
NBA開幕から約1ヶ月が経過しました。
2019年ドラフト上位組の活躍を分析していきたいと思います。
キャメロン・レディッシュ
ポジション ガード、フォワード
生年月日 1999年9月1日
年齢 20歳
身長 203 cm
体重 95 kg
大学 デューク大学
ドラフト 全体10位
所属 アトランタ・ホークス
RJ・バレット、ザイオン・ウィリアムソンと共にデューク大の躍進を支えた1人です。
その活躍を評価されドラフト10位指名でホークスに入団しました。
この記事ではキャメロンの特徴や新人王の可能性、今後の展望を分析していきます。
「キャメロン・レディッシュ」これまでの経歴
ハイスクールの強豪校ウエストタウンスクール出身のキャメロンは、U-19世界選手権のアメリカ代表に高校生ながら選出された経歴の持ち主です。
デューク大では、ガード・シューティングガード・フォワードをこなすオールラウンダーとして平均13.5ポイント、3.7リバウンド、1.9アシストを記録しています。
とはいえチームではバレット、ザイオンに次ぐ3番手の立ち位置だった事もありドラフト1、3位の2人とは開きがありました。
特徴・プレイスタイル
ガードとフォワードをこなすキャメロンは、ドライブ・アスシト・アウトサイドシュートが持ち味の選手です。
ハンドリング技術に長けていてドライブで抜き去る事も出来ますし、パスも捌けます。
アウトサイドシュートは平均値で見ると高くはないですが、ゾーンに入ると止まらなくなるタイプです。
また、213 cmあるウイングスパンを活かしたリバウンドやスティールも得意にしています。
まずまずの滑り出し
筋肉系の故障によりサマーリーグに出場しなかったキャメロンは、プレシーズンで4試合に出場し6.5点、2リバウンドを記録。
迎えた開幕戦はスターターで出場しますが、21分間の出場で6本のフィールドゴールをすべて外し、1得点7リバウンド1アシスト1スティールと苦いデビュー戦となりました。
しかし2戦目からは、少ないながらも得点・リバウンド・アシストを記録していき11月6日のスパーズ戦では3本すべての3ポイントを成功させ初の2ケタ得点を挙げました。
波はありますが、ルーキーの滑り出しとしてはまずまずといった所でしょう。
(平均スタッツは2019年11月13日現在)
出場時間23.5分、5.5得点、1.8アシスト、3.7リバウンド、1.1スティール。
フィールドゴール率25%、3ポイント率19.4%、フリースロー率78.6%です。
今後の課題・展望
ホークスは昨シーズンもイースタン・カンファレンス12位と、依然再建中のヤングコアなチームです。
現状ホークスはジョン・コリンズ、トレイ・ヤングのキャリア1,2年コンビが中心ですが、今季ドラフト4位のディアンドレ・ハンターとキャメロンにも大きな期待を寄せています。
実際キャメロンは、ここまでの10試中8試合でスターター起用されていてチームも4勝6敗とまずまずの成績です。
キャメロンに求められるのは得点力を含めたオールラウンダーとしてのポテンシャルの開花でしょう。
これまでの成績を見てもロングシュートやウイングスパンを活かしたリバウンド力、ゲームメイク能力はまだまだ伸びしろがありそうです。
今の所、出場時間はそこまで多くはありませんしパフォーマンスに波がありますが、ゴール下へのアタックを増やしたりパスを合わせられるようになればチームの信頼感も得られるのではないでしょうか。
また、3ポイントライン付近で味方のスクリーンをもっと上手く使えると確率が上がりそうな気もします。
新人王の可能性について
まだまだシーズンが始まったばかりで、これから急成長を遂げる可能性も高いと思いますが現状で考えるなら難しいと思います。
例年新人王に輝く選手は、チームを引っ張る又はエースになる事がマストです。
そういう意味ではコリンズ、ヤングがいるホークスでは厳しいと思います。
しかし面白いデータがあります。
ルーキー・サーベイという2019年にドラフト指名されたルーキーが対象の質問に対し、同期の選手に投票するという企画で
「新人王に輝くのは?」
という質問ではザイオンが1位でした。しかし
「ルーキーでベストなキャリアを送りそうな選手は?」
という質問ではキャメロンが1位に選ばれました。
確かに新人王は名誉で魅力的な賞ですが、ベストなシーズンを過ごし一歩一歩成長していくのが何より大切な事です。