NBA2018-19シーズンプレイオフファイナル第3戦ゴールデンステイト・ウォリアーズ（W１）VSトロント・ラプターズ（E２）

第2戦では、18－0のランや持ち前のディフェンス力を見せたウォリアーズが、終盤に追い上げられたもののラプターズが逃げ切り勝ちを収めました。

ラプターズは、ラウリーの退場やシュート確率の低さで本来の力を発揮できず敗れましたが、レナードの得点やセカンドチャンスポイントで猛追を見せました。

第3戦では、ラプターズのディフェンス力が戻るのか、ファウルトラブルを避けられるかが課題になり、ウォリアーズは引き続きディフェンスでラプターを抑えられるかがポイントになりそうです。

またウォリアーズは、第2戦でここまで控えセンターとして粘り強いプレイを見せていたケボン・ルーニーが右側の肋軟骨を骨折しシリーズ絶望。

更に肉離れを起こしたクレイ・トンプソンが第3戦を欠場する事が決まりました。

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NBAファイナル第3戦

第1クオーター

試合は、ウォリアーズが開始2分で3つのファウル犯してしまいます。

そこを突きたいラプターズはレナード、ガソル、シアカムが次々とインサイド攻撃を仕掛けてきます。

逆にウォリアーズは相手ディフェンスが厳しくインサイドに入って行けずミドル、ロングシュートを放ちますが確率が悪くリードを取られてしまいます。

状況を打開すべくカリーが1人で得点を挙げ1Qだけで17点を挙げます。

しかし、レナードのアタックを止められず36－29で終えます。

第2クオーター

シアカムが序盤からファウルを誘うアタックや手薄のゴール下で得点を重ねます。

ウォリアーズはセカンドユニット時に、本来ならトンプソンが得点でチームを引っ張りますが欠場している為、代わりに得点を取る選手がおらずオフェンスのリズムが掴めません。

ラプターズは、前回退場したラウリーが好調で3ポイントが良く決まります。

しかし残り8分にダニー・グリーン、終了間際にラウリーがファウル3つになります。

点差を広げられたウォリアーズは主力を戻しますが、カリーは徹底マークされパス回しは相手ディフェンスが良くノーマークを作れません。

更にボーガットがファウル3つになってしまいます。

それでも終盤にはウォリアーズのディフェンスが機能し始め、何とか8点差まで詰めて前半を折り返します。

第3クオーター

前回のような展開は避けたいラプターズは、開始直後からガソルが連続得点を挙げます。

その後は以外にもオープンな展開になりシュートの打ち合い、点の取り合いになります。

スコアラーを欠くウォリアーズにとっては、ハーフコートゲームになるより好都合な展開です。

しかし、前回に比べてパフォーマンスが大分落ちたカズンズがゴール下でシュートミスを連発し、この日4得点に止まります。

それでもパス回しで点を取り合いますが、どうしても7，8点差から縮められません。

すると終盤には、得点源の多さで優るラプターズが、ジワジワ離し始めるとファウルトラブルで大人しかったダニー・グリーンが、連続で3ポイントを決め13点差を付けて終えます。

第4クオーター

序盤、流れを変えたいカリーがフリースローで得点を繋ぎターンオーバーからクックが速攻を仕掛けますが、イバカが連続ブロックで攻撃をシャットアウトします。

得点を取りたいウォリアーズは無理なパス、タフショットなどでターンオーバーを犯しファストブレイクをやられる悪循環。

ラプターズはカリーに激しいマークを付け、それ以外にはロングシュートを打たせるディフェンスを敷きます。

3ポイントの確率が33%と低かったウォリアーズは得点が伸びず、徐々にディフェンスも緩くなり最大17点差まで広げられます。

結局最後まで集中力の切れなかったラプターズが、アウェーで完勝し2－1とリードしました。

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第2戦から真逆の状態に

第3戦は試合開始からラプターズの積極性、勢いが完全に上回っていました。

前回6点に終わったガソルは1Qだけで8点を挙げ最終的に17点。

前回ファウルアウトになったラウリーは3ポイント5本を含む23点。

ダニー・グリーンも6本の3ポイントを成功させ勝負所でウォリアーズを突き放すなど、スタメン5人で100点以上を記録しフィールドゴール率も52%と高確率でした。

ディフェンスでもインサイドを重点的に守りカズンズを抑え込み、チームのブロック数は10本を記録。カリー以外に多くの得点を取らせない素晴らしい戦術だったと思います。

ウォリアーズはカリーがプレイオフのキャリアハイとなる47点を記録しましたが、もはやカリーが無理やりにでも取るしかなかった展開でした。

前回大活躍だったドレイモンドも攻撃の起点なれず、アシストも4つに終わりました。

メンバー的に得点力は仕方ないにしても、1Qと3Qに36失点したのが痛かったですね。

1Qはレナードのアタックを止められず、3Qには3ポイントを決められ過ぎました。

フィールドゴール率も39パーセントと低かったですし、第2戦とは逆になってしまいました。

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さすがに主力メンバー3人の離脱は大きかった

カズンズが戻って来たと思ったら今度はトンプソン、ルーニーが怪我をするなど今シーズンは故障に悩まされるウォリアーズ。

デュラントだけなら何とか戦えてきましたが、流石に3人も主力がいないと厳しいのは当然です。

むしろラプターズも、今のウォリアーズに負ける訳にはいかないでしょう。

ウォリアーズにとってトンプソンは、得点はもちろんディフェンスでも貢献出来る選手です。

レナードがインサイドに何度もアタック出来たのもトンプソン不在が大きいですし、オフェンスでもトンプソンがいれば、カリーにディフェンスがベッタリ付けなくなり攻撃オプションが増えます。

何よりセカンドユニットの時に得点を繋げられるのが1番大きいですね。

もちろん第1戦のように2人いても抑えられる事もありますが、確率的には低いでしょう。

また、イグダーラ、リビングストンがスタメンで出てしまうと、ベンチに流れを変える選手がいなくなってしまうのも事実です。

成長中で、身長は大きくないものの機動力がありリバウンドも取れる為、出場時間も長かったルーニーがいなくなってしまったのも大きな痛手です。

NBAファイナル第3戦試合結果

(Home)ウォーリアーズ109-123ラプターズ(Away)

ラプターズ2－1ウォリアーズ

ラプターズ

個人スタッツ

選手	出場時間	得点	リバウンド	アシスト
スターター		（106）
パスカル・シアカム	38:40	18	9	6
カワイ・レナード	38:25	30	7	6
マーク・ガソル	26:10	17	7	4
ダニー・グリーン	27:12	18	5	1
カイル・ラウリー	43:22	23	4	9
ベンチメンバー		（17）
フレッド・バンブリート	33:19	11	3	2
ノーマン・パウエル	06:13	0	0	0
サージ・イバカ	21:50	6	5	1
パトリック・マコウ	02:13	0	0	1

チームスタッツ

フィールドゴール率	43-82	52.4%
3ポイント率	17-38	44.7%
フリースロー率	20-21	95.2%

アシスト	30
リバウンド（オフェンス）	40（5）
スティール	9
ブロック	10
ターンオーバー	14
ファウル	22
ペイント内ポイント	38

ウォリアーズ

個人スタッツ

選手	出場時間	得点	リバウンド	アシスト
スターター		（83）
アンドレ・イグダーラ	30:38	11	6	3
ドレイモンド・グリーン	40:36	17	7	4
デマーカス・カズンズ	19:24	4	3	2
ステフィン・カリー	43:15	47	8	7
ショーン・リビングストン	17:20	4	2	2
ベンチメンバー		（26）
アロンゾ・マッキニー	18:05	3	3	1
クイン・クック	26:38	9	1	2
ヨナス・ジェレブコ	09:51	6	2	1
ジョーダン・ベル	09:22	2	2	0
アンドリュー・ボーガッド	21:36	6	7	3

チームスタッツ

フィールドゴール率	36-91	39.6%
3ポイント率	12-36	33.3%
フリースロー率	25-30	83.3%

アシスト	25
リバウンド（オフェンス）	41（13）
スティール	8
ブロック	3
ターンオーバー	14
ファウル	21
ペイント内ポイント	36