2019年ドラフトでは低評価ながら活躍を見せる選手を分析 「ブランドン・クラーク」

ドラフト上位者が全てではありません。

ドラフトでは低評価でもNBAで花を咲かせるプレイヤーもいます。

 

ブランドン・クラーク

ポジション  パワーフォワード

生年月日   1996年9月19日

年齢     23歳

身長     203cm

体重     98kg

大学     サンノゼ大学→ゴンザガ大学

ドラフト   全体21位

所属     メンフィス・グリズリーズ

 

大学では八村塁と共に戦いNBAではジャ・モラントとチームメイトであるクラーク。

万能型プレイヤーとしてサマーリーグではMVPを受賞しました。

この記事ではクラークの特徴や新人王の可能性、今後の展望を分析していきます。

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「ブランドン・クラーク」これまでの経歴

サンノゼ州立大学に入学したクラークは1年目をベンチメンバーとしてチームを支えシックスマン賞を受賞、2年目は中心選手として活躍しました。

3年目のシーズンには八村が通っていたゴンザカ大学に移ると、NCAAトーナメントで36 得点、8 リバウンド、3 アシスト、5 ブロックのスタッツを残し史上3人目の35得点以上、5ブロックを記録します。

更には、史上初カンファレンスのニューカマーオブザイヤーとディフェンシブオブザイヤーを同時に受賞するなど、ここでも目立った活躍を見せました。

その後、八村に続きドラフトにエントリーし21位でグリズリーズに入団します。

サマーリーグで優勝を果たしMVPを獲得

サマーリーグに参加したクラークは6試合全てに先発出場すると、高いパフォーマンスを見せ勝利に貢献します。

特に4~6戦の活躍は凄まじくダブル・ダブルを連続で記録しました。

 

3ポイントを含めたフィールドゴール率も高く最終スタッツは平均22分、14.7得点、9.8リバウンド、2アシスト、1.8ブロック、フィールドゴール率、3ポイント率共に55%でした。

ドラフト2位のモラントが欠場していたとはいえ、MVPに相応しい活躍だったと思います。

レギュラーシーズンでは控えに回るもののシュート確率の高さは維持

 4試合に出場したプレシーズンも9得点、9リバウンドと上々の数字を残しました。

レギュラーシーズンではベンチスタートからの出場になっていますが、ディフェンスリバウンドを中心にリバウンド数を重ね、得点は20点以上挙げる試合こそ無いですが1ケタに終わったのも3試合のみと安定した内容になっています。

 

ポジション的にゴール付近からのシュートが多いのでフィールドゴール率は高くなりますが、クラークはダンクばかりでなくフローター気味のシュートも多いです。

また、1試合平均1.2本とアテンプト数の少ない3ポイントではありますが47%と率は高いのでシュートの上手いパワーフォワードと言えます。

11月末時点での平均スタッツは

出場時間22.3分、12.7得点、1.2アシスト、6.3リバウンド、1.1ブロック、フィールドゴール率63.6%、3ポイント率47.4%、フリースロー率85%です。

ここまでのプレイ内容と今後の課題

ここまでの得点パターンは、ピックアンドロールやピックアンドポップからのアリウープやダンク、ペイントエリア付近からのフローターが大多数です。

相手ディフェンスのサイズがある場合は確率を落とす事もありますが、大きな武器になっています。

大学時代のようなドライブで切り込んでからの得点が現状では出来ていませんが、余裕が出てくれば見られるのではないかと思います。

ディフェンス面ではリバウンドやブロック数を見て分かるように存在感を発揮していますし、要所でスティールも見せています。

 

今後の課題はパスと3ポイントになりそうです。

 

ここまでの試合では、フリースローレーン付近で立ち止まり精度の低いパスを出す又はスティールされるシーンをよく見ます。

そういった場面で味方にパスを合わせたり、ジャンプシュートを打ったり1on1を仕掛けたりと落ち着いて選択が出来るようになれば攻撃の幅が広がると思います。

3ポイントに関してはアテンプト数を増やしいていくべきだと思います。

その分、確率が下がっても相手ディフェンスはマークを離す事はしないでしょうし、そこでドライブを仕掛けられれば怖い選手になると思います。

新人王の可能性

新人王を本命視されているモラントが同じチームのスタメンで出場していますし、クラークを上回るスタッツ・活躍を見せているので厳しいと思います。

現状では、余裕を持ってプレイできる位の経験を積み自分のポジションの確固たる地位を築く事が先決だと思います。