NBA2019-20シーズン プレイオフ進出が叶わなかったチームを振り返る~ニューヨーク・ニックス

昨シーズンは僅か17勝しか挙げられずリーグ最下位となったニックス。

再建中のチームとはいえあまりに不甲斐ない成績が続いており、今シーズンは何とか打開を図る為ドラフト上位者やFAの中堅・ベテランを獲得しました。

しかし、結果は出せず21勝45敗と大きく負け越しイースタン・カンファレンス12位でシーズンを終えています。

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期待を裏切る移籍話

 昨シーズン途中にエースだったポルジンギスを放出したニックスは、十分なサラリーを確保した事でケビン・デュラントとカイリー・アービングの移籍が有力視されていました。

更にドラフト1位が確実と言われていたザイオン・ウィリアムソンの獲得チャンスもあり、最強ビッグスリー誕生を夢見たファンも多かった筈です。

しかし蓋を開けてみればデュラント、アービングは同じニューヨークのブルックリン・ネッツに加入し、ザイオンも獲得できずニックスファンの期待を大きく裏切る結果となりました。

結局ニックスが獲得出来たのはドラフト3位のRJ・バレットやFAのジュリアス・ランドル、タージ・ギブソン、ボビー・ポーティス、エルフリッド・ペイトンでした。

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個性的な顔ぶれも寄せ集め感は否めない

 今シーズンのニックスはロスターを見れば能力の高い選手が揃っていたのは明らかです。

ペリカンズから移籍してきたランドルは今季19.5点挙げるなど得点力を見込める選手で9.7リバウンドとインサイドでは非常に強いです。

ブルズから移籍したポーティスはベンチから出てきてインサイド主体に得点を重ねられます。

56試合に先発出場したベテランのギブソンもインサイドで強さを発揮しますし、ペイトンはチーム最多の7.2アシストを記録しました。

期待のバレットは55試合に先発出場を果たし平均30.4分、14.3点、5リバウンド、2.6アシスト、1スティールを記録。

アウトサイドシュートに波があるもののハンドリング技術を活かしたインサイドアックやリバウンドで素晴らしい活躍を見せました。

他にもケビン・ノックス、デニス・スミスJr、ミッチェル・ロビンソンなど若手が揃っていましたが、主力の多くが今シーズンに加入したメンバーの為ケミストリーが上がる事なくチームは低迷しました。

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チームの問題点

 今シーズン先発起用される事が多かったのはペイトン、バレット、ランドル、ギブソン、ハークレスです。ですが、このメンバーは完全なるインサイド主体の選手でありアウトサイドシュートが苦手な選手ばかりです。

というより今のニックスにはシュータータイプがいなく、シュート確率が高めのウェイン・エリントンやレジー・ブロックは出場時間が多くありません。

また、チームの得点源であるランドルがセルフィッシュな選手である事もチームケミストリーが上がらなかった要因の1つだと思います。

実際アウトサイドシュートが苦手なので得意のインサイドアタックを繰り返しターンオーバーになるシーンも多く見られました。

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若手の伸び悩み

ニックスにとって誤算だったのは若手選手が思ったほど活躍出来ていな事ではないでしょうか。

下位に沈んだチームにとってドラフト上位の獲得権利は底上げを図る大きなファクターですが、2018年に全体9位で加入したケビン・ノックスは平均6.4点、2.8リバウンドと昨シーズンから大きく成績を落としました。

2017年に全体8位で加入したフランク・ニリキナも平均6.3点、2.1リバウンド、3アシストと決して高いパフォーマンスとは言えません。

昨シーズンマーベリックスから移籍してきた期待の若手デニス・スミスJr.も全てのスタッツでキャリアワーストを記録しています。

唯一昨シーズンから成績を伸ばしていたのは2018年ドラフト36位で加入したビッグマンのミッチェル・ロビンソンだけでした。

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来シーズンに向け大物をゲット出来るか?

現状のニックスにとって1番の願いはバレットの順調な成長になるでしょう。

ですが、チームの成績向上を狙う場合に必要なのは大物選手の獲得以外に無いと思います。

デュラント、アービングを逃し今シーズンも散々な成績で終了、これ以上ファンをガッカリさせない為にも大きな補強を行って欲しいです。

実際チームも球団社長を入れ替えるなど動き出しており、獲得候補にアンソニー・デイビスやダニーロ・ガリナーリ、デマー・デローザン、クリス・ポールなどの名前が挙がっています。

また、新球団社長のレオン・ローズがデビン・ブッカーの元代理人である事から移籍の可能性が持ち上がっているようです。

この手の話は信憑性に欠ける事が多いので鵜呑みには出来ませんが、古豪のニックスを立ち直せるような選手が加入してくれればNBAも盛り上がる事は間違いありません。

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