
19790-80シーズンのNBAに導入されたスリーポイントライン。
より得点が入り試合がエキサイティングになるようにと言う理由での導入でした。
それにより、平均得点が増えたり、小さな選手が活躍したり、バスケットボールの戦略自体が大きく変わりました。
それから40年。
バスケットボールも進化をし、スリーポイントシュートも進化をしています。
今回は、そんなNBAのスリーポイントシュートの話を書いてみたいと思います。
スラムダンクから長距離砲の時代へ
バスケと言えばダンクが花形でした。
もちろん、今でも、たった1本のダンクで試合の流れを変える事はできると思います。
しかし、今、スリーポイントシュートも大きく試合の流れを左右する。
そんな時代になってきました。
現在の選手は、スリーポイントラインより、2歩ほど後ろからシュートを放ったり、時には、コートのセンターにあるチームロゴよりスリーポイントを放ったりします。
もはや、意表を突きすぎてて対応ができません。
データを見ても
1993-94シーズンのNBAでは、1試合あたりに放たれるスリーポイントシュートは「9.9本」
それに対して
20年後の2015-16シーズンのNBAで放たれたスリーポイントシュートは1試合あたりなんと「24.1本」
ここまで上昇しているんです。
スリーポイントシュートが試合に与える影響の大きさがわかりますね。
スリーポイントと言えばステフィン・カリー
歴代最高のシューターと名高く、数多くのスリーポイントシュートを決め、NBAのオフェンスに革命をもたらしたと言っても過言ではないのがステフィン・カリー。
2012-13シーズンでは、272本のスリーポイントシュートを決め、2005-06シーズンにレイ・アレンが記録したスリーポイントシュート成功数269本を抜きました。
ちなみに、レイ・アレンが記録を塗り替える前は、1995-96シーズンにデニス・スコットが記録した267本が最多でした。
2014-15シーズンは、ゴールデンステイト・ウォリアーズに新しくスティーブ・カーがヘッドコーチに就任したシーズンでした。
このシーズンで、ステフィン・カリーは、80試合に出場し、1シーズンで286本のスリーポイントシュートを決め、自身の持つシーズン最多記録を更新します。
そして、更にすごかったのは、2015-16シーズン。
2月27日に行われたオクラホマシティ・サンダー戦の事だった。
なんと、この試合で16本中12本のスリーポイントシュートを決めたんですが、その12本目のスリーポイントシュートがスゴイんです。
試合はオーバータイムにもつれ込む接戦。
そして、残り2秒、完全に意表を突いたディープスリーを決め、劇的勝利を飾りました。
1試合で12本のスリーポイントシュートの成功は、ドニエル・マーシャル、コービー・ブライアントと並び、歴代トップになりました。
そして、このシーズンのスリーポイントシュート成功数は、なんと402本!
自身が樹立した記録を100本以上上回るという快挙を成し遂げたんです。
さらには、2016-17シーズンでの事でした。
ニューオリンズ・ペリカンズ戦では17本中13本の3ポイントシュートを成功させ1試合でのスリーポイントシュートの成功数が単独でNBA史上最多になりました。
そんなステフィン・カリーも2016年11月14日のロサンゼルス・レイカーズ戦で10本の3ポイントシュートを放ちましたが、1本も決める事ができませんでした。
やはりステフィン・カリーも人間でした。
時には不調もあるという事です。
ステフィン・カリーの相棒「クレイ・トンプソン」もすごい!
ステフィン・カリーのチームメイト「クレイ・トンプソン」も現代のスリーポイントシュートを語る上で外せない選手です。
2018年10月29日のシカゴ・ブルズ戦で、1試合で24本のスリーポイントシュートを放ち、14本のスリーポイントシュートを決めました。
この日もクレイ・トンプソンの出場時間は、たったの26分。
このプレイタイムで、14本のスリーポイントシュートを決めるのもスゴイですが、そもそも24本も、このプレイ時間でスリーポイントシュートを放ったのもスゴイと思います。
オフェンスマシーン!ジェームス・ハーデン
オクラホマシティ・サンダーに所属していた2009-12年に関しては、ベンチから出場する事が多かったです。
ただ、それでも、インパクトはあり、シックスマン賞の候補にも選ばれていました。
そして、2012年にヒューストン・ロケッツに移籍。
ここで爆発です。
スリーポイントラインの後ろ過ぎます。
そして、ジェームス・ハーデンと言えば「ステップバックスリー」です。
ジェームス・ハーデンがスリーポイントを決められるのは、そのオフェンスのバリエーションの多さから来ていると思います。
スリーポイントだけでなく、パス、そして、ピックアンドロールからのユーロステップなどオプションが多彩過ぎて、スリーポイントだけを警戒してディフェンスをするわけにはいかない選手だからこそ、スリーポイントも生きるんだと思います。
驚異の勝負強さ!デイミアン・リラード
2012年のNBAドラフトでポートランド・トレイルブレイザーズから全体6位で指名されてNBA入り。
ディフェンスにはやや難ありと言われていますが、そんな事はオフェンスで払拭します。
相手ディフェンスが抜かれまいと下がれば躊躇なくショットを打ち、ショットを警戒して前に出てくるとドライブ。
そして、最大の特徴は驚異的な勝負強さです。
統計上、現在NBA屈指の勝負強い選手とされています。
そして、ディープスリーもすごい!
このシュートをブザービーターで決めるのですから驚異です。
本当に勝負強いです。
なんでしょうね。
そして、下記はディープスリーを10本。
これもスゴイです。
キングもすごい!レブロン・ジェームズ
やはり、この人も忘れちゃいけません。
現在のNBAのキングと言えばレブロン・ジェームス。
何をとってもスゴイのですが、この人のディープスリーもスゴイです。
下記なんてチームロゴの上からシュートをしています。
誰も、こんなところからシュートを打つなんて思っていませんよね。
日本人も負けていない!
日本人選手もディープスリーに関しては負けていません!
Bリーグでも活躍中の岸本隆一選手も何度となくディープスリーで会場を沸かせてきました。
岸本隆一
下記はステップバックからのスリー!
芸人の麒麟の田村さんのYou Tubeチャンネルにも出て、そのスリーポイントを披露しています。
また、現在、アメリカでNBAを目指して日々奮闘している富永啓生選手も、その1人だと思います。
富永啓生
彼も高校時代に試合でディープスリーを決めています。
ただ、NBAのスリーポイントラインの方がリングとの距離がありますが、高校生が大会でこう言ったシュートを打つのだと思ったら、スゴイなと思いました。
今後が楽しみな選手の1人ですね。
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そろそろ「4点シュート」が必要なんじゃないか?
さて、これだけ、遠くからスリーポイントを打つ選手がいるのであれば、そろそろ「4点シュート」と言うのも設定しても良いのではないでしょうか?
もしかすると、NBAがさらにエキサイティングなリーグになるかもしれませんし、それにより、戦略も変わり面白くなるかも?しれません。
いかがでしょうか?