
コービー・ブライアントが残した伝説の記録。
「81得点」
2006年1月22日のトロント・ラプターズ戦での事でした。
現在、現役の選手でこの記録を破る事ができる選手はいるのでしょうか?
今回はレブロン・ジェームズとコービー・ブライアントを比較・分析してみたいと思います。
レブロン・ジェームズに81得点の可能性はあるか?
やはり「NBAのキング」と言えばレブロン・ジェームズ。
そんなキングも、もう35歳。
とは言え、今もなおチームの中心としてプレイしていられるのは、日々のトレーニングだけでなく、体のケアやチームメイトとの関係性。
そうです。人間性なども素晴らしいんでしょう。
だからこそ、長きに渡って、第一線でプレイをしていられるのだと思います。
さて、そんな、レブロン・ジェームズは、81得点できるチャンスはなかったのでしょうか?
そして、81得点を超える事はできないのでしょうか?
まず、コービー・ブライアントが81得点を達成した試合のスタッツを見てみましょう。
出場時間:41分56秒
得点:81得点
フィールドゴール確率:60.9%(28/46)
スリーポイント確率:53.8%(7/13)
フリースロー確率:90%(18/20)
シュートの成功確率も高いのですが、そもそも試合の出場時間が長いです。
現在のバスケットボールの戦略を考えると、主力選手のプレイタイムは35分ぐらいを目安にしています。
それと比較をすると、この時のコービー・ブライアントは、40分以上プレイをしています。
ほぼフル出場ですね。
そして、シュートの確率はもちろん高いのですが、そもそも、シュート数が多いです。
フィールドゴールを46本、スリーポイントを13本放っています。
フリースローの多さもありますが、そもそも、1選手でこんなにシュートを打てるでしょうか?
レブロン・ジェームズのスタッツで検証してみようと思います。
2019-20シーズンの1試合平均です。
1試合平均出場時間:34.9分
1試合平均得点:25.7得点
フィールドゴール確率:49.8% (9.8 / 19.6)
スリーポイント確率:34.9% (2.2 / 6.4 )
フリースロー確率:69.7% (4.0 / 5.7)
スタッツだけを見ると厳しいんじゃないか?
と思うかもしれませんが、これはm2019-20シーズンのスタッツです。
現在、レブロン・ジェームズが所属しているロサンゼルス・レイカーズでは、アンソニー・デイビスと言う強力な相棒がいます。
「得点をする」と言うのから「得点を取らせる」
と言うプレイも今はとても見られるので、その影響もあるでしょう。
比較的、プレイタイムは長めなので、ロサンゼルス・レイカーズがレブロン・ジェームズにある程度依存しているって事がわかります。
ちなみに、2005-06シーズンは、31.4得点。
2007-08シーズンは30得点を平均で記録しています。
ポテンシャルとしては、じゅうぶんあり得る(あり得た)プレイヤーではないでしょうか。
チャンスは、今までもあったはず!
2014年3月3日 マイアミ・ヒート対シャーロット・ボブキャッツ戦で、レブロン・ジェームズは61得点をしています。
その試合のスタッツは
得点:61点
出場時間:41:12
フィールドゴール:66.7% (22 / 33)
スリーポイント:80% (8 / 10)
フリースロー:75% (9 / 12)
プレイタイムが、コービー・ブライアントが81得点した試合とほぼ同じぐらいです。
ただ、シュート数、フリースロー数がコービー・ブライアントを下回っています。
この試合では、2014年2月終盤におこなわれたゲームで鼻を骨折したため、マスクを着用してプレイをしていました。
この試合では、ドウェイン・ウェイドが欠場をしていました。
それによって、ボールを持つ機会が多かったと言うのもあったと思います。
もちろん試合もマイアミ・ヒートが勝利をしました。
また、このシーズン、マイアミ・ヒートは三連覇を逃し、翌シーズンにレブロン・ジェームズはクリーブランド・キャバリアーズに復帰をしました。
また、この試合では、ドウェイン・ウェイドは欠場していましたが、クリス・ボッシュ、レイ・アレンは出場していたので、レブロン・ジェームズだけに依存はしていなかったのだと思います。
仮に、クリス・ボッシュ、レイ・アレンのどちらかの選手も欠場していたら・・・
もしかすると、もっと得点する事を求められ、81得点に届いたかもしれません。
2005 年3月20 日 クリーブランド・キャバリアーズ対トロント・ラプターズ戦
個人的にはコービー・ブライアントが81得点を記録する前の年である、2005年。
2年目のレブロン・ジェームズにチャンスはあったと思います。
出場時間:48:00
得点:56点
フィールドゴール:50% (18 / 36)
スリーポイント:50% (6 / 12)
フリースロー:93.3% (14 / 15)
これに加えて
10リバウンド、5アシストを記録しています。
まず、この試合に、レブロン・ジェームズはフル出場しています。
ただ、残念ながら、シュートの本数がコービー・ブライアントよりも少なかったです。
ちなみに、この試合、クリーブランド・キャバリアーズは、98-105で負けています。
また、クリーブランド・キャバリアーズの2004-05シーズンの成績は42勝40敗。
コービー・ブライアントが81得点を記録した2005-06シーズンのロサンゼルス・レイカーズの成績も42勝40敗でした。
と、こんな共通点もありました。
また、レブロン・ジェームズの平均スタッツを見ると
1年目(2003-04)の平均得点・・・20.9点
2年目(2004-05)の平均得点・・・27.2点
3年目(2005-06)の平均得点・・・31.4点
4年目(2006-07)の平均得点・・・27.3点
5年目(2007-08)の平均得点・・・30.0点
と、NBA入り5年目までは得点が非常に多いです。
これを踏まえて考えると、この時期に81得点を記録するチャンスはあったと思います。
レブロン・ジェームズには、1試合81得点は無理なのか?
結論から言うと
「できるチャンスはあったはず!」
だと思います。
マイアミ・ヒートに在籍していた時期は、チーム事情もよかったので、そこまで得点に拘る必要がありませんでした。
同様に、2014-18年にクリーブランド・キャバリアーズの時もそうだと思いますし、2018-ロサンゼルス・レイカーズもそうです。
レブロン・ジェームズ以外にも得点できる選手がじゅうぶんにいて、その上でチームバランスがよく機能しているチームなんです。
年齢的な事、また現在のチーム事情を考えると、81得点を今後記録する事はない(必要がない)と思います。
いかがでしょうか?