マイケル・ジョーダンやスコッティ・ピペンを擁して、NBAを席巻したブルズにヨーロッパ出身の選手がいるのを知っていますか?
「ヨーロッパのマジック・ションソン」と呼ばれた、トニー・クーコッチです。
2m08cmとも言われる身長選手ですが、ヨーロッパ選手らしい高いシュート力や広い視野を持つユーティリティ・プレイヤーとして活躍しました。
今回は、クーコッチのプレースタイルやヨーロッパからNBAに来た理由、選手以外での素顔について紹介します。
長身ながら3Pも得意!リバウンドもアシストもできる優秀すぎるシックスマン
現代NBAでは、長身選手でも3Pシュートを打てなければ、試合に出場するのは難しくなっています。
しかし、1990年代では、そのような選手は珍しい時代でした。
そんな中、ヨーロッパ出身の長身選手として活躍したのがクーコッチです。
ヨーロッパ出身の長身選手といえば、ダーク・ノビツキーやマルク・ガソルが3Pも打てる万能選手として有名ですが、クーコッチが先駆けといっても過言ではありません。
ブルズ時代はジョーダンやピペンがスターターとして活躍するチームの控えとして、サウスポーから繰り出される高確率のシュートを武器に活躍しました。
また、クーコッチの特徴はどのポジションでも試合に出れる万能性です。
本来のポジションであるフォワードだけでなく、身長を生かしたセンターやシュート力や広い視野を生かしたシューティングガードなどすべてのポジションでプレーして、ブルズをベンチから支えました。
もちろん、得点能力も高く、シーズン平均は10得点以上は計算できる選手でした。
NBA屈指のシックスマンといっても過言ではない、オールランドなプレースタイルを確立していたからこそ、最強ブルズでも活躍できたのです。
ユーゴスラビア、クロアチアで代表として活躍!NBAに加入するまでの経緯は?
クーコッチはNBA加入前はヨーロッパで、超一流プレーヤーとして、その名を轟かせていました。
20代前半からナショナルチームに所属して、1988年、1992年とオリンピックに出場しています。
1992年のバルセロナオリンピックでは、あのジョーダン率いるドリームチームと決勝で対戦し、敗れたものの準優勝で銀メダルを獲得する活躍をしています。
ヨーロッパでの選手時代から、オールラウンドな活躍をしていたため「ヨーロッパのマジック・ジョンソン」という異名がついたほどです。
そのようなヨーロッパでの活躍から、ジョーダンが1度目の引退後のシカゴ・ブルズに加入して、ピペンとともにスコアラーとして活躍しました。
実は、クーコッチの得点力はブルズ後の経歴からもよくわかります。
ブルズを退団後には、フィラデルフィア・セブンティーンシクサーズやアトランタ・ホークス、ミルウォーキー・バックスなどのNBAチームに所属しますが、中にはシーズン平均20点近くとるシーズンもあり、どのチームでも貴重な得点源として、NBAで長く活躍しています。
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ゴルフも超一流!アマチュア選手権で優勝するほどの腕前
ヨーロッパ選手に特有の器用さを持ったクーコッチですが、その器用さを生かして、ブルズ時代に始めたゴルフにのめり込んでいるようです。
その実力はクロアチアのアマチュア選手権で優勝するほどです。
幼少時代は卓球でも全国優勝するなど、とにかく器用さが際立つのがクーコッチらしいですね(笑)
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