
NBA開幕から約1ヶ月が経過しました。
2019年ドラフト上位組の活躍を分析していきたいと思います。
八村塁
ポジション パワーフォワード
生年月日 1998年2月8日
年齢 21歳
身長 203 cm
体重 104 kg
大学 ゴンザガ大学
ドラフト 全体9位
所属 ワシントン・ウィザーズ
日本人初となるドラフト1巡目の全体9位でウィザーズに指名された八村は、日本中に大きな衝撃と喜びを与えてくれました。
この記事では八村の特徴や新人王の可能性、今後の展望を分析していきます。
「八村塁」これまでの経歴
ペナン人の父親と日本人の母親を持つ八村は、幼少期の頃から身体能力が高く中学からバスケットを始めました。
高校時代にはU-17世界選手権の日本代表に選ばれ、チームの成績は振るわなかったものの八村は大会得点王に選ばれました。
進学したゴンザカ大学では1,2年をベンチメンバーとして過ごし結果は残せませんでしたが、3年目にはチームの中心となり1試合平均30.2分、19.7点、6.5リバウンドのスタッツを記録しています。
その後ドラフトにエントリーしてウィザーズへ入団しました。
特徴・プレイスタイル
八村のプレイスタイルは、キレのあるドライブでゴール下に入りレイアップやダンクで得点を重ねる。
またはポストアップから強い体を活かしての1on1、ミドルシュートで得点を挙げるといった点取り屋です。
ディフェンス力も高く、ジャンプ力を活かしたリバウンドや豪快なブロックショットが魅力の選手です。
一方でゴールから遠ざかるにつれ、シュートの確率も下がり3ポイントは調子の波が激しい一面もあります。
強烈なインパクトを残し開幕スタメンを勝ち取る
サマーリーグには3試合出場した八村ですが、初戦から14得点、5リバウンドを挙げると2戦目には19得点、7リバウンドを記録。
圧巻だったのは3戦目で豪快なダンクにブロックショット、3ポイントも決め25得点を75%の高確率で記録しました。
プレシーズンではスタッツを下げましたが、4試合に出場しバックス戦では得点リバウンドでダブル・ダブルを記録しました。
課題の3ポイントも44%と調子を上げ、最終的に1試合平均22分をプレーし、10.3得点、6.5リバウンド、1.3 アシスト、フィールドゴール率40%でした。
この活躍で開幕スタメンの座を手に入れました。
やはり得点力は抜群
迎えた開幕戦ではマーベリックスと対戦しダンク、ミドルシュート、リバウンドで活躍を見せ14得点、10リバウンドといきなりダブル・ダブルを記録しました。
その後の試合でもスターターで出場し得点、リバウンドを安定して重ねていきます。
特に得点力は抜群で、シュートエリアがゴール付近という事もありますが高確率を続けています。
ディフェンスでは存在感をあまり出せていませんが、これは八村がというよりチーム全体のディフェンスが崩壊しているので仕方ないかと感じます。
(平均スタッツは2019年11月13日現在)
出場時間28分、14.4得点、1.6アシスト、5.9リバウンド、0.7スティール。
フィールドゴール率51.8%、3ポイント率23.5%、フリースロー率83.3です。
今後の課題・展望
ここまで安定感のあるパフォーマンスを発揮しながらも新人とは思えない落ち着きや強さを見せている八村。
特にゴール下で相手に囲まれても慌てる事なく体をぶつけながらシュートを決めきる姿はベテランの風格さえ感じます。
チームはエースのジョン・ウォールを欠いている事もあり負けが先行していますが、八村には勝敗を気にせず一歩一歩成長してもらいたいです。
今後の課題としては、やはり3ポイントが1番に挙げられます。
サマーリーグ・プレシーズンでは、それなりに決まっていましたがレギュラーシーズンに入ってからは23.5%と低調になっています。
アテンプト数自体が多くありませんが、打つ機会が無いのではなく苦手意識が先行して打てていないように感じます。
確率が上がればディフェンスを引っ張り出してドライブで抜き去るというオプションも増えますが、今のままだとインサイド以外では怖くない選手というイメージが付いてしまいます。
新人王の可能性
得点、リバウンド、フィールドゴール率では文句なしの活躍を見せていますが、現状ではモラント・バレットと比べると1枚落ちる印象は拭えません。
また、先程も触れましたが3ポイントをあまり打たないのでプレイエリアが狭くなっています。
これだと、他のルーキーと同じスタッツを記録してもコートを広く使える選手の方が有利になると思います。
どちらにせよアウトサイドシュートの確率が大きなポイントになってきそうです。