田臥勇太、渡邊雄太、八村塁の3人は日本人NBAプレイヤーです。
中でも八村塁は、日本人初のドラフト1巡目で指名された事で大きな話題になりました。
一方で田臥、渡邊はドラフトに引っかからずNBAのサマーリーグに参加し、そこでの活躍が評価されNBAに入った、いわゆるドラフト外入団です。
そして渡邊はメンフィス・グリズリーズと2-way契約を結び、2年目となる2019-20シーズンに本契約を目指します。
と言う訳でここでは過去にドラフト外入団でNBA入りした選手と渡邊を比較してみたいと思います。
そもそもドラフトは狭き門
ドラフトはNBA全30チームが順番に2人指名するので60人が選ばれます。
バスケットの競技人口を考えると、ほんの一握りしか選ばれない狭き門であることは明らかです。
とはいえ1位指名だから必ず活躍出来る訳でもなく、下位指名から大物選手になる事も珍しくはありません。
2巡目指名で新人王を獲得したマルコム・ブログドンが最たる例です。
要はどれだけ将来性を見抜けるかが問われるのです。
渡邊の場合、NCAA1部のジョージ・ワシントン大学で4年間プレイし最後はエースとして活躍しましたが、1度もNCAAトーナメントに出場出来ませんでした。
基本的にドラフト指名されるのはNCAAトーナメント常連高からです。1巡目指名された八村塁がいたゴンザカ大学も常連校の1つです。
ドラフト外入団で活躍した選手
誰もが最初に挙げるのがベン・ウォーレスでしょう。
優勝1回、最優秀守備選手賞4回、リバウンド王、ブロック王などディフェンス力で成り上がったレジェンドです。
他にも
などなど挙げればキリがないほど沢山います。
2018-19シーズンにトロント・ラプターズでチャンピオンリングを獲得した、フレッド・ヴァンブリート もドラフト外での入団です。
皆、ドラフト外とは考えられない活躍をしています。
また全員ではないですが、ディフェンスや3ポイント、ゲームメイクなど1つの強い武器を持っている職人的な選手が多い気もします。
低評価を覆すために武器を磨き戦える強みを極めたのでしょうか?
そういう意味では渡邊の強みはディフェンスとシュート力でしょうが、波があるシュート力より安定感のあるディフェンス力を磨いた方が、よりチームに貢献出来るかも知れませんね。
グリズリーズ自体がディフェンス重視のチームでもありますし。
入団してしまえばドラフトの順位など関係なし
確かにドラフトに選ばれる事は凄い事ですし、上位指名を夢見るでしょうがチームに所属しコートに立てば何の意味も持ちません。
それは上記の選手たちが証明しています。
ただドラフト外の選手は、出場機会が少なかったり出場時間が短く出番は少ないです。
更に2way契約の渡邊は45日間で結果を出さなければならないので、どれだけアピール出来るかがポイントになります。
そういう意味では何故か毎年怪我人が多いグリズリーズですので、渡邊にも多くチャンスが回ってくるかもしれません。
歴史を見ても怪我人が出た時にこそ新たなスターが生まれています。
例えどんな形であれ1番大事なのは出場機会を増やす事です。
そうなればチームに残れるだけの力は持っていますし、チームにフィットする筈です。