
コスタス・アデトクンボ
生年月日 1997年11月20日
年齢 21歳
身長 208cm
体重 90kg
ウイングスパン 219cm
ポジション スモールフォワード、パワーフォワード
ドラフト 60位(2巡目)
大学 デイトン大学
所属 ロサンゼルス・レイカーズ
今やNBAの顔となったギリシャの怪物ヤニス・アデトクンポ。
先日、兄であるタナシスがヤニスと同じミルウォーキー・バックスと2年契約を結び話題になりました。
すると今度は弟であるコスタスが、ロサンゼルス・レイカーズと2way契約を結んだことを発表しました。
これによりNBAにアデトクンボ・ブラザーズが3人所属した訳ですが、果たしてヤニスのような成功を収める事は可能なのでしょうか?
ここでは、コスタスのキャリアや今後の展望を考察します。
コスタス・アデトクンボここまでのキャリア
コスタスは、ギリシャリーグでプレイしNBA入りしたヤニスと違い高校からアメリカで過ごし、大学はNCAAディビジョン1のデイトン大学に入学しました。
1年間しかプレイしていませんが、29試合に出場し平均15.1分5.2得点2.9リバウンド1.1ブロックというスタッツを残しました。
その後2018年ドラフトでセブンティシクサーズに全体60位で指名されますが、トレードでマーベリックスに移り2way契約を結びました。
しかし、出場の場はGリーグがほとんどで40試合中25試合に先発出場し、1試合平均25.4分、10.6得点、6.2リバウンド、1.3ブロック、1スティールを記録しました。
フィールドゴール率は52.2%という数字を残しましたが、NBAでのプレイはわずか2試合で5分程度の出場時間に止まり得点も合計で2点と厳しいシーズンになりました。
2年目となる2019年、マーベリックスのメンバーとしてサマーリーグに出場したものの、その後に解雇され7月22日にレイカーズと2way契約を結びました。
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可もなく不可もなかったサマーリーグ
今年のサマーリーグでは5試合に出場し平均13.4分、5.8得点、2.8リバウンドでフィールドゴール率は39%でした。
見る限り内容は薄く自分から攻撃を仕掛けるシーンをもっと見たかったです。
ディフェンスでもあっさり抜かれるシーンや無駄なファールをしてフリースローを献上する場面も多々ありました。
所々でダンクやユーロステップなどを見せましたが全体的にシュート確率も悪かったです。
サマーリーグはスタッツを上げる事が大事な訳ではありませんが、このパフォーマンスでは解雇も仕方ないと思います。
プレイスタイルと課題
コスタスの基本的なプレイスタイルは、荒削りながらヤニスと同様にフリースローレーン付近からドライブで切り込み長い手でダンクを決める所や、相手とのタイミングを図り長い手から繰り出される豪快なブロックショットです(サマーリーグではあまり見られませんでしたが)。
しかし、ヤニスと決定的に違うのは20キロ近い体重差です。
ヤニスはドライブやゴール下で体をぶつけながらファウルをもらい長い手でフィニッシュを決めフリースローもゲットします。また、
自分がシュートを外してもリバウンドで競り勝ちリングに押し込んでしまう場面は幾度となく目にします。
ディフェンスでも簡単に押し込まれるシーンは見た事がありません。
ヤニスのプレイスタイルは、しっかりとした体重があるからこそ確立された物だと思います。
もし、今コスタスがNBAで同じ事をしてもゴール下では当たり負けるでしょうし、相手にとって脅威になりません。
兄と同じスタイルでバスケットをするなら肉体改造が必要になってきそうです。
今後の展望
コスタスが契約したレイカーズは、アンソニー・デイビスが加入した事でレブロンとの強力デュオが誕生し優勝候補に挙げられるチームになりました。
更にカズンズ、エイブリー、ブラッドリー、ダニー・グリーン、トロイ・ダニエルズなども加入しベンチ層も厚くなりました。
レイカーズがサマーリーグを見てコスタスと2way契約を交わした思惑としては、カズンズ、マギーに次ぐ第3オプションの控えの確保といった所でしょうか?
開幕までには変わるかも知れませんが、レイカーズにはセンターがカズンズとマギーの2人しかいません。
カズンズは万能型ですが相変わらずファウルを連発しますし、マギーもファウルが多くスタミナもありません。
コスタスはフォワードですが、身長とウイングスパンを考えれば十分こなせるでしょうしサマーリーグでもセンター寄りでプレイしていました。
デイビスもセンターは出来ますが、シュートエリアの広い選手なのでセンターに固定させるのはもったいないでしょう。
もちろん全く違う理由で単純に将来性を考えての契約かも知れませんが、今のレイカーズがそんな選択をするかは疑問です。
どちらにせよ21歳の若者が兄と同様に輝けるか楽しみにしたいです。