NBA2019-20シーズンの戦力分析~オーランド・マジック

昨シーズンは予想に反して順位を上げたマジック。

イースタン・カンファレンス7位となる42勝40敗でプレイオフに進みますが、1回戦でラプターズと戦い1勝4敗で敗れました。ここでは2019-20シーズンの戦力分析をしていきます。

※2019年8月現在

 

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大混戦を抜け出したマジック

 昨シーズンは6位から10位までが3ゲーム差以内で争う大混戦となりましたが、終盤に4連勝を飾ったマジックが7位に入り6シーズン振りのプレイオフ進出を決めました。

プレイオフではラプターズと対戦し勢いそのままに先勝しましたが、調子を上げ始めたラプターズに歯が立たず4連敗で敗れました。

アーロン・ゴードン、エバン・フォーニエ、ニコラ・ブーチェビッチといった得点源が揃ってレギュラーシーズンよりパフォーマンスを落とした事も敗因の1つになりました。

主な移籍選手

これまでに獲得した主な選手はアル・ファルー・アミヌ、マーケル・フルツ、昨シーズン途中に加入したマイケル・カーター・ウィリアムズです。

アミヌはブレイザーズの主力選手として昨シーズン全試合にスターター出場しています。

平均9.4点、7.5リバウンド、1.3アシスト、フィールドゴール率43.3%を記録しており、プレイオフでも全試合に出場しチームの躍進に貢献しています。

堅実的なプレイが特徴で3ポイントも上手い選手です。

フルツは、2017年ドラフト1位でシクサーズに加入しましたが、右肩の痛みにより1年目は14試合の出場に終わります。

2年目となった昨シーズンは開幕から出場しましたが、プレイに精細さを欠き19試合が終わったところで再び怪我により残り試合を全休しています。

2年間で33試合に出場し平均7.7点、3.4リバウンド、3.4アシストを記録しています。

カーター・ウィリアムズも長年怪我に悩まされている選手です。

ルーキーイヤーは70試合に全てに出場し平均で16.7点を挙げる活躍で新人王を受賞しました。

しかし、その後はスタッツが下がる一方で近年は平均4、5点が精いっぱいです。

今年は怪我なくプレイしてもらいたいですが・・・。

昨シーズン飛躍した要因

失礼ながら予想外の強さを見せた昨シーズンの要因はゴードン、フォーニエ、ブーチェビッチらの得点力とチーム全体のディフェンス力でしょう。

特にブーチェビッチは、レギュラーシーズンの平均スタッツが20.8点、12リバウンド、3.8アシストを記録しましたが全てキャリアハイの数字です。更に3ポイント率もキャリアハイで、フィールドゴール率はキャリア3位をマークしています。

 

ゴードンは平均16点、7.4リバウンド、3.7アシストを記録しましたが、アシスト数はキャリアハイをマークし3ポイント率、出場時間ともにキャリアハイを記録しています。

フォーニエは平均15.1点、3.2リバウンド、3.6アシストでリバウンド、アシスト共にキャリアハイでした。

 

また、チームの平均失点が106.6点でリーグ全体でも5位という素晴らし数字だったのも飛躍できた理由の1つでしょう。

この勢いを持続できるか?

今シーズンはD.J.・オーガスティン、フォーニエ、ゴードン、アミヌ、ブーチェビッチがスターターになりそうです。

キャリア12年のオーガスティンも昨シーズンはフィールドゴール率でキャリアハイをマークしていますし、ベンチメンバーのテレンス・ロスも得点、リバウンドがキャリアハイでした。

このように昨シーズンは多くの選手がキャリアハイもしくはそれに近いパフォーマンスを見せました。

しかし裏を返せば、それぐらいの活躍をしないとプレイオフに進むのは厳しいとも言えます。

冒頭で触れたように10位のチームとは3ゲーム差しか離れていないので、決して確たる地位を掴んだ訳ではありません。

今シーズンは新加入のフルツがどのタイミングで出場できるか分かりませんし、カーター・ウィリアムズの怪我の可能性もはらんでいます。

再びプレオオフの舞台に上がるには、ディフェンス力も含め昨シーズンの勢いを持続する事がマストになるでしょう。

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