2018−19シーズンのプレイオフを振り返る。球団初、カナダ勢初の優勝!快挙を成し遂げたラプターズのファイナルMVPについて掘り下げる

NBA2018-19シーズンはトロント・ラプターズが安定したディフェンスを武器に、チーム一丸となって戦いファイナルでは王者ゴールデンステート・ウォリアーズを退け、チャンピオンリングを手に入れました。

アメリカ以外に拠点を構えるチームの優勝は初めての快挙となり、新しい歴史を作ったチームと言えるでしょう。

 

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カワイ・レナードが2度目のファイナルMVPに輝く

今シーズン、サンアントニオ・スパーズから電撃トレードで加入したカワイ・レナードがレギュラーシーズンから活躍を重ねると、プレイオフでも高いパフォーマンスを見せファイナルMVPを受賞しました。

平均28,5得点、9,8リバウンド、4,1アシスト。

フィールドゴール率43,3%とウォリアーズの屈強なディフェンダーにマークされながら、これだけのスタッツを記録しています。

更に6戦全てでスティールを記録し、5試合でブロックを記録するなどディフェンスでの貢献も目立ちました。

また、エースらしく取るべき時間帯に得点を取る姿は「さすが」の一言に尽きます。

昨シーズンはスパーズに在籍していましたが、大腿四頭筋の負傷が長引いた事で

「チームのためにプレイしたがらない」

と言われた上、ラプターズファンに愛されたデマー・デローザンとのトレードでやって来ただけに、シーズン当初は批判をされる事もありました。

ですが自身で

「誰に何を言われても気にせず、自分を信じようと思った」

と語った通り今までと変わらないプレイを続け、最終的にはトロントのヒーローになりました。

言葉ではなくコート上で存在意義を示したレナードはやっぱカッコイイですね。

 

勝手に選出MVPその1

ファイナルMVPは、その名の通りファイナルの全ての試合を通し活躍を続けた選手に与えられる賞であり、レナードが選ばれた事に異議を唱える人はいないでしょう。

 

しかし、ラプターズは

「全員バスケ」

が出来るチームであり、レナードが疲労と激しいディフェンスに苦しめられた第56戦では多くの選手が活躍しました。

そこでレナード以外で目立った活躍、勝利に貢献した選手を勝手に選びたいと思います。

1人目はカイル・ラウリーです。

シリーズ通して調子の波が激しかったですが、勝負所での決定力や当たり出したら止まらない3ポイントは脅威です。

また相手の陣地を駆け回りディフェンスを引き付けてからのイバカとのホットラインやダブルチームで寄られても焦らず正確にパスを通せるアシスト力も素晴らしく、もはや代名詞とも言える相手の勢いを削ぐテイクチャージは芸術的です。

ラウリーの控えで出場していたフレッド・バンブリートも、高確率な3ポイントや粘り強いディフェンスでカリーを苦しめるなど存在感を見せましたが、総合的に考えるとやはりラウリーの活躍の方が大きかったです。

勝手に選出MVPその2

もう1人はサージ・イバカを選びました。

理由は2つあり1つ目はディフェンスです。

全盛期のような活躍までは出来なくても2年連続ブロック王に輝いた感性は健在で、ド派手なブロックが何本も見れました。

デマーカス・カズンズとのマッチアップでもファウルにならない絶妙な位置取りでシュートミスを誘発していました。

更に、このシリーズでラプターズはカリー、トンプソンの3ポイントを徹底マークしていました。

そうなれば自然と攻撃はインサイドに寄って来ますが、イバカがいる事でブロックを警戒し中に入れず確率が悪いミドルシュートを打たされ外すというシーンを何度も目にしました。

2つ目は、セカンドチャンスポイントに繋がる起点になっていた事です。

イバカ自身がオフェンスリバウンドを取れなくても、リバウンドに絡む事でボールがこぼれ再びラプターズのポゼッションになるシーンも非常に多かったです。

これはウォリアーズのウィークポイントであり、そこで仕事をしたイバカは正に縁の下の力持ちと呼べる存在でした。

どうなる?今後のラプターズ

他にもパスカル・シアカム、マーク・ガソル、ダニー・グリーン、ノーマン・パウエルらが攻守でチームの勝利に貢献し、ヘッドコーチ就任1年目での優勝となったニック・ナースや現在のラプターズの基盤を作ったドウェイン・ケイシーの功績も大きいでしょう。

シーズンが終わったばかりですが、ラプターズに関わる全ての人々が気になっているのはレナードの去就でしょう。

既にトロント市内では

「レナード残留キャンペーン」

なども行われています。

果たしてラプターズの今後は?

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