NBA開幕から約1ヶ月が経過しました。
2019年ドラフト上位組の活躍を分析していきたいと思います。
ダリアス・ガードランド
ポジション ポイントガード
生年月日 2000年1月26日
年齢 19歳
身長 188 cm
体重 79kg
大学 ヴァンダービルト大学
ドラフト 全体5位
所属 クリーブランド・キャバリアーズ
父親も元NBAプレイヤーでありDNAを引き継ぐダリアス。
早くから頭角を現す期待のポイントガード選手です。
この記事ではダリアスの特徴や新人王の可能性、今後の展望を分析していきます。
「ダリアス・ガーランド」これまでの経歴
ブレットウッド・アカデミー高校で1年生の頃から活躍を見せていたダリアス。
テネシー州の優秀なプレイヤーに与えられるTennessee Mr. Basketballを3度獲得しており、2018年にはポイントガード部門で全米1位のポイントガードという評価を受けています。
その後、ヴァンダービルト大学に進学したダリアスは更なる活躍を期待されましたが、左ひざの半月板の損傷で出場はたった5試合に終わりました。
それでも1試合平均16.2得点、3.8リバウンド、2.6アシスト、フィールドゴール率53.7%、3ポイントシュート率47.8%を記録しドラフトでは5位指名されキャバリアーズに入団をしました。
特徴・プレイスタイル
ダリアスの特徴はボールハンドリング・ドリブル技術の高さ、精度の高いアウトサイドシュートにあります。
ガードなのでドリブルが上手いのは当たり前ですが、スピードや緩急の付け方でマークを振り切ります。
この技術があるのでディフェンスを引き付けながらのアシストやピックアンドロール、ジャンプシュートが活きてきます。
3ポイントを含めたアウトサイドシュートの確率も高く、ドリブルで相手を翻弄しスペースを作って放つシュートは見ていてワクワクします。
安定したスタッツを記録
サマーリーグには出場しなかったダリアスは、プレシーズンで3試合に出場し平均9点、2.7アシスト、フィールドゴール率55%を記録しました。
開幕戦では31分の出場で8得点、2リバウンド、5アシスト、1スティールとデビュー戦としては上々のスタッツでした。
レギュラーシーズンではスターター起用されているので出場時間も長くもらえています。
フィールドゴール・3ポイント率はまだ上がってきませんが、スタッツはそれなりに残せています。
コート上での視野の広さを感じますし、何より落ち着いてゲームをしている印象なのでまだまだこれから調子が上がっていきそうです。
(平均スタッツは2019年11月13日現在)
出場時間28.3分、8.6得点、3.7アシスト、1.8リバウンド、1.1スティール。フィールドゴール率32.7%、3ポイント率25%、フリースロー率85.7%です。
今後の課題・展望
ガードのメンバーが多いキャバリアーズの中で全試合に先発出場しているダリアス。
経験を積ませるのが目的だと思いますが、本人には大きな自信に繋がるでしょう。
今後の課題になりそうなのはゲームの組み立て方です。
ドリブルやハンドリングは問題ありませんがアシストとターンオーバーが気になります。
アシスト数は3.7と安定していますがビッグマンへのアリウープパスが多く、自身がペネトレイトしながら出すパスはディフェンスに引っ掛かる事や精度を欠くケースが目立ちます。
これによりターンオーバーも平均2.3回と増えてしまっています。
キャバリアーズには経験豊富なメンバー多いので、色々なプレイを参考にしながら経験を積んでほしいです。
新人王の可能性
現状は全てのスタッツ、パフォーマンスがイマイチ物足りないように感じます。
キャバリアーズはラブ、トリスタン・トンプソン、ラリーナンスJr.などインサイドが強い選手が多いので合わせのプレイが増えればアシスト数はまだまだ伸びてきそうですし、得点力も時間と共にシュート確率が上がってくれば増えていくと思います。
ダリアスは、コートを見渡せる視野の広さやゴール下に切れ込んでのレイアップ、ピックアンドロールの使い方、スティールの上手さなどを持ち合わせている器用な選手ですが、新人王の有力候補である同じポイントガードのモラントより高いパフォーマンスを維持できるイメージが湧きません。