NBA2019-20シーズン プレイオフ進出が叶わなかったチームを振り返る~シャーロット・ホーネッツ

昨シーズンは39勝43敗のイースタン・カンファレンス9位と、あと一歩の所でプレイオフを逃していたシャーロット・ホーネッツ。

今シーズンはエースのケンバ・ウォーカーや主力のジェレミー・ラムが退団、ベテランのトニー・パーカーが引退した事でチームは機能せず23勝42敗の10位でシーズンを終えています。

 

 

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主力の放出に見合った補強は無し

 今シーズンはコロナウイルスの影響により15試合ほどレギュラーシーズンを残して終了しています。

シャーロット・ホーネッツの最終順位は10位ですが最下位のクリーブランド・キャバリアーズまで4ゲーム差以内と最後まで試合を消化していたらもっと下位に沈んでいてもおかしくありません。

昨シーズンより低迷した理由は言うまでもなくキャリア最高の時期を迎え昨シーズンは平均25.6得点を記録していたケンバや15.3得点を挙げていたラムの放出です。

また、彼らの代わりとなるメンバーとして補強したのがテリー・ロジアーだけという事を考えても順位は妥当だったと言えるでしょう。

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得点力の乏しいチームに

 今シーズン主力だったのはテリー・ロジアー、ディボンテ・グラハム、マイルズ・ブリッジズ、PJ・ワシントン、コディ・ゼラーでチームの平均得点はリーグワーストの102.9点でした。

昨シーズンが110.7点だった事を考えると大きく下がっていますが、失点数は109.6得点の12位と昨シーズンより減っています。

つまりプレイオフに進む為には得点力が大きなポイントになってきます。

今シーズンの個人スタッツではグラハムが18.2点、ロジアーが18点、マイルズが13点など2ケタ得点者が6人いるものの平均で20得点以上挙げている選手がいないのは厳しい現状です。

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成長力が最大の希望

 ホーネッツにとって明るい希望があるとすれば若手の成長力でしょう。

特に2018年にドラフト加入したグラハムは2年目となった今シーズン63試合中53試合に先発出場し平均18.2点、7.5アシスト、3.4リバウンド、1スティールを記録。

小柄なガードですがスピードで突っ込むタイプではなく3ポイントシュートや堅実なアシストが魅力です。

ドラフトでは全体34位と期待度は高くありませんでしたが、平均20得点以上も狙える選手だと思います。

新たに加入したロジアーもボストン・セルティックスではカイリー・アービングの控え選手でしたが今シーズンはスターターに定着、周囲の低評価を覆しキャリアハイとなる18得点、4.1アシストを記録しています。また、今年のドラフトで12位指名されたPJ・ワシントンも57試合にスターター起用され12.2得点、5.4リバウンドを記録しており、来シーズンは更なる成長が期待されます。

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今後のチーム課題

 今後チームとしては若手の順調な成長を期待しつつドラフトやトレードでやり繰りして行く事になりますが、気になるのがニコラ・バトゥームの扱いです。

若手主体のチームで唯一30代であるバトゥームは今シーズン怪我や若手に出場時間を譲っている為、僅か22試合の出場に止まり平均得点は3.6得点でした。

高額な契約は2020-21シーズンまで残っていますが本人は

「このフランチャイズには明るい未来がある。しかし、僕がその一部になれるとは思わない。僕を信じてくれたのに良い結果を残せていないから、僕はここの人たちに謝罪したい。だけど、どうすればいいんだろうか?僕はまだここに居ることになる」

とコメントしているので果たしてどうなるのでしょうか。

また、ガード・フォワードに比べセンターが薄い印象があります。

現在はゼラーがスターター起用されていますが、控えのビスマック・ビオンボやビリー・エルナンゴメスは得点力に欠けるので、ここを補強すると面白いチームになりそうな気がします。

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今しばらくは再建優先チーム

 ゼネラルマネージャーのミッチ・カプチャックは再建に向けて歩き出しており、キャップスペースを確保しながらもビッグネームは狙わない方向でオーナーのマイケル・ジョーダンも了承しているようです。

オフでの選手の動き次第ではプレイオフを狙えるチームになるかも知れませんが、それ以上のビジョンはまだ先になりそうです。

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