ジョエル・エンビード
身長:213.4cm
体重:127kg
生年月日:1994年3月16日(25歳)
キャリア:5年
ポジション:フォワード、センター
平均スタッツは2019年12月末現在
出場時間30.9分、23.7得点、3.1アシスト、12.4リバウンド、1.4ブロック。
フィールドゴール率47.7%、3ポイント率33.9%、フリースロー率83.4%です。
ベン・シモンズ
身長:208.3cm
体重:108.9kg
生年月日:1996年7月20日(23歳)
キャリア:3年
ポジション:ガード、フォワード
平均スタッツは2019年12月末現在
出場時間35.1分、14.5得点、8.5アシスト、7.1リバウンド、2.1スティール。
フィールドゴール率56%、3ポイント率40%、フリースロー率58.8%です。
シクサーズでコンビを組んで3シーズン目の2人。エンビートはデビューから2年間、シモンズは1年間を怪我で全休しています。
特にエンビートは毎年怪我に悩まされフルコンディションでのデュオを多く見られていません。
果たして今シーズンは?
この記事では、これまでの活躍・デュオの魅力・今後の課題などについて分析していきます。
プレイスタイルと今シーズンの活躍
エンビードは身体能力の高いビッグマンで、ポストプレイではパワーだけでなく巧みなステップで相手を交わすスキルも持っています。また、アウトサイドシュートも打てる点取り屋です。
今シーズンも怪我の影響で数試合欠場しましたが、得点・リバウンドを量産しチームを牽引しています。
得点力も高い選手ですがアウトサイドシュートを苦手としています。
今シーズンは肩の負傷で欠場があったものの、得点・アシスト・リバウンドで安定したスタッツを記録しています。
デュオの魅力
シモンズのスピードとテクニックを生かした鋭いドライブ、エンビードの広いシュートエリアが2人のコンビプレイを高める特徴です。
シモンズが得点源であるペイントエリアに突っ込む事でディフェンスを引き付けエンビードにパスを捌くのが基本形です。
また、エンビードが敢えてゴール下を空ける事でシモンズが1on1を仕掛ける空間を作ったり、自らが3ポイントラインでボールを受けてシュートを打つ事も出来ます。
シモンズのアシスト技術は年々精度を上げており、エンビードがオフボール時にスクリーナーになる事で他の選手にパスを供給する機会もどんどん増えています。
どちらにせよ今のシクサーズは、このデュオが全ての起点になっているので機能しなければ大幅な戦力ダウンになる事は避けられません。
今後の課題
デュオとしての課題は明白でシモンズはアウトサイドシュート、エンビードはどれだけ万全の状態で試合に出られるかです。
シモンズの高確率な得点はペイントエリアがほとんどを占めており、逆に言えばゴールから遠ざけてしまえばそれほど怖く無い選手とも言えます。
エンビードは並外れた技術を持ちながら怪我や病気などで欠場する事が多く、パフォーマンスに波があるのが最大のウィークポイントです。
昨シーズンはこれらの欠点をJJレディックやジミー・バトラーのような得点力のある選手がカバーしていましたが、移籍してしまった事で安定感を欠いています。
実際に今シーズンのチーム平均得点は109.6点で昨シーズンの115.2点を下回っています。
今後は、どれだけ安定した得点力を確保できるかがカギになりそうです。
優勝を狙う上でデュオに必要なもの
チームの顔ぶれは新加入のアル・ホーフォード、ジョシュ・リチャードソン、万能タイプのトバイアス・ハリスと強力なラインナップですし、失点もリーグ5位とディフェンス力もあるチームです。
しかし今のシクサーズが優勝するのに必要なのは、大事な局面に1人でボールを持ってシュートまで完結できるフィニッシャータイプの選手だと思います。
シモンズはシュート力に難がありますし、エンビードはロングシュートも打てますが1番の強みはゴール付近です。
チーム2番手の得点源であるトバイアス・ハリスも、どちらかといえば周りに使われて生きるタイプです。
そう考えると昨シーズンのジミー・バトラーのような選手がいる事で、デュオも更に力を発揮できるのです。(やはりバトラーを残留させるべきだったような気が・・・)
能力の高いデュオである事は確かですが、穴が多いのも現実です。
優勝を狙うのであればシモンズとエンビートにはデュオ型よりビッグスリー型の方が向いているのかも知れません。