃の映像が残っている。
顔立ちにあどけなさがあるものの、この頃から体の強さは群を抜いている。
また、ただ体格を生かしたプレイをするのではなく、相手が自分よりも大きな選手の場合は外に引っ張り出してから勝負するというクレバーさもこの頃から持ち合わせているのが分かる。
八村塁がフィットするNBAチームを勝手に予想する
八村塁がNBAのドラフトでピックされることはほぼ間違いない。
しかし問題は「どこのチームに指名されるか?」
これは現地でも意見が分かれている。
そんな事情や前評判を抜きにして、純粋に八村塁がどのチームなら輝けるかを勝手に予想した。
この項目では、八村塁がフィットしそうなチームを2チーム紹介する。
1チーム目は
アトランタ・ホークス
インサイドにトレイ・ヤングという非常にいい選手がいるものの、彼にかかる負担は大きく、チームも下位に沈んでいる。
トレイ・ヤングのサポート役として、また相棒として、八村塁の強力なインサイドプレイが生きるのではないだろうか。
2チーム目は
シャーロット・ホーネッツ
ケンバ・ウォーカーらガード陣は充実しているものの、如何せんフォワードが弱い。
そんなチームに八村が加わればプレイタイムは確実に貰えるだろうし、フォワード陣をまとめあげるプレイヤーとして、更なる成長が望めるだろう。
新たな歴史までもう少し
なにはどうあれ、八村塁のドラフト上位指名はほぼ確実。
ついに、日本人選手がNBAドラフトで名前が呼ばれる日が近づいているのだ。
そして、八村塁がNBAと言う新たなスタート台に立とうととしている。
怪我などなく、良いコンディションでNBA入りできれば、活躍できる可能性はじゅうぶん。
初年度からプレイタイムがもらえるチームに入団し、来期のNBAを、さらに盛り上げていただきたい。