昨シーズンはウェスタン・カンファレンスで39勝43敗の9位に終わったキングス。
これで13年連続プレイオフを逃しています。ここでは2019-20シーズンの戦力分析をしていきます。
※2019年8月現在
近年では最高勝率を挙げるも・・・
ディアロン・フォックス、バディ・ヒールドといった能力の高い選手に加え、ドラフト2位のマービン・バグレー三世やネマニャ・ビエリツァなどの新加入選手が活躍を見せた昨シーズン。
更に、シーズン途中にはハリソン・バーンズも加入しました。
オールスターブレイクまでは貯金がある生活でしたが、終盤に向かうにつれ連敗が増え接戦を落とす事も多くなり上位勢とのゲーム差も広がっていきました。
結局、プレイオフ進出ラインにいたクリッパーズに追いつく事は出来ず終了しました。
因みに、近年では最高勝率を挙げ順位も9位だったキングスですが8位のクリッパーズとは最終的に9ゲーム差が付いていました。
主な移籍選手
これまでにキングスが獲得した主な選手は、トレバー・アリーザ、コーリー・ジョセフ、ドウェイン・デッドモン、ハリソン・バーンズなどがいます。
アリーザは昨シーズン、サンズとウィザーズでプレイしてウィザーズでは43試合全てにスターター出場して平均14.1点、5.3リバウンド、3.8アシストを記録しています。
得点も挙げますが、アリーザの真骨頂は相手チームのエースに付いていけるディフェンス力です。
ジョセフは、ペイサーズでダレン・コリソンの控えガードでしたが82試合に出場してスタッツは6.5点、3.4リバウンド、3.9アシスト、1.1スティールを記録しています。
スパーズ、ラプターズ、ペイサーズといった強豪チームを渡り歩き、大半の試合に出場している選手です。
デッドモンは昨シーズン、ホークスでセンターを務めていた選手で64試合中52試合にスターター出場して平均10.8得点、7.5リバウンド、1.1スティール、1.1ブロックを記録しています。
センターですが3ポイント率が38.2%と高く、フリースロー率は8割を超えています。
バーンズは昨シーズンにキングスで試合を行っており28試合に出場して14.3点、5.5リバウンドを記録しました。
ミドル、ロングシュートやゴール下へのアタック、ディフェンスなど全てこなせる選手です。
今年も若手の活躍に期待
キングスの主力はあくまでも若手主体です。
4年目を迎えるバディ・ヒールドは昨シーズン得点を大幅に増やし平均20点越えを記録しました。
確率も良くフィールドゴール率は45.8%、3ポイント率は42.7%でした。
3年目を迎えるディアロン・フォックスも大きくスタッツを伸ばし平均17.3点、3.8リバウンド、7.3アシスト、フィールドゴール率45.8%を記録しました。
中でも4.4から7.3に挙げたアシスト数は見事だと思います。
しかし、課題に挙げられる数字が平均ターンオーバー2.8です。ターンオーバーはチームの勢いも殺してしまう事があるので減らして欲しいです。
ルーキーイヤーだったマービン・バグリー三世は、ベンチからの出場で62試合に出場し平均14.9点、7.6リバウンドを記録しています。
3ポイントも打てるビックマンで、フリースロー率の69.1%もまずまずだと思います。
昨シーズン以上も期待できるメンバー
今シーズンはフォックス、ヒールド、バーンズ、アリーザ、デッドモンがスターターになりそうです(マービン・バグリーが入るかも知れませんが)。
昨シーズンのメンバーと比べても、戦力が上がる事はあっても下がる事は無いでしょうし、ディフェンス力は高くなっています。
ただ、やはり強豪チームと比較すると見劣りしますし、ベンチメンバーで大きな差が出そうです。
更に近2年のウェスタン・カンファレンスは、最終的に貯金を10以上持っていないとプレイオフには進めていません。
プレイオフを目指すなら昨年のように接戦を多く落としているようでは、難しいと思います。