2019-20シーズンも、気が付けば早くも前半戦を折り返しました。
この記事では前半戦で守備面に関して活躍した選手をピックアップして
「勝手にNBAアワード」
と題し独断と偏見で紹介します。
強いチームほど安定して機能する守備力。
攻撃面をフューチャーされる事が多いですが、守備に優れた選手はチームにとって必要不可欠な存在です。
現在2年連続でビッグマンのルディ・ゴベアが受賞していますが、果たして今年の栄冠は誰の手に?
ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)
2020年1月末時点の個人スタッツ
平均30.7分出場、30得点、5.6アシスト、12.9リバウンド、1ブロック、1.1スティール、FG・55.7%、3P・32.1 %、FT・60.6%。
昨年の最優秀守備選手賞でもノミネートされたヤニス。
今シーズンもここまで1ブロック、1.1スティールを記録しているように相変わらずのディフェンス力を見せています。
ヤニスの強みは何と言ってもビッグマンでありながらガードポジションまで守れる守備範囲の広さにあります。
腕が長いのでスティールを引っ掛けやすく、多少振り切られても後ろから追いかけてブロックが間に合ってしまうので、オフェンスとしてはたまったもんじゃありません。
ビッグマン相手でも当たり負けする事はありませんし、相手がシュートを落とせばきっちりリバウンドを確保するのでセカンドチャンスを与えません。
オフェンスだけでなくディフェンスも安定したパフォーマンスを発揮できる選手です。
アンソニー・デイビス(ロサンゼルス・レイカーズ)
2020年1月末時点の個人スタッツ
平均34.6分出場、26.6得点、3.3アシスト、9.1リバウンド、1.5スティール、2.4ブロック、FG・50.9%、3P・31.7%、FT・86.6%。
今シーズンからレイカーズに移籍してきたデイビス。
シーズン前には最優秀守備賞受賞が目標と語っていたように、リバウンド・スティール・ブロック数で文句なしの数字を記録しています。
とは言え元々ディフェンス力が高いデイビスにとって珍しいスタッツではありませんが、それでも今シーズンはカットインに対するカバーや裏に抜け出そうとする選手を封じたりと積極的な動きが多く見られます。
デイビスは勝利の為には自身とレブロンのディフェンスへの貢献が必要と考えており、共にオールディフェンシブチームに選出されなければならないと口にしています。
これらは同カンファレンスのライバルであるクリッパーズに所属するレナード・ジョージを意識しての発言でしょうし、実際チームの失点はリーグ7位と良い方向に向かっています。
どちらにせよデイビスのディフェンスでの活躍は最優秀守備賞に相応しいものになっていると思います。
ジョナサン・アイザック(オーランド・マジック)
2020年1月末時点の個人スタッツ
平均29.7分出場、12得点、1.4アシスト、6.9リバウンド、1.5スティール、2.4ブロック、FG・46.3%、3P・33%、FT・76.7%。
3年目の若手選手ながら素晴らしいディフェンス力を発揮していてダークホース的な存在となっているアイザック。
ルーキーイヤーから守備面で貢献しており27試合と少ない出場時間ではありましたが1.1ブロック、1.2スティールを記録しました。
今シーズンは32試合に先発出場しておりブロック数を大きく増やしています。
また、ポストアップの際や1on1で向き合った時のスティールが上手く、そのままファストブレイクに結びつけられるのも魅力です。
ブロック・スティール以外にも得点・アシスト・リバウンドでキャリアハイを記録しているなど充実したシーズンとなっています。
そんなアイザックの活躍もあり、チームは現在104.6点のリーグ最少失点数でプレイオフ圏内の8位に入っています。
アイザックは果たしてNBAを代表する選手たちの間に割って入れるでしょうか?
この選手にも注目:パトリック・ビバリー(ロサンゼルス・クリッパーズ)
2020年1月末時点の個人スタッツ
平均28.2分出場、8.5得点、4アシスト、5.8リバウンド、1.2スティール、FG・43.2%、3P・36.8%、FT・63.2%。
ここでは、今後の展開が何かと楽しみなクリッパーズの選手であるビバリーを注目選手に挙げました。
今シーズンのクリッパーズが優勝候補に挙げられる理由の1つとしてディフェンス力の高さがありますが、ビバリーもその1人です。
相手を執拗に追い回してミスを誘発したり、わざと体をぶつけながらディフェンスするのが特徴で、そのプレイスタイルから小競り合いを起こす事も少なくありません。
スタッツそのものは特別目立った数字ではありませんが、フラストレーションを溜めた相手からオフェンスファウルをもらったり意表を突いて奪うスティールは一級品です。
正統派のディフェンスでは無いかも知れませんが、これも一つの技術であり見る者を楽しませてくれる選手です。