昨シーズンはイースタン・カンファレンス10位で39勝43敗に終わり僅か2ゲーム差に泣きプレイオフに進めなかったヒート。
ここでは2019-20シーズンの戦力分析をしていきます。
※2019年8月現在
ウェイドのラストイヤーもプレイオフに進めず
ヒートのレジェンドであるウェイドが現役最後のシーズンになる事を発表した昨シーズン。
補強などは特に行わずドラギッチやリチャードソン、ホワイトサイドなどを軸に多くの選手を起用しました。
プレイオフ争いは最後までもつれましたが、あと一歩及ばずレギュラーシーズンを終えました。
ウェイドもベンチからの出場で平均26分15点、4リバウンド、4.2アシストを記録しました。
キャリア通算では1054試合に出場し22点、4.7リバウンド5.4アシスト1.5スティールを記録しフィールドゴール率は48%でした。
大型トレードが実現
昨シーズンと違い補強に関して大きな動きを見せたヒート。
今オフで移籍の目玉の1人に挙げられていたジミー・バトラーの獲得に成功しました。
このトレードは4チーム間で行われヒートはホワイトサイド、ジョシュ・リチャードソンを放出しバトラーとメイヤーズ・レナードを獲得しました。
昨シーズンのバトラーはウルブズで10試合出場した後、セブンティーシクサーズへ移籍し55試合全てにスターター出場し18.2点、5.3リバウンド、4アシストを記録しチームのプレイオフ進出に貢献しました。
プレイオフでも12試合で19.4点、6リバウンド、5.2アシスト、1.5スティールを記録し、昨シーズン優勝したラプターズをあと一歩の所まで追い詰めました。
バトラーの魅力は高い得点能力と相手エースを抑えられる程のディフェンス力です。
また、ボールをキープしてジャンプシュートやアシストが出来るので、攻め手を欠いた時間帯にはボールを預ける事が出来ます。
ヒートのチームスタイルを考えても間違いなくフィットする筈です。
頼もしい控え選手になってくれそうです。
大方の選手が残留したのも大きな魅力
ホワイトサイド、リチャードソンに加えウェイン・エリントンもチームを離れましたが、それ以外の選手が残っているのも今シーズンを戦う上で大きな意味を持ちます。
言うまでも無く今回の補強はプレイオフ進出以上を考えての事でしょうし、上を狙えるチームだと思います。
このメンバーでスターターを考えるとドラギッチ、ウェイターズ、オリニク、バトラー、アデバヨになりそうです。
ドラギッチは昨シーズン怪我の影響で36試合に止まり13.7点と低調でしたが今シーズンは問題なくプレイしてくれるでしょう。
ウェイターズは、能力の高さは問題ありませんが激太りしたり、出場時間に不満を持ちチーム批判をして処罰されたりとプレイ以外の部分が気掛りです。
オリニク、アデバヨ、バトラーには得点だけでなくリバウンドでも貢献が求められます。
出場時間が減っていたとはいえ、ホワイトサイドの穴を埋めるのは簡単な問題じゃありません。
ウィンズロウやジェームズ・ジョンソン、デリック・ジョーンズなどのベンチメンバーも昨シーズン同様に活躍が求められます。
現役続投を決めたハズレムには、コートの上というよりはベンチでチームを盛り立てる事が求められそうです。
今シーズンの課題
課題としてはやはりセンターポジションの穴埋めになると思います。
アデバヨも控えのメイヤーズも純正のセンターではありません。
2人とも体格では負けていませんがホワイトサイドと比べれば1枚劣るのは間違いないでしょう。
ただ、アデバヨはまだ若くこれから成長していく選手ですし、メイヤーズはホワイトサイドより広いエリアでシュートを打てるので悪い事ばかりではありません。
現状でどこまでやれるのか楽しみでもあります。