NBA2019-20シーズンの戦力分析~シカゴ・ブルズ

低迷を続けるブルズは昨シーズンイースタン・カンファレンスで22勝60敗と大きく負け越し2年連続で20勝台に終わりました。

ここでは2019-20シーズンの戦力分析をしていきます。

※2019年8月現在

 

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試行錯誤を繰り返すも結果は伴わず

 2017年にジミー・バトラーが移籍してから一気に成績が下がってしまったブルズ。

昨シーズンはエースのザック・ラビーン、2017年のドラフト1位のラウリ・マルッカネンやクリス・ダン、ジャスティン・ホリデーに加え新加入のジャバリ・パーカーなどが顔を揃えました。

ラビーンはエースらしい活躍を見せ平均23.7得点を挙げましたがマルッカネンやダンなど怪我人が多く勝利数を伸ばす事は出来ませんでした。

主な移籍選手

現在ブルズが獲得した主な選手はサディアス・ヤング、オットー・ポーターJr、トーマス・サトランスキです。

ヤングは昨シーズンペイサーズで81試合全てにスターター出場した主力メンバーです。

平均12.6点、6.5リバウンド、2.5アシスト、1.5スティールでフィールドゴール率は52.7%を記録しました。

3ポイントも打てますし、ポストアップで体を張れる選手です。

1.5スティールを見て分かるようにディフェンス力も高いです。

怪我の少ないタフマンである事もブルズにとっては好材料です。

ポーターJrは昨シーズン途中にウィザーズとのトレードで獲得した選手で、ブルズでは15試合全てにスターター出場しており平均17.5点、5.5リバウンド、2.7アシスト、1.2スティールを記録しました。

ウィザーズではウォール、ビールに次ぐ3番手の得点源を張っていたのでオフェンス力は折り紙付きですが、ディフェンス力も高くヤングと似たタイプだと思います。

サトランスキもウィザーズからの移籍で、昨シーズンはウォールがアキレス腱断裂で離脱中にチームの司令塔を務め1試合平均8.9得点、3.5リバウンド、5アシストを記録しています。

ポイントガードの層の薄さを指摘されていたブルズにとって大きな収穫になったのは間違いありません。

ドラフト7位指名のコービー・ホワイト

 今年のドラフトでブルズが指名したのがコービー・ホワイトです。

196cm、84kgのポイントガードで、高校卒業時の2018年にはノースカロライナ州の優秀選手の証であるMr.バスケットボールに選ばれています。

また同年にU-18代表選でアメリカ代表に選ばれ金メダル獲得にも貢献しました。

その後、マイケル・ジョーダンの母校であるノースカロライナ州立大学へ進みます。

1年間しかプレイしていませんが35試合全てにスターター出場して平均28.5分、16.1点、3.5リバウンド、4.1アシスト、1.1スティールのフィールドゴール率42%を記録しました(しかしターンオーバー2.7という数字も残しています)。

また、在学中にマイケル・ジョーダンが保持する最高得点記録を塗り替えた事で注目を集めました。

そんなホワイトの1番の魅力はスピードです。

ただ突っ込むのではなく緩急を付けて動く事でディフェンスを翻弄します。

その動きの中でアシストも捌けますし、バックステップからの3ポイントも打てます。

堅実な補強と若手の成長力に期待

今シーズンのスターターはサトランスキ、ラビーン、マルッカネン、オットー・ポーター、ウェンデル・カーター辺りだと思います。

今シーズンのロスターを見ると昨シーズンより良いのではないかと感じます。

ジャスティン・ホリデーやポーティス、ジャバリ・パーカーなどはいなくなりましたが、安定感とディフェンス力のある補強が出来ました。

また、ラビーン、マルッカネン、ダンなどは毎年成長を期待できる選手ですしコミュニケーションも上がってくる筈です。

これに加えホワイトも活躍できるようになればチームも低迷を抜け出せるかもしれません。

イースタン・カンファレンスはウェスタン・カンファレンスに比べチーム同士の差があまりありません。

もちろんすぐにプレイオフを目指すのは難しいですが、チームの体勢が整えば順位を上げていく事も可能だと思います。

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