NBAサマーリーグ2019~勝負の2年目を迎える渡邊雄太

渡邊雄太

所属    メンフィス・グリズリーズ

生年月日  1994年10月13日

年齢    24歳

身長    206cm

体重    93kg

ポジション シューティングガード、スモールフォワード

2018-19シーズンに日本人では田臥勇太以来となるNBAプレイヤーとなった渡邊雄太。

昨年はブルックリン・ネッツの選手としてサマーリーグに参加し、そこでのプレイが評価されNBA入りを果たしました。

昨シーズンはプレシーズンを経てNBAに15試合、Gリーグ(NBAの下部リーグ)に33試合出場しましたが、本人は一切満足していないと語りました。

また、渡邊がグリズリーズと交わしたのは2way契約の為、2年目となる2019-20シーズンは何としても本契約を勝ち取らなければなりません。

なのでグリズリーズに所属しているとはいえ、サマーリーグからチームに自分の魅力をアピールする事が必要になります。

 

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サマーリーグでの成績

 第1戦はユタ・ジャズと対戦した渡邊は当然の如くスターターに名を連ねました。

開始早々に3ポイントを決めると、試合を通してジャンプシュート、フローター、ドライブなど様々な得点パターンを披露しチーム最多タイとなる20点を挙げました。

結局26分45秒の出場で20点、9リバウンド、1アシストとダブル・ダブル級の活躍を見せました。

フィールドゴール率も7/12の58.3%と高確率で試合後には

「自信をもってプレイができた。いろいろな部分で強くなったと思います」

と昨シーズンの経験の大きさを口にしました。

出場2戦目となったキャバリアーズとの試合でもスターター出場しました。

チームは開始直後からリズムが悪く無得点が続きましたが、渡邊が起点となりゴール下で得点を挙げると、相手を背負いながらのターンアラウンドシュートも決めます。

3ポイントは落としましたが、速攻からのアリウープと立て続けに6得点を挙げます。

前半で10点、6リバウンドを記録すると3Qには再びダンクを叩き込むなど25分12秒の出場で12得点9リバウンド、2アシストを挙げまたしてもダブル・ダブル級のスタッツを見せました。

この日のフィールドゴール率は5/12の41.7%でした。

続く3戦目はペイサーズとの対戦で、この日もスターター起用されると前半はフリースローとバスケットカウントで6得点を挙げます。

後半は連続アシストやドライブ、3ポイントシュートをバンクショットで決め(狙ったかどうかは微妙)23分44秒の出場で15得点、4リバウンド、3アシストを記録。

フィールドゴール率も5/7の71.4%と高確率でした。

更に4戦目のクリッパーズ戦でも前半こそ1/6とシュート確率が悪かったですが、後半に入ると勝負所で3ポイントシュートを連続で決め、更にはドライブでファウルをもらいながらバスケットカウントを奪います。

明らかにチームを引っ張っていた渡邊はデイフェンスでも貢献し攻守でチームを牽引します。

結局22分17秒の出場で12得点、7リバウンドを記録しフィールドゴール率は36.4%と低かったですが、インパクトは絶大だったと思います。

 

その後サンズ、セルティックス戦を欠場した渡邊は、ふくらはぎを故障した為、残りの試合を欠場する事を発表。

8月末から始まるW杯を見据えての判断だそうです。

渡邊の最終スタッツは4試合で平均13.5得点、1.5アシスト、5.5リバウンドとチームに対して大きなアピールになりました。

 

経験は人を成長させる

今年のサマーリーグを見てまず思った事は、渡邊の安定感です。

全ての試合に先発出場し24分ほどの出場できっちり2ケタ得点を挙げる姿は貫禄さえ感じました。

またプレイに焦りが無く、常に落ち着いて試合を楽しんでいる様にも見えました。

これらは昨シーズンGリーグとNBAで経験を積んだ成果なのは間違いないでしょう。

スタッツ自体も昨年のサマーリーグの9.4得点4.2リバウンドから大きく変化しています。

 

しかし、課題もあります。

1番大きいのは3ポイントの精度でしょう。

最終的には4/9で44%と悪くないように思えますが、3戦目1本も狙ってない様に見えましたし安定感に欠けます。

ロングシュートは渡邊の武器の1つになる物ですし、NBAに入れば絶対に必要になるので今から精度を上げて欲しいです。

また、フリースローも全ての試合で1本は落としています。

打っている本数が多い訳でもないので、確実に決められるようになって欲しいです。

ワールドカップが終われば10月にはプレシーズンが始まります。

コンディションの調整が難しい年になりますが、何とか本契約を獲ってくれと日本中のバスケットファンが願っています。

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