プレーオフには21度出場。
2006年と2011年にはNBAファイナルに進出。
2011年にフランチャイズ史上初のNBAチャンピオンを獲得。
そんな「ダラス・マーベリックスの顔」とも言える選手と言えば2011年にチャンピオンリングを獲得した
ダーク・ノビツキー
である。
キャリア21シーズン全てをダラス・マーベリックスでプレイ。
2007年にはヨーロッパ出身選手として史上初のシーズンMVPを獲得し、2011年にはファイナルMVPを獲得。
ダラス・マーベリックスで21シーズン連続プレーしたのはノビツキーのみなのです。
2018-19シーズン、ホーム最終戦終了後にマイクを握ったダーク・ノビツキー
2018-19シーズンのホーム最終戦終了後にダーク・ノビツキーがマイクを握りこう語った。
「今日が自分にとって最後のホームゲーム」
多くのファンが察してはいたと思うが、引退を発表したのだ。
本人も、去就についてはシーズン終了後に決めると言っていた。
ダラス・マーベリックスのファンの前で最後となった、この試合で、シーズンハイの30得点を記録し、そして、コートの中央に立ち、彼が話しだしたのだ。
「みんなも分かっていたかもしれない。今日が、自分にとって最後のホームゲームです」
「ヨガの呼吸法を試しているんだけれど、きかないね」
涙と笑顔が混じっていた。
そして、感謝の言葉を述べた。
そして、フェニックス・サンズの選手の方を見て
「今日は点を取らせてくれてありがとう」
そして、この日NBA史上最年長で50得点超えを果たしたジャマール・クロフォードを指差し
「ジャマールに僕のショーを台無しにされちゃったよ」
と、笑顔で会場を和ませた。
ドイツから来たダーク・ノビツキーは、ダラスに愛され、NBAに愛されたのだ。
偉大すぎる先輩「ダーク・ノビツキー」をルカ・ドンチッチは超える事はできるのか?
ダーク・ノビツキーが引退した2018-19シーズン。
ダラス・マーベリックスに、スロベニア出身の若き天才「ルカ・ドンチッチ」が入団したシーズンでもあるのだ。
2018-19シーズンでは新人王を獲得。
さらに、2年目となる2019-20シーズンもさらに成績を伸ばしている。
さらには、オールスターにスターターで選出されるほどの人気を誇る若干21歳。
高度なスキルに、高いバスケットボールIQ。
自身で得点もできれば、パスでチームメイトを活かすこともできる。
ダーク・ノビツキーがNBA入りした時と比べ、現在のNBAはスリーポイントとインサイドをうまく使う事が求められ、その中で
「効率よく得点をする」
と言うのが重視されている。
それを考えると、ダーク・ノビツキーとは違った形で、ルカ・ドンチッチにはチャンスはあると思う。
現段階でのチーム状況、年齢などを考えると、今後、複数回のチャンピオンリングの獲得の可能性も十分にありえる。
将来、殿堂入りが確実とされるダーク・ノビツキーを上回ると言うのは、並大抵のことではない。
しかし、ルカ・ドンチッチは、その高い壁でさえも超えることができるポテンシャルを秘めていると思う。
またダーク・ノビツキーもダラス・マーベリックスの一員として、それを望んでいるはずだ。