NBAのレギュラーシーズンにおいて大きな活躍、功績を残した選手に贈られるMVP。
最優秀選手賞とも呼ばれており、シーズンを通しての高いパフォーマンスが評価される為、技術はもちろんタフネスさも兼ね備えてなければいけません。
最も優れた一流選手の証明であり栄誉ある賞です。
メディアやファンなどの投票で決定され、昨年はジェームズ・ハーデンが受賞しました。
2018-19シーズン「MVP」最終候補
今年の最終候補に残ったのは
・ジェームズ・ハーデン(ヒューストン・ロケッツ)
・ポール・ジョージ(オクラホマシティ・サンダー)
・ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)
でした。
ハーデンは昨年のMVP受賞者で今シーズンも恐ろしいほどの得点力を見せました。
今シーズンも32試合連続で30得点超えを達成、1試合で61得点、月間平均43.6得点など様々な記録を残し、シーズン平均36.1得点(2位は28点)という異次元のパフォーマンスで2年連続得点王に輝きました。
しかし1人で得点を取り過ぎる事もあり、チームがハーデンに依存して勝ち上がれないとも言われました。
最終的には4位で終了しプレイオフに出場したものの2年連続で宿敵ウォリアーズに敗れました。
ジョージは、レギュラーシーズンでハーデンに次ぐ平均得点28点(キャリアハイ)を記録しました。
サンダーに移籍して2年目、チームにもフィットし始め安定感に欠けるウエストブルックをカバーし、エースとして活躍しました。
シーズン後半には3ポイントも含め得点、確率が上昇しペイサーズ時代にエースを張っていた以上のスタッツを残し攻守でチームに貢献しました。
しかし昨シーズン同時に加入したカーメロがチームにフィットせず移籍しましたが、代わりとなる補強は出来ず戦力不足は否めません。
アンドレ・ロバーソンが復帰すればジョージのディフェンス面での負担が減り、更に高いパフォーマンスが期待できます。
2019年NBAアワード「MVP」はアデトクンボが受賞
2018-19シーズンの「MVP」を獲得したのは自身、チーム共に飛躍の年となったアデトクンポでした。
最近ではロングシュートも少しずつ決まる様になってきていて、ここの確率が上がってしまえばもはやアデトクンボを抑えられる選手などいなくなるでしょう。
個人スタッツでは平均27.7点、5.9アシスト、12.5リバウンドと全てキャリアハイを記録。
チームの調子も良くリーグNo1の勝率と得点力、唯一の60勝超えを達成するなどチームの躍進にも貢献しました。
プレイオフでは18年振りにチームをカンファレンス・ファイナルに導くなど、チームを引っ張るエースとしての素質も存分に見せました。
更にオールスターでは投票数がレブロンに次ぐ2位となり、チーム・ヤニスのキャプテンを務めるなど人気の高さも証明しました。
記録だけ見ればハーデンが受賞しても良さそうでしたが、バスケットはチーム競技であり、よりチームを高い地位に引っ張った所が評価されたのかも知れません。
どちらにせよ文句なしの結果です。
出来るならば「あの人」にも残って欲しかったが・・・
アデトクンボ、ハーデンは納得出来ますが、ジョージが最終候補に残ったのには少し違和感を覚えました。
もちろん素晴らしいプレイヤーですし、攻守でチームに貢献していたと思います。
ですがレギュラーシーズンではバックス同様にチームを大きく躍進させ、記録を残した選手がいましたよね?
もちろんニコラ・ヨキッチです。
ナゲッツにヨキッチが加入して以降、毎年成績を上げ続け今シーズンでは一時首位に立つなど大躍進を遂げました。
個人スタッツでも平均20.1点、10.8リバウンド、7.3アシストとセンターながらオールマイティーな活躍を見せました。
更にフィールドゴール成功率100%、ターンオーバー無しで30点以上でのトリプル・ダブルや、1シーズンでセンターが500アシスト以上(歴代2人目)という大記録も残しました。
個人的にMVP候補はこの3人しかいないと思っていたのでヨキッチには最終候補に残って欲しかったです。