ジェームズ・ハーデン
身長:195.6cm
体重:99.8kg
生年月日:1989年8月26日(30歳)
キャリア:10年
ポジション:ポイントガード、シューティングガード
平均スタッツは2019年12月末現在
出場時間37.6分、38.4得点、7.6アシスト、6リバウンド、1.8スティール。
フィールドゴール率46.3%、3ポイント率38.6%、フリースロー率86.4%です。
ラッセル・ウエストブルック
身長:190.5cm
体重:90.7kg
生年月日:1988年11月12日(31歳)
キャリア:11年
ポジション:ポイントガード
平均スタッツは2019年12月末現在
出場時間35.3分、24.1得点、7アシスト、7.9リバウンド、1.5スティール。
フィールドゴール率42.6%、3ポイント率23.5%、フリースロー率78.4%です。
ウエストブルックがロケッツに加入した事で、今シーズンからコンビ結成となった2人。
プライベートでも非常に親しい事で知られていますが、ボールホルダー同士のデュオなだけに懸念材料も少なくありません。
この記事では、これまでの活躍・他の選手との関係性・優勝の可能性などについて分析していきます。
プレイスタイルと今シーズンの活躍
ハーデンは、現在2年連続で得点王を獲得している超攻撃型オフェンスマシーンです。
キレのあるドライブからユーロステップでの得点やバックステップでの3ポイントは今やハーデンの代名詞です。
ファウルをもらう技術にも長けていて、フリースローを最も多く放つ選手でもあります。
今シーズンは自身4度目となる60得点を挙げるなど、相変わらず異次元の得点力を見せつけています。
ウエストブルックは、サンダー時代エースとして得点・アシスト・リバウンドを1人で荒稼ぎするミスタートリプル・ダブルと呼ばれており、2016-17シーズンにはMVPを受賞しています。
今シーズンはハーデンがいるのでボールを持つ機会は多少減ったものの、チームの得点源として勝利に貢献しています。
懸念されたデュオとしての機能
共に過去3シーズンで得点王・MVPを獲得している事を考えても能力の高さは折り紙付きですが、共存できるのかが大きなカギとされていました。
ですが、12月末時点での順位がカンファレンス3位である事や出場時間・スタッツを見ても非常に上手くいっている印象を受けます。
これは、ウエストブルックがチームの2番手として役割をしっかりこなしているからだと思います。
やはりロケッツはハーデンのチームですので、ウエストブルックが一歩引く事で今まで通りのプレイが出来ていますし、爆発的な得点力にも繋がっています。
ウエストブルック自身はアシスト・リバウンドがサンダーの頃より少なくなっていますが、高い得点力は継続しているので良さが消えている訳でもありません。
デュオの魅力
2人の魅力はスピード・テクニック・パワーを兼ね備えているので、ガードながらインサイドでも得点を量産できる事です。
どちらがカットインしてもディフェンスを引き付けられるので、アウトサイドに開いている味方にパスが出しやすくコートを広く使った攻撃が可能です。
これまではハーデンが不調な時やディフェンスに封じられると負ける試合が多かったですが、ウエストブルックが加入した事で簡単に崩れないチームになっています。
また、ディフェンス力が高く自分で得点を取りに行けるエリック・ゴードンをセカンドユニットとして使えるようになったのがチームの好調に繋がっていますし、これもデュオ結成の大きな効果と言えます。
今後の課題と優勝の可能性
デュオの課題はターンオーバーの数です。
どちらもボールを保持する時間の長い選手ですがハーデンは平均4.7、ウエストブルックは4.4本記録しています。
これまでは、異なるチームの中心人物だったので単体で見れば問題ない数字ですが、同じチームの主力2人が4本以上ターンオーバーを犯すのは攻撃のリズムを狂わす原因になってしまいます。
チームの課題としては失点数の多さで、過去2シーズンはトップ10に入っていましたが今シーズンは113.9点の23位と大きく下回っています。
得点力はリーグ2位と素晴らしい数字ですが、プレイオフではディフェンス力の高さが物を言います。
優勝候補に挙げられるバックスは、得点力が1位な上に失点数も106.8点の9位に付けていますのでロケッツが優勝を考えた時、デュオの得点力だけでなくディフェンス力の向上も意識しなければ厳しいのではないかと思います。