2019年ドラフトでは低評価ながら活躍を見せる選手を分析 「ケンドリック・ナン」

ドラフト上位者が全てではありません。

ドラフトでは低評価でもNBAで花を咲かせるプレイヤーもいます。

 

ケンドリック・ナン

ポジション  ポイントガード

生年月日   1995年8月3日

年齢     24歳

身長     188cm

体重     86kg

大学     イリノイ大学・アーバナシャンペーン校→オークランド大学

ドラフト   ドラフト外

所属     マイアミ・ヒート

 

ドラフト外入団ながらデビュー戦以降に破竹の快進撃を続けているケンドリック。

新加入のジミー・バトラーやドラフト13位のタイラー・ヒーローらと共にヒートの原動力となっています。

この記事ではパスカルの特徴や新人王の可能性、今後の展望を分析していきます。

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「ケンドリック・ナン」これまでの経歴

ドラフト外入団とはいえケンドリックの経歴は華やかで、シメオン高校では背番号が永久欠番になるほど有名な選手でした。

進学したイリノイ大学でも着実に成績を伸ばし3年目には中心選手として平均15得点、5リバウンドを記録しますが、暴行事件を起こし有罪となった事でチームに残れずオークランド大学へ転校します。

 

大学4年目となったオークランド大学でも中心選手として活躍し、1試合平均25.9得点、4.7リバウンド、3.8アシストを記録するなど能力の高さを見せました。

その後、ドラフトにエントリーするも選ばれずGリーグのサンタクルーズ・ウォリアーズで1年間プレイし219年4月にヒートと契約を交わしNBA入りを果たしました。

サマーリーグからエンジン全開

 サマーリーグに参加したケンドリックですが、注目が集まっていたのはドラフト13位のタイラーでした。

実際タイラーも評判通りの活躍を見せましたがケンドリックはそれを上回る活躍を見せ平均22得点、5.2アシスト、4.3リバウンドのスタッツを記録します。

更にプレシーズン最終戦ではロケッツ相手に6本のスリーポイントを含む40得点をマークし、ハーデン並みのパフォーマンスを見せ存在感を発揮しました。

圧巻の活躍に史上最高記録も飛び出す

シーズンが開幕してからもケンドリックの勢いは止まる事は無く、先発起用となった開幕戦の24得点を始め18、25、17、28得点を重ね開幕5試合で112得点を挙げました。

この記録はドラフト外の新人選手としては史上最高記録となりました。

その後、少し得点を落とすものの再び20点越えを連発しヒートにとって嬉しい誤算を与え続けています。

11月末時点での平均スタッツは

出場時間29.4分、16.9得点、3.3アシスト、2.5リバウンド、1.3スティール、フィールドゴール率48.9%、3ポイント率40.7%、フリースロー率81.8%です。

16.9得点はタイラー・ヒーロー(14.3得点)を上回っているばかりかエースのバトラー(18.9得点)に次ぐ数字です。

ここまでのプレイ内容と今後の課題

ここまでのプレイを見ると新人扱いとはいえキャリアのある選手らしく所々での「巧さ」を感じます。

ボールを保持している時は味方のスクリーンを上手く使ってのロングシュートやガードらしい緩急をつけたドライブ、ファールのもらい方、スティール能力の高さなどに魅力を感じます。

また、188cmのサイズながら身体能力の高さが分かるダンクも豪快です。

ガードが出来る選手が多いヒートなのでピュアガードにならずオフボール時にはワイドスペースに広がり3ポイントで得点を重ねています。

毎試合アテンプト数が多い中での3ポイント率40.7%はケンドリックの大きな武器と言えます。

11月末時点ではチームもイースタン・カンファレンス2位と絶好調なので課題と言える事はありませんが、なぜかヒートは怪我人が多いチームなので気をつけてもらいたいです。

新人王の可能性

突如現れたダークホースに新人王の可能性アリと早くも話題になっています。

確かにルーキーの得点では、モラントに次いで2位の位置に付けていますしスタッツを見ても資格は十分にあると思います。

しかもそれがドラフト外の選手であれば大きな話題になるのも頷けます。

 

まだ序盤なのでこの先何が起こるか分かりませんが、モラントやバレットとの比較で考えるならば個人的には難しいのではないかと考えています。

 

 

先程も触れましたがケンドリックはキャリアが長い分ある程度完成された選手だと思います。

それが現在のパフォーマンスや安定感を可能にしている要因の1つなのではないでしょうか。

 

それに比べモラントやバレットは、まだまだ成長中なので調子の波が大きいですし驚きのパフォーマンスを発揮する事もあります。

新人王で考えるならばモラントやバレットに分があるのではないかと思います。