NBAサマーリーグ2019~世界が注目する八村塁

八村塁

所属    ワシントン・ウィザーズ

生年月日  1998年2月8日

年齢    21歳

身長    203 cm

体重    106kg

ポジション パワーフォワード/スモールフォワード

 

今やニュース番組でも取り上げられる程の注目を集める八村塁。

U-17世界選手権で日本代表として得点王に輝き、海外の大学からオファーを受けゴンザカ大学に入学。

バスケットの名門校で3年生の時にはエースとしてNCAAトーナメントを戦いましたが、準々決勝で敗退しました。

これによりドラフト1巡指名が危ぶまれましたが、結果は知っての通り日本人初の1巡目指名を受けウィザーズに入団しました。

2019年のドラフトは、1位のザイオン・ウィリアムソン(ペリカンズ)、2位のジャ・モラント(グリズリーズ)、3位のRJ・バレット(ニックス)以外は小粒ぞろいと言われていますが、果たしてどうなのでしょうか?

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サマーリーグでの成績

 八村がサマーリーグデビューとなったのは7月7日に行われたペリカンズ戦でした。

ドラフト1位のザイオンとの勝負に注目が集まりましたが、先日行われた試合で膝を痛めたザイオンはサマーリーグ全休が決まり勝負はお預けになりました。

スターター起用された八村でしたが、前半は調子が上がらず1/7と低調でした。

しかし、ディフェンスでは豪快なブロックショットで会場を沸かせます。

後半はジャンプシュートやアリウープ、ドライブで入っていきフェイントを使い体を上手く入れて得点するなど随所で光るものを見せました。

しかし、自身もブロックショットをされたり細かいミスが目立つシーンもありました。

スタッツは33分36秒で14得点、5リバウンド、1アシスト、2ブロックを記録しフィールドゴール率は6/16の37.5%でした。

第2戦はブルックリンネッツとの対戦で八裏はスターターで出場しました。

この日も1Qに3ポイントを含めた3本のシュートを放ちますが、全て外れます。

しかし、2Qにはピックアンドロールやフリースローで得点を重ねブロックショットも見せます。

後半もゴール付近ではフックシュートやダンクなどで得点を挙げますがミドル、ロングシュートは確率が上がらずターンオーバーも2つ記録しました。

それでも1戦目のスタッツと比べると29分24秒の出場で19得点、7リバウンド、1スティール、1ブロックを記録しフィールドゴール率も6/14で42.9%と上がっています。

クリッパーズ戦を欠場し迎えたホークス戦は、遂に八村らしさが見られました。

1Qからバックステップを踏みジャンプシュートを成功させると1,2戦ではあまり決まらなかったミドル、ロングシュートが絶好調。

3ポイントを2本決めればドライブからバスケットカウントを奪いアリウープも見せるなど大暴れします。

また、ブロックショットやリバウンドなどディフェンス面でも貢献し、終わってみれば25得点、9リバウンド、1アシスト、2ブロックを記録。

フィールドゴール率は9/12の75%と脅威の高確率でポテンシャルの高さを存分に見せつけました。

順位決定戦に回ったウィザーズは、ドラフト3位のRJ・バレットが在籍するニックスと対戦しましたが、八村は休養が与えられ欠場しチームは敗れました。

八村の3試合の平均スタッツは31.7分、19.3得点、7リバウンド、1.7ブロックを記録しました。

この活躍によりセカンドチームに選出されました。

徐々に調子を上げた八村に開幕スタメンはあるか?

 総合的に見れば、まだまだ本調子ではない八村でしたがNBAの雰囲気を味わうには十分だったのではないでしょうか。

元々勝敗や何点取れるかを重要視する為にサマーリーグに出場した訳ではありません。

挑戦や勝負を懸ける渡邊、馬場、比江島と違い、八村の場合は調整や空気感に慣れるのが1番の目的だったと思います。

チームとしてもドラフト9位で指名している訳ですから、当然プレイの質の高さは理解していますし3試合の出場で終わらせたのも怪我などの可能性を嫌っての事でしょう。

チームとしては、ワールドカップで八村が怪我をしない事だけが1番の願いでしょう。

ワールドカップが終われば、プレシーズンを挟み10月にはNBAが開幕します。

となれば興味はやはり八村の開幕スタメンの可能性でしょう。

サマーリーグ後にスコット・ブルックスHCは、開幕戦についてはキャンプの内容次第としながらも

「全てのプレイがNBAで通用する」

と八村を評価しています。

 

トレードなどでウィザーズがどう変化するかは分かりませんが、八村のスタメン起用の可能性は十分にあると思います。

 

ウィザーズの主軸はウォールとビールですが、絶対的エースのウォールがアキレス腱の怪我で恐らくシーズン後半まで復帰は難しい為、アイザイア・トーマスとイシュ・スミスが新加入しました。

更にハワード、アリーザ、ポーティス、ジャバリ・パーカーが退団しCJマイルズが加入するなどチーム再建期に入っています。

 

もはやビール以外では誰が起用されてもおかしくありません。

 

つまり八村が1年目からスタメンに定着しても何の不思議もないのです。

「その前にW杯がある」

と日本代表の事に集中しているようです。

 

怪我なく、調子を上げてルーキーイヤーに臨んで欲しいものです。

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