NBA開幕から約1ヶ月が経過しました。
2019年ドラフト上位組の活躍を分析していきたいと思います。
ジャレット・カルバー
ポジション スモールフォワード, シューティングガード
生年月日 1999年2月20日
年齢 20歳
身長 201cm
体重 91kg
大学 テキサス・テック大学
ドラフト 全体6位
所属 ミネソタ・ティンバーウルブズ
高校からバスケットを始めNBAにドラフト6位で指名されたカルバー。
ポテンシャルでは今年の若手でナンバー1と言っても過言ではないでしょう。
この記事ではカルバーの特徴や新人王の可能性、今後の展望を分析していきます。
「ジャレット・カルバー」これまでの経歴
高校に入るまでサッカーをしていたカルバーは、入学をキッカケにバスケットを始めます。
元々センスがあったのか身体能力が飛び抜けているかは分かりませんが、高校を卒業する頃にはチームの中心選手になり大学からオファーがくるレベルまで成長します。
テキサス工科大学へ進学したカルバーは1年目から主力を務め1試合平均11.2得点、4.8リバウンド、1.1スティールを記録し、2年目にはNCAAトーナメント決勝まで進んでいます。
その後ドラフトにエントリーして見事に全体6位でティンバーウルブズへ入団しました。
特徴・プレイスタイル
カルバーはボールハンドリングが上手くミドルシュートの確率も高いので得点力も期待される選手です。
大学では2年目に平均18.5点をマークしフィールドゴール率は46%を記録しました。
3ポイントは30%台とイマイチですがスクリーンを使いながらのジャンプやフェイダウェイなどは定評があります。
また、ディフェンス力にも優れていてスティールは平均で1.5回、ディフェンスリバウンドも5本記録しています。
これはティンバーウルブズでも期待されるポイントになります。
光るものを見せながらも波が激しい
サマーリーグには出場せずにプレシーズンからの登場になったカルバーですが、5試合にベンチから出場して平均23分で12.4点、2アシスト、3.4リバウンド、フィールドゴール率41%とまずまずの数字を残しました。
特に1~4戦は果敢にゴールを狙い結果を残しました。
開幕戦では第1クォーター終盤に登場し15分の出場で4得点2リバウンド1スティールを記録。
そこから3試合はシュート確率が悪く8得点しか挙げられませんでした。
しかし、11月3日のゲームでは3ポイント4本を含む20点を記録しフィールドゴール率も47%とスタッツを跳ね上げました。
そこからは平均20分以上の出場機会が与えられますがパフォーマンスは安定せず波が激しい印象を受けます。
(平均スタッツは2019年11月13日現在)
出場時間22分、7.8得点、2.2アシスト、2.8リバウンド、0.7スティール。
フィールドゴール率37%、3ポイント率26.3%、フリースロー率38.1%です。
今後の課題・展望
まだ本来の調子を発揮できていない印象のカルバー。
精度の高かったミドルシュートも安定せずフィールドゴールが30%を下回る試合もあります。
しかし、アテンプト数は多いのでパスは回ってきていますし、打ててもいるので時間と共に調子が上がると思います。
スティールを含めたディフェンス力も時折センスの高さを感じさせるシーンもあります。
リバウンドはコンスタントに記録出来ており、オフボールの時の動きも個人的にはチームに合っていると思います。
気になるのは3ポイント、フリースローの確率の悪さです。
共に30%台ではミドルシュートの確率が上がっても大事な場面では使われませんし出場時間も増えないでしょう。
当面の課題はチームの信頼感を得てベンチスタートからの出場時間を伸ばす事になりそうです。
新人王の可能性
低いと思います。
理由としては現在のチーム事情です。
今のティンバーウルブズは、ティーグ・ウィギンス・タウンズのトリオがチームを牽引してゲームを組み立てています。
そこに新加入のコビントンが加わり個人能力が非常に高いチームになりました。
この中でカルバーが新人王に相応しい活躍が出来るとは思いません。
更に、シーズン終盤にかけてプレイオフ争いに巻き込まれれば新人の出番は減る事が予想されます。
その時までにカルバーが確固たる地位を確保していれば別ですが、現状では難しいと予想します。