NBA開幕から約1ヶ月が経過しました。
2019年ドラフト上位組の活躍を分析していきたいと思います。
コビー・ホワイト
ポジション ポイントガード
生年月日 2000年2月16日
年齢 19歳
身長 196 cm
体重 83 kg
大学 ノースカロライナ大学
ドラフト 全体7位
所属 シカゴ・ブルズ
体格やプレイスタイルは全く違いますが、マイケル・ジョーダンと同じノースカロライナ大学からシカゴ・ブルズへ入団した事で何かと話題になったコビー。
この記事ではコビーの特徴や新人王の可能性、今後の展望を分析していきます。
「コビー・ホワイト」これまでの経歴
コビーは、グリーンフィールド高校時代にポイントガードながら抜群の得点力を誇っていました。
在学中の4年間で重ねた3,573点はチーム歴代1位となりMr. バスケットボールと呼ばれていました。
また、U-18のFIBA アメリカ大陸選手権ではアメリカ代表に選出され経歴を持っています。
ノースカロライナ大学では、偉大なる先輩マイケル・ジョーダンが持つ1年生の得点記録を更新しました。
1年で記録したスタッツは平均16.1得点、4.1アシスト、3.5リバウンド、1.1スティール、フィールドゴール率42%、3ポイント率35%です。
その後ドラフトにエントリーしブルズに7位で指名されNBA入りを果たしています。
特徴・プレイスタイル
ポイントガードらしくスピード・瞬発力を活かした突破力と、アウトサイドシュートが特徴のコビー。
相手を抜き去るだけでなく緩急を付けて翻弄しアシストに繋げるのも得意です。
ドリブルからのジャンプシュートや、スクリーンを使ったアウトサイドシュートも打てるのでディフェンダーには厄介な選手です。
上々な出来のサマーリーグ
サマーリーグに参加したコビーは5試合にスターター出場して平均30分、15得点、4.8アシスト、5.6リバウンド、1.4スティールを記録しました。
ボールハンドリングの上手さ、キレのあるドリブルで相手を翻弄しパスを出す視野の広さも見せました。
3ポイントは30本打って3本と全く駄目でしたが、ペリカンズ戦では25点を挙げるなどポテンシャルの高さを発揮しました。
得点力の高さはNBAでも証明
プレシーズンでも勢いは加速し5試合中4試合がベンチスタートでしたが、平均19点、1アシスト、4リバウンド、フィールドゴール率も45%をマークしました。
開幕戦ではホーネッツと対戦し途中出場で17得点、3リバウンド、7アシストを記録。
続くグリズリーズ戦では、3ポイント4本を含む25得点を62%という高確率で記録するなど得点能力がNBAでも通用する事を証明します。
その後、数試合は低調に終わりますが再び2ケタ得点を重ねるなどパフォーマンスの不安定さも浮き彫りになりました。
(平均スタッツは2019年11月13日現在)
出場時間25.1分、13.7得点、2.3アシスト、3.4リバウンド、0.8スティール。
フィールドゴール率37.1%、3ポイント率31.6%、フリースロー率75.9%です。
今後の課題・展望
開幕戦以降もボールハンドリング技術の高さやドリブルの緩急の付け方、瞬発力を活かしたペネトレイトなどを存分に見せつけています。
特にゴール付近で止まりフローター気味に放つシュートはデリック・ローズを彷彿とさせます。
得点力に関してもプレシーズンを含め4度も20点越えを達成しており、ベンチメンバーながらチームの立派な戦力になっています。
気になる点はミドル・ロングシュート確率の波の激しさです。
まだNBAに入ったばかりの新人だからと言いたい所ですが、この傾向は以前から指摘されている事ですし改善していかないと先発起用は近づいて来ません。
また、ポイントガードにしてはアシストが少ないのも気になります。
時折素晴らしいパスを見せますが、平均的に増やしていければもっとチームにフィットすると思います。
新人王の可能性について
持っている能力を考えれば新人王を獲っても不思議ではないですが、今シーズンはザイオンが不在なので候補者が多く揃っています。
過去の傾向を見ても、こういったケースではスタメンに定着してコンスタントに成績を残せなければ難しいと思います。
ですので、シーズンの中盤から終盤にかけてどこまで調子の波の激しさを抑えられるかがポイントになりそうですし、そうなればスターター起用される可能性も高くなるのではないでしょうか。