元祖ブロック王のディケンベ・ムトンボの驚くべき才能

NBAの醍醐味といえば人間離れした迫力のあるダンク。

トリッキーなパス。

ここから打つのか!?とツッコみたくなる3ポイントシュート。

そしてボールを観客席までぶっ飛ばすほどのブロックである。

今回はそのブロックで一躍名を馳せたNBAのレジェンド、ディケンベ・ムトンボをご紹介せる。

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NBAのレジェンドの中でも代表的なディフェンスの名手

本名はディケンベ・ムトンボ・ンポロンド・ムカンバ・ジャン・ジャック・ワムトンボ(Dikembe Mutombo Mpolondo Mukamba Jean Jacque Wamutombo)

コンゴ出身の219cm、約120キロの超大型センター。

1991年にデンバー・ナゲッツより1巡目4位指名を受けNBA選手となる。

オールスター8回、最優秀守備選手賞4回、リバウンド王2回、ブロック王3回などの受賞暦を持っているが優勝は経験しておらず、経歴の偉大さから“無冠の帝王”と呼んでも良いだろう。

バスケを始めたのは大学から!?当時は医者を目指す頭脳明晰な大学生!

彼はNBA選手たちの中でも天才と呼べるだろう。

なんとバスケを始めたのは大学時代からなのである!

医者を目指してジョージタウン大学へと進学したムトンボは、当時ジョージタウン大の監督であったジョン・トンプソンの誘いを受けバスケを始める。

はやくもその才能を開花させ、試合に出始めた2年次以降はNBAのスカウトマンの注目を集めるようになった。

また彼は母語に加え英語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語の5言語を操るほど言語に達者であり、大学では言語学と外交学の学位を取得している。


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1年目からチームの柱的存在へ

彼のルーキーイヤーは全てのNBAファンや選手たちを驚かせた。

バスケ歴4年のルーキーはそのシーズンに平均16.6得点12.3リバウンド3.0ブロックをという脅威の成績を残し、ルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝いたのだ。

さらに3年目の1994シーズンには平均4.1ブロック、1995シーズンで平均3.9ブロック、1996シーズンではキャリア最高の4.5ブロックを記録し3年連続でブロック王に輝いてしまったのだ。

ナゲッツで1回、ホークスで2回、アイバーソンのいたシクサーズで1回の計4回最優秀守備選手賞を獲得しキャリアをディフェンスの名手として活躍した。


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母国愛に溢れる心優しい人物

母語であるコンゴへの慈善活動を積極的に行なっており、病院に対し資金やベッド、医療器具などを送っている。

1997年にはディケンベ・ムトンボ基金を設立。

また内戦により病院に行けず、脳卒中で倒れた母の名を冠したビアンバ・マリー・ムトンボ病院が2006年に設立され、そのために集まった資金の約半分をディケンベ・ムトンボが出資している。

2009年にロケッツでシーズンを過ごしていたが、前十字靭帯を断裂しその年のシーズン終了後に引退を表明した。

亡き母に優勝を捧げたいと思っていたのだろうかと考えると無念の引退になってしまうが、バスケ歴4年のNBAスターが残した数多くの記録は、ディフェンス、つまり自身のチームと母国を”守る”という強い想いを乗せて多くのファン、そして母の元まで届いていることだろう。

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