NBA2019-20シーズンの戦力分析~ヒューストン・ロケッツ

昨シーズンは、ウェスタン・カンファレンスで53勝29敗の4位でレギュラーシーズンを終えます。

プレイオフでは2回戦で宿敵ウォリアーズと対戦しますが2勝4敗で敗れています。

ここでは2019-20シーズンの戦力分析をしていきます。

※2019年8月現在

 

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大型補強も虚しく・・・

昨シーズンはクリス・ポール、ハーデンのコンビが2年目を迎え、カーメロ・アンソニーが加入した事で大きな話題になりましたが、シーズンが始まってみるとチームは負けが先行し、カーメロはフィットせずに僅か10試合で放出という事態に。

ですが、何とか後半戦には調子を取り戻し4位まで順位を上げプレイオフに進みます。

1回戦はジャズに快勝し迎えた2回戦のウォリアーズ戦では1,2戦を連敗し3,4戦を連勝で五分に戻すも5戦で敗れ王手をかけられます。

第6戦ではウォリアーズのデュラントが怪我で欠場という有利な状況になりましたが、カリーに後半だけで33得点を取られ敗退。

近5シーズンで4度もウォリアーズに敗れています。

強力MVPデュオの結成

今オフの移籍選手の中で目玉の1つがラッセル・ウェストブルックのロケッツ加入です。

2008年にサンダーに入団して以降、11年間フランチャイズプレイヤーとして活躍しMVP、得点王、アシスト王を獲得しました。

近年はミスタートリプルダブルと呼ばれているように、3シーズン連続で平均スタッツがトリプルダブルを達成しているリーグを代表する選手です。

昨シーズンは22.9点11.1リバウンド10.7アシスト、フィールドゴール率42.8%を記録しました。

異次元の身体能力の持ち主でスピード、パワー、跳躍力に優れ191cmながらインサイドでも得点を重ねます。

その一方、1人でボールを持ちすぎる所もあり得点は挙げるもののシュート確率が悪くアテンプト数が増える傾向にあります。

また、すぐに熱くなるタイプで無謀な攻めを繰り返す事も珍しくありません。

更にロケッツはキャリア18年の大ベテランであるセンターのタイソン・チャンドラーも獲得しています。

昨シーズンはサンズ、レイカーズで55試合に出場し、平均15.9分3.1得点5.6リバウンドを記録しています。

正統派センターで3ポイントは全く打たず、主にリバウンドやチップアウトでボールを奪います。

今シーズンは2人のコミュニケーション次第

ウエストブルックの加入で多くの人が思う事はハーデンとの共闘、共存は可能なのか?でしょう。

どちらもMVPを獲得している選手でボールを持ちたがるタイプです。

言うまでもなくハーデンは、ドリブルをつきながらドライブでレイアップかステップバックで3ポイント、もしくはファウルをもらいフリースローで得点を量産します。

最近はこの傾向が更に強くなり昨シーズンは平均36.1点を挙げました。

ウエストブルックもドリブルからスピードで抜きダンクやジャンプシュート、駄目ならアシストというのが基本スタイルですが、ハーデンほどミドルシュートの確率は良く無く3ポイントに関しては全く駄目です。

サンダーはウエストブルックのチームだったので無理にシュートを打って外しても仕方ないで終わりましたが、ロケッツではまかり通りません。

ですが、それはウエストブルックも理解していると思いますし、ハーデンに譲る場面も多くなると思います。

しかし、そうなるとウエストブルックの能力を半減させる事にも繋がる気がします。

ロケッツのスタイルは、カペラ以外がハーデンの為にインサイドを空けて周りの選手は大きく広がりスキップパスがくれば確率良く3ポイントを決めるというケースが多いです。

しかしウエストブルックは3ポイントの確率が悪いですし、ディフェンスも間合いを詰めて来ないでしょうから不向きなシステムですし、何よりインサイドに自ら切り込んでこそ能力を発揮する選手です。

もちろんウエストブルックがボールを持って攻める時間もあるでしょうが、ボールを持つタイムシェアが大きなポイントになりそうです。

良いとこ止まりの印象

今シーズンはウエストブルック、ハーデン、エリック・ゴードン、PJ・タッカー、クリント・カペラがスターターになるでしょう。

昨シーズンに比べポールとウエストブルックが入れ替わりました。

ベンチメンバーは何人か変わっていますが、戦力としては大きく変わっていない様に思います。

今シーズンは先ほど触れたようにウエストブルックとハーデン次第だと思いますが、ディフェンス力の向上は見られませんので今シーズンも良いとこ止まりになるのではないかという印象です。

 

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