サンダーは昨シーズン、ウェスタン・カンファレンス6位の49勝33敗でレギュラーシーズンを終えました。
プレイオフでは1回戦でブレイザーズと対戦し1勝4敗で敗れています。
ここでは2019-20シーズンの戦力分析をしていきます。
※2019年8月現在
ジョージ、ウエストブルックのコンビ2年目も実らず
ポール・ジョージ、ラッセル・ウエストブルックという強力コンビが2年目という事もあり、期待されたシーズンでしたがプレイオフには進出したものの一昨年と同じ1回戦負けとなりました。
1,2回戦を連敗で終え、ホームに移った3戦では一矢報いましたが4,5戦を連敗してシーズンを終えました。
ジョージは平均28.6点8.6リバウンド3.6アシストフィールドゴール率43.6%とレギュラーシーズンと合わせてもキャリアハイの得点をマークするなど申し分ない活躍でした。
しかし、相棒のウエストブルックはトリプルダブルを記録するも平均得点はワースト2位と低調で、フィールドゴール率に至っては36%とレギュラーシーズンと合わせても過去最低の数字でした。
事実上の再建期へ突入
そんなエースコンビに加え、昨シーズンのスターターを務めたジェラミ・グラントも揃ってチームを離れた事により、事実上新しいチームを作り直す再建期に突入しました。
そんなサンダーが、これまでに獲得している主な選手はクリス・ポール、ダニーロ・ガリナーリ、シェイ・ギルジャス・アレキサンダーなどです。
ポールはウエストブルックとのトレードで加入しており、リーグでもトップクラスのガードです。
昨シーズンはロケッツで平均32分15.6得点4.6リバウンド8.2アシスト2スティールをマークしました。
アシスト、ドリブル、得点、リーダーシップと、どれを取っても一流ですが、キャリア14年の34歳という事もあり近年は怪我が多くなっています。
また、チャンピオンリグを求めるポールが再建期に入ったサンダーに在籍し続けるかは微妙な所です。
ガリナーリは、ジョージに絡むトレードで加入した11年目のベテランです。
昨シーズンはクリッパーズで平均19.8点6.1リバウンド2.6アシスト、フィールドゴール率46.3%、3ポイント率43.3%を記録し得点、リバウンド、フィールドゴール率でキャリアハイをマークしています。
3ポイントだけに目が行きがちですが、アシストやドライブでの得点も出来る選手です。
アレキサンダーもクリッパーズから加入してきた選手でキャリア1年の若手ガードです。
昨シーズンは、ほとんどの試合にスターター出場して平均10.8点2.8リバウンド3.3アシスト1.1スティール、フィールドゴール率46.7%、3ポイント率36.7%とルーキーとしては素晴らしいスタッツを記録しました。
ドライブのスピードやキレ、リズムが魅力でスティールが上手く速攻に繋げる事が出来ます。
また、6試合でありますがプレイオフを経験した事も大きな意味を持つでしょう。
主力2人が抜けてどこまで戦えるか?
今シーズンはポール、テレンス・ファーガソン、アレキサンダー、ガリナーリ、スティーブン・アダムズがスターターになりそうです。
ポールが残る事が前提ですが、アダムスとのコンビプレイや自らの得点は問題ないでしょう。
周りを活かす能力に関してもウエストブルックより優れています。
ジョージの得点力の穴埋めは皆で補うしかありませんが、ウエストブルックの分に関してはそこまでネガティブに考えなくてもいいのかも知れません。
もちろん3シーズン連続で平均トリプルダブルを達成した選手がいなくなる事は痛手ですが、ウエストブルックの場合ターンオーバーが多いですし、シュート確率の波が激しくアテンプト数が増えていきます。
また、昨シーズンはフリースロー率も65%と低い数字でした。
これではトリプルダブルが増えてもチームバランスが悪く勢いに乗っていけません。
そういう意味では、今シーズンからチーム全員がボールをシェアする回数が多くなるので若手たちの成長も進むかもしれません。
あとは、エースキラーとも呼ばれるディフェンスのスペシャリストであるアンドレ・ロバーソンが復帰してくれれば、ジョージのディフェンス面での穴も埋める事が出来るでしょう。
再建期に入ったとはいえポール、 ガリナーリ、アダムズが揃っているので攻めの姿勢は貫くでしょうし、ウエストブルックがいないサンダーがどのうな変化を見せるのか楽しみです。