NBA2018-19シーズンプレイオフファイナル第4戦ゴールデンステイト・ウォリアーズ（W１）VSトロント・ラプターズ（E２）

第3戦ウォリアーズはデュラント、トンプソン、ルーニーを欠いての戦いとなりました。

試合はカリーが47得点と1人奮起するも、ディフェンスの固いラプターズがその他の選手に安定した得点を許さず勝利を飾りました。

第4戦はデュラントが欠場ですが、トンプソンは復帰となりました。

万全ではないでしょうが、王手をかけられてトロントに戻るのは王者とはいえ厳しいと考えての事でしょう。

第3戦を見る限り、トンプソンには得点よりディフェンス力に期待したいです。

また、右側の肋軟骨を骨折と伝えられシリーズ絶望と思われたルーニーも復帰出来る事になりました。

ラプターズは第3戦のようにチーム全員が得点を取りにアグレッシブに攻めていけるかがポイントです。

プレイオフではレナード以外のメンバーが2試合続けて活躍することが少ないですが、ここで勝利し最高の形でホームに戻りたいでしょう。

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NBAファイナル第4戦

第1クオーター

立ち上がりはディフェンスを引き締めている事もありお互いシュートが入らずバタバタする展開。

序盤、流れを掴んだのはウォリアーズでした。

速いパス回しでディフェンスを翻弄するとゴール下で得点を重ねていきます。

ディフェンスでもインサイドにボールが入れば早めに寄せ、得点を阻止します。

更に復帰したルーニーがリバウンドやフットバックなどで存在感を見せれば、トンプソンも確率良くシュートを決めます。

ラプターズはロングシュートの確率が悪く得点が伸びませんが、レナードがフリースローや3ポイントで得点を挙げます。

それでもラプターズはチームで17点とロースコアで終えます。

第2クオーター

立ち上がりから、カズンズのターンオーバーやプレイの粗さが目立ちます。

ウォリアーズはリビングストン、トンプソンが得点を重ねていきます。

ラプターズは、イバカが前回に引き続きブロックショットでゴール下の強さを見せると、得点でもシアカムと共に貢献します。

スターターがコートに戻ると、ウォリアーズはパスからリズムを掴みゴール下で得点を挙げカリーもミドルシュートで得点を重ねます。

トンプソンも持ち前のディフェンス力を発揮し、得点でも前半で14点を挙げます。

ラプターズは前回好調だったラウリーの3ポイントも決まらず苦しみますが、ここでもフリースローで繋いでいきます。

2Qは点差が付かず46－42というシリーズ1番のロースコアで前半を折り返します。

第3クオーター

またしても明暗が大きく分かれた3Qは、開始直後にレナードの連続3ポイントで逆転するとバンブリートやシアカムも得点を挙げロングシュートの確率も良くなっていきます。

ウォリアーズは、カリーの3ポイントやファストブレイクなども出ますが、どうにもカズンズが流れに乗れずターンオーバーを犯します。

トンプソンはシュートタッチが良く確率良く得点を重ねていきます。

しかし、ラプターズが中盤を過ぎた辺りからシアカム、レナードがインサイドアタックを仕掛けフリースローでの得点を挙げると、イバカも躍動します。

豪快なブロックで攻撃を阻止すれば、今度は3ポイントを決め7－0のランでウォリアーズを突き放します。

この日レナードに次ぐ20得点を挙げたイバカの活躍もあり3Qだけで37－21とし12点リードで最終クオーターへ。

第4クオーター

ホームで連敗し王手をかけさせる訳にはいかないウォリアーズですが、この日2/9と精彩を欠いたカリーの3ポイントが決まりません。

何とか得点を縮めようと、ドレイモンドがファウルをもらいフリースローを打ちますが、チーム全体で66.7%と確率が悪く入りません。

ラプターズはイバカ、レナードが得点を挙げると、尻上りに確率が上がっていった3ポイントが入り始め、点差が広がっていきます。

ウォリアーズもトンプソンが得点を挙げますが、得意の速い展開に持ち込めず連続で得点が取れません。

ラプターズは、ラウリーが得点ではなくドリブルで動き回りディフェンスを翻弄しノーマークの選手にパスを供給していきます。

終盤にはファウルの取り合う展開になり、最後まで点差は詰まる事無く完敗を喫したウォリアーズ。

ラプターズはチーム初優勝に王手をかけました。

posted with カエレバ

流れを変えた第3クオーター！

トンプソン、ルーニーが復帰し活躍を見せ、1Qでラプターズを17点に抑えた時には勝利への手応えを感じた人も多かったでしょう。

しかし終わってみれば13点差の逆転負けとなり、プレイオフに入って初めての100点以下の試合になりました。

ラプターズが流れを掴んだ3Qを振り返ってみると、残り6分位までは同点でしたが、ウォリアーズのダブルチームが裏目に出始めます。

ダブルチームにいっても簡単にパスを出されてしまいノーマークで3ポイントを決められたり、インサイドに通されイージーシュートを許してしまいます。

オフェンスではインサイドに攻め込めずカリーとトンプソンが激しくマークされ、無理にパスを出せばカット、インサイドに突っ込めばイバカがブロック、そこからトランジションが遅れ3ポイントを決められるという流れになってしまいました。

それでもトンプソンが3ポイントを決めている内は良かったですが、ベンチに下がると29％台だった3ポイントは、ことごとく外れます。

逆にラプターズは攻め手に困ればレナードがミドルシュートやフリースローで繋いでくれます。

ウォリアーズは徐々に疲労が見え始めディフェンスがファウルになる事が多くなり、結局この流れが変わる事無く終わってしまいました。

考えてみればウォリアーズは、このシリーズ8~10点差が詰められず負けているんですよね。

勝った試合は4Qでリードしていての逃げ切り勝ちでしたし。

改めてレナードという選手の怖さが分かりましたし、これだけディフェンスの強いチーム相手では、レナードと同じ役割を担っていたデュラントの不在が響いてしまいました。

NBAファイナル第4戦試合結果

(Home)ウォーリアーズ92-105ラプターズ(Away)

ラプターズ3－1ウォリアーズ

ラプターズ

個人スタッツ

選手	出場時間	得点	リバウンド	アシスト
スターター		（77）
パスカル・シアカム	41:20	19	5	1
カワイ・レナード	40:34	36	12	2
マーク・ガソル	27:49	9	7	3
ダニー・グリーン	29:44	3	3	1
カイル・ラウリー	37:18	10	2	7
ベンチメンバー		（28）
フレッド・バンブリート	28:56	8	4	6
ノーマン・パウエル	10:42	0	1	1
サージ・イバカ	21:43	20	4	1
パトリック・マコウ	01:54	0	0	0

チームスタッツ

フィールドゴール率	36-86	41.9%
3ポイント率	10-32	31.3%
フリースロー率	23-24	95.8%

アシスト	22
リバウンド（オフェンス）	38（6）
スティール	12
ブロック	4
ターンオーバー	9
ファウル	21
ペイント内ポイント	34

ウォリアーズ

個人スタッツ

選手	出場時間	得点	リバウンド	アシスト
スターター		（74）
アンドレ・イグダーラ	37:57	3	4	3
ドレイモンド・グリーン	40:34	10	9	12
デマーカス・カズンズ	14:48	6	4	1
ステフィン・カリー	42:59	27	4	6
クレイ・トンプソン	42:10	28	3	2
ベンチメンバー		（18）
ケボン・ルーニー	20:24	10	6	1
ショーン・リビングストン	15:11	6	3	1
アロンゾ・マッキニー	08:30	2	2	0
クイン・クック	06:39	0	1	0
アンドリュー・ボーガット	10:47	0	6	0

チームスタッツ

フィールドゴール率	35-78	44.9%
3ポイント率	8-27	29.6%
フリースロー率	14-21	66.7%

アシスト	26
リバウンド（オフェンス）	42（8）
スティール	6
ブロック	6
ターンオーバー	17
ファウル	23
ペイント内ポイント	36