NBA2019-20シーズン プレイオフ進出が叶わなかったチームを振り返る~アトランタ・ホークス

ポール・ミルサップ、ジェフ・ティーグ、アル・ホーフォードなどがチームを離れたここ数年は再建真っただ中にあるアトランタ・ホークス。

昨シーズンはドラフト5位のトレイ・ヤングを獲得しジョン・コリンズとのコンビで挑んだものの29勝53敗で大きく負け越しました。

今シーズンは新たな若手や中堅・ベテラン選手を加え底上げを図りましたが結果は出せず20勝47敗でシーズンを終えています。

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序盤から早くも連敗続き

トレイ・ヤングが2年目のシーズンとなりチームメイトとのケミストリーも期待されたホークスでしたが、同じく主軸で2番目の得点源であるコリンズが11月に反薬物プログラムの規定違反で25試合の出場停止となってしまいます。

更にキャリア2年目で主力のケビン・ハーターも肩の怪我によりチームを離脱した事で連敗を繰り返し12月までに僅か5勝しか挙げられませんでした。

チームが不調に陥ってもヤングは獅子奮迅の活躍を見せ最終的に60試合全てに先発出場を果たし平均29.6得点(リーグ3位)、4.3リバウンド、9.3アシスト(リーグ2位)、1.1スティールと圧巻のスタッツを記録しました。

その後コリンズやハーターも復帰し本来の姿を発揮すると、期待の新人キャメロン・レディッシュやディアンドレ・ハンターも共に平均2ケタ得点をマークするなど活躍を見せます。

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課題はディフェンスとベンチ層の薄さ

しかしチームはオールスターブレイクまでに15勝しか挙げられずシーズンが中断となった3月11日までに20勝、仮に最後まで消化できたとしても昨シーズン以上の成績は残せなかったでしょう。

大きな原因はディフェンス力にあると思います。

今シーズンのホークスはチーム得点がリーグ16位の111.8得点に比べ、失点数は昨季と同じくリーグ最下位タイの119.7得点でした。

ちなみに同じく最下位だったウィザーズはプレイオフ圏内に残りましたが、得点はリーグ6位とホークスより上の成績でした。

しかしウィザーズが勝ち上がるのは相当厳しいと思いますし、プレイオフではディフェンスの良いチームでないと通用しないでしょう。

もう1つの課題はベンチ層の薄さです。

今シーズンに限った話でも平均で2ケタ得点を挙げているのはスターターのメンバーだけで、ベンチメンバーは軒並み5~6得点しか記録していません。

ディフェンス力の高いチームならともかくリーグ最下位のホークスには厳しい数字です。

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ポジティブな要素

 今シーズン何より大きかったのはヤングが驚異的な成長を遂げた事でしょう。

11月には最年少での3試合連続30得点、10アシスト以上を達成し、2月にはキャリアハイの50得点、3月には史上5人目となる2か月連続平均30得点以上、10アシスト以上を達成しました。

そのヤングのバックアップガードとしてベテランのジェフ・ティーグを獲得できたのも収穫です。

1月にウルブズとのトレードで加入したティーグは爆発力こそありませんが、ミスが少なく安定したプレイが持ち味で今シーズンも13.2得点、6.1アシストを記録しています。

セカンドユニットのまとめ役としては最適な選手だと思います。

今年2月にトレードで獲得したクリント・カペラもセンターに乏しいホークスにとって明るい材料です。

アウトサイドシュートは打てませんがロケッツでは不動のスターターを務めリバウンド・得点で平均ダブル・ダブルを記録しています。

怪我の影響で今シーズンのホークスではプレイしていませんがディフェンス力も高く、ヤングの攻撃バリエーションを増やしてくれる筈です。

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来シーズンの展望

来シーズンはヤングとコリンズに加えカペラが主軸となり戦うチームになるでしょう。

レディッシュ、ハンターは攻撃力だけでなく元々ディフェンス力にも定評のある選手なので2年目となるシーズンの成長力に期待したいです。

カペラとティーグが加入した事でガードとセンターは問題なさそうですが、攻守で活躍できるシックスマンやシュータータイプの選手が補強できれば面白い存在になるのではないでしょうか。

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