2019年、ドラフト1巡目1位でピックされたザイオン・ウィリアムソンは、その身体能力の高さがNBAでも通用するか大いに注目されている。
今から遡ること30年、ザイオンとタイプは違えど、その身体能力の高さでNBAを大いに沸かせた選手がいた。
それがショーン・ケンプだ。
今回は、そんなショーン・ケンプについて書いてみようと思う。
ミスターフィジカル!
1989年、ケンプはシアトル・スーパーソニックスからドラフト全体17位で指名された。
大学に進学したものの、1年間全くプレイせずアーリーエントリーしてピックされるという珍しいパターンであった。
ケンプ最大の武器は何といってもその身体能力。
208㎝とマイケル・ジョーダンよりも10㎝高く、ジョーダンと同じぐらい高く跳び、ガードのようなスピードで走る。
あたりにも強く、ケンプが一度勢いに乗ると、止めることはほぼ不可能であった。
レインマンと呼ばれた由縁は?
ケンプといえば、しばしば「レインマン」の渾名で呼ばれることがある。
なぜこう呼ばれ始めたのか。
その理由は二つある。
一つは「支配する」という意味の「reign」
先述のとおり、圧倒的な身体能力を誇るケンプのプレイは、NBAの猛者共をもってしても止めることが不可能だった。
超攻撃型でパワフルなプレイスタイルは味方に勢いをもたらし、ゲームを支配するほどの力を持っていた。
もう一つは、シアトルという土地柄
シアトルは他チームの本拠地と比べて降水量が多い。
そんなシアトルの地に、雨を降らすが如くダンクを決め続けたことも由来となっている。
特にゲイリー・ペイトンのとのコンビは強力で、他プレイヤーにはできないアリウープを沈めていく様は地元ファンを大いに熱狂させた。
ケンプの息子に注目!
ケンプは2003年に引退し、現在は少年少女向けにバスケットボールのキャンプやクリニックを開く活動を行っている。
あれから十数年、もしかしたらもう一度ケンプのような豪快なプレイが見られるようになるかもしれない。
ハモン・ケンプ
正真正銘、ショーン・ケンプの息子だ。
201㎝と父親よりも小柄ながらも、その身体能力は父親譲りだ。
現在はまだ高校生だが、一部のNBAファンからは既に注目されつつあり、ケンプのような豪快なプレイがまたNBAで見られるのではないかと期待されている。
シアトル・スーパーソニックスがなくなり、シアトルに雨が降らなくなってしまったのは残念だが、いつの日かNBAにダンクの雨を降らせてもらいたい。
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