クラッチシュートを多く決めることから
「ミスタービッグショット」
として親しまれたチャンシー・ビラップス。
多くのチームを渡り多くのファンに愛された、そんな彼を紹介します。
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過小評価され続けたプレイスタイル
191cmと当時のポイントガードとしては大柄な方であったが、中途半端なコンボガード(得点を取ることに長けたガード)としてみられ、怪我が多かったこともあり若くしてチームを転々とした。
しかし5シーズン目、6チーム目となるデトロイト・ピストンズで究極のチームバスケットを求めるラリー・ブラウンヘッドコーチのもと、司令塔としての能力がついに才能が開花。
彼はディフェンスシブでボールをよく回すチームプレイを重きに置いたデトロイトの司令塔として活躍し、クラッチシュートも多く任されチームに欠かせないリーダー的存在へと成長したのだった。
デトロイト3度目の優勝
チャンシー・ビラップスの他にリチャード・ハミルトンやティショーン・プリンス、ベン・ウォーレス、ラシード・ウォーレスが加入したピストンズは一気に強豪の仲間入りを果たす。
オールスター選出も少ないながら(2003年の時点でオールスター経験者はベン・ウォーレスとラシード・ウォーレスのみ)、ラリー・ブラウンの戦術にうまくハマったピストンズは2004年にファイナルへと進出。
ロサンゼルス・レイカーズを4-1で快勝し、最後に優勝した1990年以来14年ぶりの優勝を果たしたのだった。
ディフェンス重視のかつアグレッシブ執念深いプレイを繰り広げる姿は、かつて
「バッドボーイズ」
と呼ばれ多くの選手から嫌われながらも1989,1990年と2連覇を達成したデトロイト・ピストンズと被るものがあった。
彼はこのファイナルで同じくピストンズだったジョー・デューマス以来2人目となるオールスター未出場でのファイナルMVPを獲得している。
再びチームを渡り、古巣ピストンズでキャリアに幕を閉じる
優勝以降低迷していったピストンズを離れデンバー・ナゲッツやニューヨーク・ニックス、ロサンゼルス・クリッパーズを渡り、2014年に古巣のピストンズで引退を表明した。
2015年には彼の背番号「1」がデトロイト・ピストンズの永久欠番となっている。
引退後のチャンシー・ビラップスは?
引退後はNBAの解説者、コメンテーターとして活躍し現在もテレビ番組によく出演している。
マジック・ジョンソン、ジョー・デューマスに憧れNBAを目指したビラップスは、信頼されるポイントガードとして優勝という夢を現実にし、まさに彼自身の人生を謳歌したと言えるだろう。
【文:Kenshin】
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