ヤニス・アデトクンボ
身長:210.8cm
体重:109.8kg
生年月日:1994年12月6日(25歳)
キャリア:6年
ポジション:フォワード
平均スタッツは2019年12月末現在
出場時間30.9分、30.3得点、5.7アシスト、12.8リバウンド、1.3スティール、1.2ブロック。
フィールドゴール率55.5%、3ポイント率32.7%、フリースロー率60.4%です。
クリス・ミドルトン
身長:200.7cm
体重:100.7kg
生年月日:1991年8月12日(28歳)
キャリア:7年
ポジション:フォワード
平均スタッツは2019年12月末現在
出場時間28.1分、19得点、3.8アシスト、5.6リバウンド、1スティール。
フィールドゴール率48.9%、3ポイント40.1率%、フリースロー率89.4%です。
バックスでプレイをして7年目のシーズンの迎えた2人。
リーグ屈指のスター選手に成長しMVPプレイヤーとなったヤニスと、派手さは無いものの堅実なプレイが持ち味のミドルトンが軸となりチームを牽引します。
この記事では、これまでの活躍・他の選手との関係性・優勝の可能性などについて分析していきます。
プレイスタイルと今シーズンの活躍
ヤニスは長い手足と運動能力を生かし得点・リバウンド・アシストを量産するビッグマンです。
ドライブからのユーロステップを止められる選手は皆無で、ゴール下では無類の強さを誇ります。
今シーズンは苦手としている3ポイントも好調で、ここまで得点・リバウンドはキャリアハイの数字を残しています。
ミドルトンは高い得点力と安定したスタッツが特徴の選手で、シュートエリアも広く3ポイントシュートを得意としています。
過小評価されがちですが、時にヤニス以上のパフォーマンスを見せる事もあります。
今シーズンは序盤こそイマイチでしたが、調子を上げ始めてからは高い決定力で得点を重ねヤニスの頼れる相棒として活躍しています。
デュオの魅力
このデュオの魅力は得点力とディフェンス力です。
ミドルトンはボールハンドリングも上手いので、ドライブからの得点や高い確率のミドル・ロングシュートで得点を重ねます。
ヤニスはペイントエリアから攻撃を仕掛ければ、ディフェンスがいようがいまいが関係なく得点をもぎ取りますし、課題とされているアウトサイドシュートも徐々に確率が上がってきています。
2人とも攻撃を1人で完結できる選手なのでコンビプレイは少ないですが、強力なデュオである事は間違いありません。
もう1つの魅力はディフェンスです。
元々ディフェンス力に定評のあるミドルトンは相手チームのエース格にマッチアップする事も多く、サイズに関係なくディフェンスが出来ます。
アデトクンポは手が長いのでスティールが上手いですし、相手をチェイスしてからの豪快なブロックショットも幾度となく目にします。
デュオを支える個性派揃いのチームメイト
12月末時点でイースタン・カンファレンスの首位を独走しているバックス。
これはデュオの活躍だけの結果ではなくベンチメンバーを含めたチーム力の賜物です。
得点では攻撃力のあるガードのエリック・ブレッドソーや、3ポイントも打てるセンターのブルック・ロペス、ベテランのジョージ・ヒルが2ケタ得点を挙げています。
また、ウェスリー・マシューズ、アーサン・イリヤソバ、カイル・コーバーなどシューターも揃っているので、ヤニスがインサイドで封じられても攻撃力が落ちません。
ディフェンス面でも能力の高いメンバーが多く、リバウンド数はリーグ1位と攻守のバランスがハイレベルのチームです。
何より昨シーズンから大きくメンバーが変わっていないので、ケミストリーの高まった状態で望めているのが最大の強みと言えます。
そういう意味ではデュオを中心にチームバスケで戦っている、ナゲッツと似たタイプのチームです。
課題と優勝の可能性
これまで弱点とされていたヤニスのアウトサイドシュートが改善されつつあり、もはや3ポイントライン周辺でも距離を離してディフェンスをする事は出来ないでしょう。
今シーズン唯一気になるのはフリースロー率の低さで、1試合平均10.2本のアテンプト数がありながらの60%は残念な数字です。
キャリアでは70%以上を記録しているので、これから上がってくれば問題ありませんが今のままでは試合終盤でファウルゲームに持ち込まれる事も出てくるかも知れません。
ヤニスのゴール付近での支配力、ミドルトンの3ポイントを含めたオフェンスの多彩さ、ディフェンス力など穴の少ないデュオの能力値。
これに、自分の役割を理解しチームの為にハードワークを惜しまないチームメイトが加わったバックスは間違いなく優勝候補の一角だと思います。
プレイオフに入れば昨シーズンにカンファレンス・ファイナルまで進んだ経験値もプラスに働く筈です。