NBA開幕から約1ヶ月が経過しました。
2019年ドラフト上位組の活躍を分析していきたいと思います。
ディアンドレ・ハンター
ポジション スモールフォワード
生年月日 1997年12月2日
年齢 21歳
身長 201cm
体重 102kg
大学 バージニア州立大学
ドラフト 全体4位
所属 アトランタ・ホークス
大学で1年間プレイしてNBAにアーリーエントリーする選手が多い中、怪我で1シーズン棒に振った事もあり3年間在籍したハンター。
この記事ではハンターの特徴や新人王の可能性、今後の展望を分析していきます。
「ディアンドレ・ハンター」これまでの経歴
高校時代には得点、リバウンドで平均ダブル・ダブルを記録するなど活躍を見せていたハンター。
進学したバージニア州立大学では、1年目をベンチメンバーとして過ごすと2年目は手首を骨折して試合に出場できませんでした。
3年目に怪我から復帰したハンターは1試合平均15.2点、5.1リバウンド、2アシストを記録しNCAAチャンピオンに貢献しました。
その後ドラフトで4位に選ばれホークスへ入団します。
特徴とプレイスタイル
ハンターはディフェンス力を評価されている選手です。
大学時代には相手チームのエース格にマッチアップする事も多くスティールの上手さが光っていました。
それを象徴するように2019年にはACCディフェンシブプレイヤーオブザイヤーに選ばれています。
また、得点数は特別多くありませんが3ポイントを含めたシュート確率の高さや鋭いドライブも特徴のオールラウンダーです。
フィールドゴール率の高さは健在
サマーリーグの出場は1試合のみでプレシーズンから本格的な参加となったハンターは5試合に出場し平均10点、フィールドゴール率5割を記録しました。
迎えた開幕戦はスターターで出場し25分で14得点、2リバウンド、3ポイントを2本決めフィールドゴールは62%と精度の高さも発揮しています。
その後も全ての試合にスターターで出場し極端に確率の悪い日もありますが、やはりフィールドゴール率の高さは健在です。
決してスピードが速い訳ではありませんが、動き方に上手さがあるので最適なポジションにいる事が多いです。
ジャンプシュートもキャッチアンドリリースではなく1ドリブル入れる事でディフェンスとの間に隙間を作ってから放っています。
派手なプレイではありませんが新人らしからぬ落ち着きを持っている印象を受けました。
(平均スタッツは2019年11月13日現在)
出場時間29.8分、9.2得点、1.5アシスト、4.5リバウンド。フィールドゴール率37.5%、3ポイント率31.6%、フリースロー率73.7%です。
今後の課題・展望
ドラフト10位のキャメロン・レディッシュと共に若手主体のホークスで活躍を見せるハンター。
大学では評価の高かったディフェンス力ですが、NBAのレベルでは流石に苦戦している感は否めません。
もっと慣れてくれば対応できるのではないかと思いますが、スピードで抜きにくるタイプには弱いかもしれません。
課題という程ではありませんが、もう少しアシストが増えても良いのではないかと思います。
ドライブで切り込める選手なのでアタックする回数を増やせばディフェンスを引き付ける事も出来るでしょう。
そこでパスを捌けるようになればチームとしての攻撃オプションも広がりそうです。
基本的な攻撃オプションはエースのトレイ・ヤングから始まるので自由には動けないと思いますが、味方のスクリーンを使ってアウトサイドシュートを打つのも武器になると思います。
新人王の可能性
キャメロン・レディッシュと同様に難しいと思います。
ハンターはスターターですし、スタッツに安定感もありますが、今シーズンのホークスはトレイ・ヤングのパフォーマンスが飛び抜けています。
2年目以降の選手がどれだけ活躍しようが新人王には関係ありませんが、これからハンターが活躍を見せてもトレイ・ヤングの活躍で薄れてしまうような気がします。
ハンターにはディフェンス力を磨いてディフェンスにまつわるタイトルを獲ってもらいたいです。