戦前の大方の予想を覆しデンバー・ナゲッツは2018-19シーズン激戦といわれるウエスタンカンファレンス2位でプレイオフ進出を決めた。
若くて生きのいい選手がそろっているからそこそこの成績は残すだろうとは言われていたがここまでの好成績を残すとは正直誰も思っていなかっただろう。
デンバー・ナゲッツはコロラド州デンバーに本拠地を置き、当初はデンバー・ロケッツとしてABAリーグに参戦していた。NBA加盟後はすでにヒューストン・ロケッツがあったため名称変更を余儀なくされ、ゴールドラッシュの金塊にちなみナゲッツと名を変えた。
そんなナゲッツを紹介してみようと思う。
デンバーでの試合は対戦相手にとってはもっとも過酷!?
デンバー・ナゲッツはNBAでも屈指の平均年齢の若さを誇るチームだ。
チームを構成するメンバーの大半にとにかくよく走る選手を集めている。
相手チームはナゲッツの走りまわるスタイルに体力を奪われていく。
これは対戦チームにとっては、とても嫌なチームだ。
そして、対戦チームの誰もが嫌がる要因はもう一つある。
デンバーの本拠地はNBAで最も高い標高1600mに位置しており、酸素が薄いのだ。
1試合走り回り相手を疲れさせじわじわとゲームの主導権を握る。
これこそがベースにあるナゲッツの戦い方なのだ。
ニコラ・ヨキッチMVP級の活躍!
今年大躍進した選手で個人的にはMVPでもいいのではと思う選手ニコラ・ヨキッチ。
ナゲッツには若い選手が多いが彼も同様に未来のある若い選手だ。
彼の特徴はとても恵まれた体躯にポストプレイからアウトサイドのショットとなんでもこなせる万能型であることに加えとにかく視野が広くパスが上手なのだ。
ポイントガードはマレーだがハーフコートオフェンスになると彼が指示を出しニコラ・ヨキッチがアシストをする。
通常センターにボールが入ると1on1が始まりアウトサイドのプレイヤーは足が止まってしまいがちだがヨキッチはアシストをガンガン繰り出す選手なので自然と周りの選手がアシストを受けるために動くようになり全体として的の絞りにくいオフェンスを構築することができている。
ジャマール・マレーの覚醒
ヨキッチと共にチームを引っ張る若きポイントガード「ジャマール・マレー」の活躍も今期は大きかった。
NBAでは試合の大半はフォーメーションを組みながらゲームを展開していくがそれでもやはり試合終盤の結果を左右させるような場面では個の力に頼る。
ここ数年のナゲッツには試合を決定づけるクラッチプレイヤー、クローザーが欠けていた。
しかしジャマールマレーはそのナゲッツの欠けた個所を見事に埋める活躍を今年見せた。
経験を積んでまだまだ伸びていく選手だと思うし、これからどんな選手になるか見ていて楽しみな選手だ。
マイケル・マローンHCのもと結束
2015年低迷期にあったチームにマイケル・マローンがHCに就任した。
就任してから4年間毎年着実に勝率を伸ばしてきた。
彼は生きのいい若手を積極的に試合に出場させ自身をつけさせた。
チームのケミストリーに重きをおきトレードを頻繁に繰り返さず着実にチーム力をアップさせてきた。
得点能力はあるがディフェンス力がないと言われていたチームの改善に着手し安定したディフェンスをベースに走るオフェンスでゲームの主導権を握れるチームに育て上げた。
それもそのはず、彼は1989,1990シーズン当時バッドボーイズと恐れられ優勝したデトロイトピストンズのアシスタントコーチをしていた人物であったのだから。
まだ若く今年はシーズン2位となりプレイオフではカンファレンスセミファイナルでやぶれたものの第7戦までもつれこみ経験を積んだデンバーナゲッツに来期も目が離せないこと間違いなしだ。
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