NBAサマーリーグ2019~注目選手はニケイル・アレキサンダー・ウォーカー

ニケイル・アレキサンダー・ウォーカー

所属    ニューオーリンズ・ペリカンズ

生年月日  1998年12月9日

年齢    20歳

身長    196cm

体重    93 kg

ポジション シューティングガード

大学    バージニア工科大学

 

2019年のサマーリーグは、八村を始めとする日本人選手が4人も出場しており、大きな話題になりました。

サマーリーグには、その年のドラフト上位選手たちも出場する為、メディアの注目も高いです。

2019年はドラフト1位のザイオン・ウィリアムソン(ペリカンズ)、2位のジャ・モラント(グリズリーズ)、3位のRJ・バレット(ニックス)の上位3選手が大物と言われています。

しかしサマーリーグではザイオンが1試合で膝を痛め全休、モラントは右膝の手術で不参加、バレットは出場するも前評判ほどの活躍は見られませんでした。

ですが、彼らに変わり大きな活躍を見せた選手も大勢いました。

ここでは、全体17位でペリカンズに指名されたニケイル・アレキサンダー・ウォーカーを紹介します。

 

NBAサマーリーグ2019関連記事はこちら

twitterやっています!フォローお願いします!

「ニケイル・アレキサンダー・ウォーカー」サマーリーグの成績

ウォーカーがデビューしたのは7月9日のブルズ戦でした。

開始直後から3ポイントを決めればトップの位置からゴール下へ矢のようなノールックパス、更にはダンクとエンジン全開。

その後も独特なリズムでインサイドへのアタックや、フェイダウェイシュートなどバリエーションの豊富さをアピールします。

特にパスセンスは抜群で見る者を魅了しました。

またディフェンスではターンオーバーを誘えばブロックもするなど、身体能力の高さも素晴らしいです。

最終的には3本の3ポイントを決め23得点、8アシスト、3スティール、2ブロックを記録し圧巻のデビュー戦を勝利で飾りました。

2戦目のキャバリアーズ戦でも、序盤からアシストで得点に絡むと自らも3ポイントを決めます。

ドライブからの得点も決めればタップシュートも決め、前半の最後は豪快なブロックショットを見せます。

後半に入っても体をぶつけながらファールをもらえば、鮮やかなダブルクラッチも披露します。

ゴール下でブロックされない様にフローター気味に放つシュートは、カリーがよく見せるサーカスショットに似ています。

この日も26得点、6アシストと大活躍でした。

更に衝撃的だったのが決勝トーナメント準々決勝のヒート戦です。

序盤から3ポイントやドライブからのレイアップなどで得点を挙げ、アシストも演出するとターンアラウンドシュートも決めます。

後半にはスティールから自分で持ち込むと、ユーロステップ気味にディフェンスをかわしながらダブルクラッチを見せます。

試合終盤には、スティールやフリースローでチームの勝利に貢献しオーバータイムを制しました。

この日のスタッツは5本の3ポイントを含む34得点、5アシスト、5リバウンド、4スティールと自己最多得点を叩き出しました。

準決勝の相手はグリズリーズでした。

本来ならばドラフト1,2位対決という構図になったのでしょうが、残念ながら共に欠場しています。

ウォーカーは疲労からか、前半はシュートミスやトラベリングなどミスが続きます。

それでもリバウンドやスティール、アリウープパスなどでグリズリーズに食らい付きます。

後半に入るとフローター、連続3ポイントで得点を重ねます。

ゲームは終始グリズリーズのリードで進みますがアシスト、リバースレイアップ、ジャンプシュートと多彩な技で追い上げていきます。

試合はオーバータイムまでもつれましたが、一歩及ばず敗戦。

ペリカンズのサマーリーグは終了しました。

ウォーカーのスタッツは14得点、7リバウンド、5アシストでした。

MVP級の活躍

サマーリーグのスケジュールは非常にタイトでウォーカーは9日、11日、14日、15日と試合をしています。

最初の3試合で20得点以上の働きをしていて、3試合目はオーバータイムも戦っています。

20歳とはいえ、さすがに疲労の色は隠せず最終戦では14得点に終わりました(十分凄いですが)。

4試合の平均では24.3ポイント、4.8リバウンド、6アシストを記録しました。

シューティングガードという事で3ポイントの確率が高いのは分かりますが、パスセンスには驚かされました。

精度、スピード、タイミング、視野の広さなどピュアガード顔負けの技術だと思います。

スティールも上手く、量産していました。

サマーリーグはグリズリーズが優勝した事でクラークがMVPを受賞しましたが、それに匹敵する位のパフォーマンスを見せていたと思います。

 

もちろんNBAのリーグで戦うには課題も多いと思います。

見るからに体が細いので、ルーキー同士の試合では通用しても屈強な男達が揃うNBAでは弾き飛ばされる可能性が高いでしょう。

ターンアラウンドシュートやフェイダウェイシュートもジャンプ力が高い訳ではないので、今のままではブロックの餌食になりそうです。

それでも得点力やアシスト力は魅力的なので、これからの成長が楽しみです。

ペリカンズはアンソニー・デイビスとのトレードでロンゾ・ボールやイングラムなどの有望な若手が増えたので、ザイオンも含め2019~20シーズンは面白いチームになりそうです。

 

関連商品