
2020年。
引退をしたビンス・カーター。
数々の印象的なプレイがありますが、その中でも彼の
「ダンク」
について、今回は書きたいと思います。
驚異の人間超えダンク
2000年のシドニーオリンピックでフランスの身長218cmフレデリック・ワイスを飛び越えて叩き込んだダンクは彼のベストプレイの1つだと思います。
世界中の注目が集まるオリンピックで飛び出したこのプレイは、世界中を驚かせたました。
フレデリック・ワイスは、これが原因でニューヨーク・ニックスからドラフト指名されたのにNBA入りをしなかったとも言われています。
2000年スラムダンクコンテストは即興だった?
そして、オリンピックと同じ年に開催されたNBAオールスターのスラムダンクコンテストの話です。
このコンテストでビンス・カーターは5回中、50点満点を3回獲得し、優勝を飾ったのですが、その大半が
即興ダンク
だったというのです。
最初にスリーシックスティ(360度ダンク)を決めたけど、最初にイメージしていたものは期待されているものとは違う気がした。アッと言わせる要素がなかったんだ。
だから、もともと予定していたゴール下でワンステップしての180度回転ダンクは止めた。
優勝できるようなものじゃなかったから、その案は捨てたんだ。
自分の引き出しの中から見る人を興奮させて、なおかつ勝てると感じたものを繰り出しただけさ
とビンス・カーターもコメントをしていたようです。
さらに・・・
確かコンテストの2~3週間前、雑誌の『East Bay』表紙でレッグスルーしている絵を見たんだ。
それを見て、ボールをバウンドさせて股を通すイメージが浮かんだんだ。
それまで一回も練習したことはなかったけどね
ともコメントをしています。
こう言ったコメントを読んだ上で、ダンクコンテストを見てみると、想像力の凄さを感じます。
これでビンス・カーターに、世間は「ダンク」を期待しました。
ただ、本人はそれを嫌い、その後長距離シュートを磨く等、プレイの幅を広げる努力をし、オールラウンダーとして進化しました。
ビンス・カーターがオールラウンダーとして長く活躍できたのも
ビンス・カーター=ダンク
と言うイメージが付いたからだったかもしれません。