ファーストラウンドでは、4勝1敗で勝ち上がってきた両チーム。
しかしその試合内容は全く異なり、シクサーズは5試合中3試合で120点以上をマークし20点近い差を付け勝利しました。
一方ラプターズは5試合中4試合でマジックを100点以下に抑え、そのうち3試合で20点以上の差を付けて勝利しています。
果たしてセカンドラウンドでは、どちらのペースになるでしょうか。
レギュラーシーズンの直接対決はラプターズの3勝1敗でした。
試合の見所、注目すべきポイント
この両チームはプレイスタイルや役割が似ている選手が多く、マッチアップは1つの見所です。
シクサーズのエースでありポイントリーダーのエンビードは、ガソルとのマッチアップになります。
スピードやパワーではエンビードが有利でしょうが、ディフェンスでは経験が勝るガソルの方に分がありそうです。
エンビードをどう抑えるかが勝敗を分ける１つの鍵になりそうです。
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逆にラプターズのポイントリーダーであるレナードをマークするのはディフェンス力に定評があるバトラーでしょうか。
2人とも今シーズンからチームに加わり、プレイスタイルも似ている攻守のスペシャリストですので、マッチアップすれば非常に面白くなりそうです。
グリーンとJJ・レディックのシューター対決は、どちらが先にタッチを掴むかがポイントです。
ガード対決は身長差があるのでマッチアップはしないでしょうが、シモンズは得点はもちろんアシストでどれだけ周りを生かせるかがポイントでしょう。
ラウリーは得点に波があるのでハマれば怖いですが、逆のパターンは避けてほしいですね。
オフェンスチャージをどれだけ取れるかも楽しみです。
ファーストラウンドでは、共に大きな活躍見せたトバイアス・ハリスやシアカムの働きもシリーズの行方を左右するファクターになるでしょう。
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一進一退の攻防
ラプターズホームで始まった第1戦はレナードが45点11リバウンドと大暴れ、シアカムも29点を挙げ序盤からリードを奪うとエンビードやバトラーに仕事をさせず快勝。
第2戦は、お互いにシュート確率が悪く30%台でしたが、シクサーズはリバウンドの数で圧倒しセカンドチャンスを与えません。
ラプターズはレナード、シアカム、ラウリーが20点以上を挙げましたが、それ以外の選手が13点しか取れません。
シクサーズはバトラーの30点を含む5人の選手が2ケタ得点を挙げ勝利します。
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シクサーズのホームに移った第3戦は、エンビードを起点に序盤からシクサーズがリードを奪う展開。
2戦目とは違いシュート確率が高く5割以上をキープし、エンビード33点、バトラー22点と6人が2ケタ得点を挙げペイントエリア内も支配します。
ラプターズはレナード、シアカム、グリーンが得点を伸ばしますが、後半にシクサーズがディフェンスの強度が上がると対応できず20点以上の差を付けられ完敗。
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第4戦では両チームのスタッツがほとんど同じという展開を見せ試合は終盤までもつれましたが、違いを見せたのはこの日35点をマークしたレナードでした。
試合後に「ウチは接戦に勝ってきた」と語った通り試合を決める3ポイントを沈め勝利しシリーズをタイに戻しました。
意地と意地のぶつかり合いを制したのはエースのブザービーター
ラプターズのホームに戻った第5戦は、シクサーズのシモンズ、エンビードがターンオーバーを連発するとラプターズのディフェンスの前に攻撃が機能せず2Ｑには37－17の差が付きます。
バトラーが22点と1人奮起するものの他の選手が集中力を欠き得点が伸びません。
ラプターズは、この日チームハイの25点をマークしたシアカムの活躍もあり4Ｑ早々に試合を決め圧勝しました。
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後が無くなったシクサーズのホームで行われた第6戦はシクサーズがレナードを徹底マークし自由にさせません。
ラプターズはゾーンディフェンスを突破できずアウトサイドシュートに切り替えますが確率が上がりません。
逆にシクサーズは強引にペイントエリアに侵入すると次々得点を重ね、オフェンスリバウンドの数でも差を付けセカンドチャンスポイントを取っていきます。
結局ペイント内ポイントも56－42と圧倒したシクサーズが最後までリードを譲らず勝利します。
ラプターズホームで行われた最終戦は気負いなのか疲れからなのか、お互いシュートが入らず1Qを18－13で終えます。
2Qに入ると少しずつ確率は上がりますが、ラプターズはエンビードをシクサーズはレナードを徹底マークし両エースを自由にさせません。
前半はラプターズが4点リードで折り返します。
後半に入るとディフェンス主体の流れではありますが、JJ・レディックの3ポイントを含めシュート確率を上げ始めたシクサーズが16－0のランで突き放します。
しかしラプターズも、サージ・イバカが3ポイントを決めるとレナードもディフェンスに苦しみながらもタフショットを決め点差を縮めます。
4Qに入っても一進一退の攻防が続きオーバータイムに突入すると思われましたが、最後の攻撃でボールを持ったレナードが苦しい体勢で放ったシュートが決まり劇的なブザービーターでラプターズがカンファレンスファイル進出を決めました。
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クールなレナードの雄叫びとエンビードの涙
レナード最後に放ったシュートは、ゴールの上でバウンドしながらリングに吸い込まれるとチームメイトが一斉にレナードに駆け寄り歓喜の声を挙げました。
これには普段はクールで表情を変えないレナードも興奮に満ちた表情で雄叫びを挙げました。
シリーズが進むに連れ相手チームのディフェンスも強まり、執拗に追いかけ回されフィールドゴール率も下がった第7戦は間違いなく1番苦しめられた試合でした。
それでも終わってみれば41点を挙げブザービーターで勝利を納めるエースとしての姿を見せつけました。
そのシュートに最後までブロックしようと手を伸ばしたエンビードは、ゴールに吸い込まれた瞬間頭を抱えました。
試合後にラプターズ選手と健闘を称え抱擁を交わしたエンビードは涙を流しコートを去りました。
普段は強気で何かと問題を起こすエンビードの、このような姿には胸が熱くなりました。
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今年のプレイオフでも膝の状態が悪く万全では無かったですが、エースとして出来る限りのプレイで存在感を見せました。
この悔しさをバネにしてまた1つ強くなるでしょうし、シモンズもまだまだ成長途中ですので来シーズンも目が離せないチームです。
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試合結果
※日付は日本時間
第1戦4月28日
(Home) ラプターズ 108－95 シクサーズ(Away)
第2戦4月30日
(Home) ラプターズ89－94シクサーズ (Away)
第3戦5月3日
(Away) ラプターズ95－116シクサーズ (Home)
第4戦5月6日
(Away) ラプターズ101－96シクサーズ(Home)
第5戦5月8日
(Home) ラプターズ125－89シクサーズ(Away)
第6戦5月10日
(Away) ラプターズ101－112シクサーズ (Home)
第7戦5月13日
(Home) ラプターズ92－90シクサーズ(Away)
ラプターズ4－3シクサーズ
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