NBA2019-20シーズンの戦力分析~ニューヨーク・ニックス

昨シーズンはNBAリーグの中で最下位となる17勝65敗という数字に終わり6年連続プレイオフから遠ざかっているニックス。

ここでは2019-20シーズンの戦力分析をしていきます。

※2019年8月現在

 

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エースの怪我、そしてトレードへ

 長らくエースを張っていたカーメロの移籍を機に、新たなエースとなったポルジンギス。

昨シーズンはポルジンギスを中心にチームを組み立てましたが、昨年2月に左膝前十字靭帯断裂の大怪我で長期離脱となりました。

それまで平均22.7得点6.6リバウンド2.4ブロックを記録していたエースの故障と共にチームは下降の一途たどりました。

そしてニックスは今年の2月にマーベリックスとのトレードでポルジンギスを放出しました。

大型移籍を目論むも・・・

 ニックスは、ポルジンギスと共にハーダウェイJr.とコートニー・リーも放出しサラリーに空きを作りデュラント、アービング、レナードのいずれかの移籍を画策していると報じられました。

しかし結果はデュラント、アービングがネッツに加入しレナードはクリッパーズに加入した事で失敗に終わりました。

更に、昨シーズンリーグ最下位だったニックスは、ドラフト1位指名権の獲得を狙いますがルールの改定により獲得できたのは3位指名権だった為、ザイオンの加入も叶いませんでした。

味のあるメンバーの補強

 結局ビックネームの獲得を成功させる事は出来ませんでしたが、効果的な補強を行っています。

ジュリアス・ランドルは昨シーズンペリカンズで73試合に出場し21.4点、8.7リバウンド、3アシストを記録し50%を超えるフィールドゴール率を残しています。

ゴール下での粘り強さや当たり負けしない体の強さに加えミドルシュートを打てるのが魅力です。

 

セルティックスから移籍してきたマーカス・モリスは昨シーズン13.9点、6.1リバウンドを記録していて3ポイントも上手い選手です。

ボビー・ポーティスは昨シーズン途中にブルズからウィザーズへ移り14.2点、8.1リバウンドのフィールドゴール率44.4%と高くシュートエリアが広いです。

他にもタージ・ギブソンやウェイン・エリントンといったベテランもチームに加わっています。

ドラフト3位のRJ・バレットら若手にも期待!

ザイオンの獲得は出来なかったニックスですが、楽しみな若手も多く在籍しています。

中でもドラフト3位のバレットには注目が集まるでしょう。

デューク大ではザイオンと共に活躍しており完成度やスタッツではザイオンを上回っています。多彩な得点パターンが持ち味で、非常に優れたスコアラーです。

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昨シーズンポルジンギスとのトレードで加入したデニス・スミスJR.は21試合に出場し途中加入ながら14.7点、5.4アシストをマークしています。

ケビン・ノックスはルーキーイヤーとなった昨シーズン75試合中57試合にスターター起用され12.8点、4.5リバウンドを記録しました。まだまだ荒削りですが、3試合連続で20得点5リバウンド以上を達成にするなどポテンシャルの高さを見せました。

フランク・ニリキナは怪我に悩まされ昨シーズンは不本意な結果に終わっていますので2019-20シーズンに懸ける思いは強いでしょう。

チームが噛みあえば上に行けても不思議はないが・・・

ニックスはロスターがガードとフォワードばかりなので、スターターが予想できませんが恐らく初めのうちは固定せずに戦うのではないかと思います。

完全なセンターが1年目のミッチェル ・ロビンソンしかいないのが気になりますが、ランドルやモリス、ギブソンなどが状況に応じて対応する形になるのでしょう。

ニックスが2019-20シーズンで順位を上げていくには、当然チームが噛みあわなければなりませんが言うほど簡単な事ではありません。

1,2年目の若い選手が多くチームケミストリーを上げていくには時間が掛かりそうです。

本来ならベテラン選手がコートでチームを引っ張る所ですが、ニックスのメンバーを見るとそういうタイプの選手がいない気がします。

もちろん個々の能力が高い選手が多いので勝利数は伸びるかも知れませんが、順位を上げていくには限界があると思います。

やはり現実的には長い期間をかけてチームケミストリーを上げるか大型補強を行うかのどちらかしかないと思います。

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