2019-20シーズンも、気が付けば早くも前半戦を折り返しました。
この記事では前半戦で素晴らしい活躍を見せた新人選手をピックアップして
「勝手にNBAアワード」
と題し独断と偏見で紹介します。
才能溢れる新人選手達の中で、シーズンを通して最も活躍選手に贈られる最優秀新人賞。
ザイオン・ウィリアムソンの負傷離脱により新人王争いが混沌としている中、次世代のスター候補の座は誰が掴むのでしょうか?
昨年はルカ・ドンチッチが受賞しています。
ジャ・モラント(メンフィス・グリズリーズ)
2020年1月末時点の個人スタッツ
平均29.8分出場、17.5得点、7.1アシスト、3.4リバウンド、1スティール、FG・49.1%、3P・38.9%、FT・77.9%。
ドラフト前からザイオン、RJ・バレットと共に高い注目を浴びていたモラントは、マレー州立大学で数々の輝かしい経歴を残しドラフト2位でグリズリーズへ入団しました。
開幕戦からポイントガードとしてスターター出場を果たすと、スピード・緩急を駆使したドライブや広いコートビジョンを生かしたアシストで得点、アシストを積み重ねていきます。
また、スタッツを見ても分かるようにシュート確率の高さも魅力で新人離れしたスタッツを記録すると共に要所での勝負強さも兼ね備えています。
グリズリーズは、オフにマイク・コンリーを放出し再建期に入っているチームですが現在プレイオフ圏内の8位に入っています。
この躍進の中枢を担っているのがモラントである事は間違いありません。
これらの事を考えても前半戦の新人王の1番手は、やはりモラントでしょう。
ケンドリック・ナン(マイアミ・ヒート)
2020年1月末時点の個人スタッツ
平均30.3分出場、16得点、3.5アシスト、2.8リバウンド、1スティール、FG・46%、3P・35.7%、FT・82.2%。
オークランド大学卒業後、ドラフトに選ばれず昨シーズンはGリーグでプレイ。
今年ヒートと契約を交わしNBA入りを果たしたケンドリックは、開幕戦から得点を量産し開幕5試合で112得点を挙げるというフランチャイズレコードを樹立しました。
その後も安定したプレイを見せ、イースタン・カンファレンス4位と好調を続けるヒートのスターターとして活躍しています。
巧みなドリブル技術や精度の高い3ポイント、188cmと小柄ながらダンクを叩き込む身体能力が特徴で、味方のスクリーンを使う技術にも優れています。
インタビューで「新人王は間違いなく自分だと感じている」とコメントするなど自他ともに認める新人王候補です。
RJ・バレット(ニューヨーク・ニックス)
2020年1月末時点の個人スタッツ
平均31.2分出場、14.1得点、2.5アシスト、5.3リバウンド、1スティール、FG・39.3%、3P・32.9 %、FT・60.3%。
ザイオンと同じくデューク大学に所属し、ドラフト3位でニューヨーク・ニックスに入団したバレット。
高校時代からその名を轟かせ、カナダ代表のエースとしてアメリカ代表を撃破した経験もあります。
そんなバレットは開幕戦からスターター起用されると持ち前の得点能力を生かし次々と得点を重ねていきます。
得点パターンは主にドライブで切れ込んでからのレイアップやダンクですが、スピードで抜き去るだけでなくサウスポーならではの独特なリズムやユーロステップも武器としています。
また、狭い空間でも正確に通せる高いパス技術も魅力です。
アウトサイドを含めたシュート確率には難がありますが、早くもチームにとって欠かせない選手になっています。
ニックスはオフに主力クラスを入れ替えた事もあり連携が取れず現在13位に沈んでいますが、バレット自身のスタッツはまだまだ伸びていくと思うので新人王争いは面白くなりそうです。
この選手にも注目:エリック・パスカル(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)
2020年1月末時点の個人スタッツ
平均26.8分出場、13.5得点、1.7アシスト、4.6リバウンド、スティール、FG・49%、3P・28.3%、FT・79.2%。
注目選手として挙げておきたいのがパスカルです。
ヴィラノヴァ大学から2巡目41位でウォリアーズに指名され入団。
恐らく開幕当初は彼の名を知る人は少なかったと思いますがウォリアーズに怪我人が続出したため出番が回ってきた所、獅子奮迅の活躍を見せ台頭した選手です。
3ポイントには波があるもののプルアップジャンパーは安定感があり、強靭な体をぶつけながらインサイドで得点を重ねられるのが魅力です。
上記3名に比べるとムラがあり粗削りな面も多いですが、その分成長力も見込めるでしょう。
今後カリーやトンプソンらが復帰し、荒波に揉まれていけば大化けする可能性もあるのではないかと思います。