昨シーズンはディアンジェロ・ラッセルを中心に戦い4シーズンぶりにプレイオフ進出を果たしたネッツ。
オフには超大型移籍を成功させ、今季もプレイオフには進出しましたが怪我人や不参加の選手も出た為1回戦でラプターズに敗れています。
デュラント、アービングを獲得
2019年のオフはビッグネームが多く動いた事で話題になりましたが、中でもネッツは1番の衝撃を与えました。
理由はリーグトップクラスの得点力を誇りファイナルMVPを2度受賞しているケビン・デュラントとリーグトップクラスのポイントガードであるカイリー・アービングを獲得したからです。
また、2人が減俸を受け入れてまで欲したゴール下の番人ディアンドレ・ジョーダンも獲得しています。
なお、昨シーズンエースとして活躍を見せたラッセルはデュラントとのトレードで退団しています。
とはいえデュラントは昨シーズンにアキレス腱断裂の怪我を負った影響で、シーズン全休が濃厚となっており結果的にコンビでの活躍を見る事はありませんでした。
それでもNBAきってのスーパースター2人の活躍を心待ちにしているのはネッツファンだけではないでしょう。
アービングも負傷離脱
デュラントの欠場によりアービングの活躍に期待が高まった開幕戦でいきなり50得点を挙げファンを魅了したアービングでしたが、チームの成績は思うように伸びず黒星が先行します。
すると11月には右肩の負傷で2ヶ月の長期離脱となり、1月に復帰を果たしますが2月には膝の捻挫で再び欠場。
更には右肩の怪我も再発してしまい手術を受ける為シーズン全休の決断を下しました。
アービングについてはキャバリアーズを退団後、セルティックスに移籍しましたが意思疎通が上手くいかず2年で退団した事で何かと騒がれる存在になりました。
今年1月には
「ネッツにはとてもいい選手が揃っている。ただ、ピースがもうひとつ、2つ足りないのは明らかだ」
とコメントした事で物議を醸しています。
結局アービングは今季20試合の出場に止まり平均27.4得点、5.2リバウンド、6.4アシストのスタッツを記録しました。
スター選手を欠くも粘り強さを発揮
デュラントだけでなくアービングも欠き、今シーズンの成績は絶望的と思われましたがスペンサー・ディンウィディーが驚きの活躍を見せます。
元々アービングの控えガードとして出場していましたが、怪我によってスターター起用されると20点以上を連発し11月には30点、12月には40点を記録するなどチームに嬉しい誤算となりました。
最終的に平均20.6点、3.5リバウンド、6.8アスシトとキャリアハイをマークしています。
ディンウィディー以外にも今季キャリアハイの51得点を記録したキャリス・ルバートやスリーポイントコンテストで優勝記録を持つシューターのジョー・ハリス、ビッグマンのジャレット・アレン、トーリアン・プリンスなどがチームを支えました。
辞退者続出のプレイオフ
コロナウイルスによるリーグ中断時点で7位だったネッツですが、順位決定戦をチームのスコアラーであるディンウィディーがコロナウイルスの陽性反応により辞退。
他にもジョーダン、ウィルソン・チャンドラー、プリンスが次々に出場辞退を表明しました。
更に7月には急遽補強したジャマール・クロフォードが怪我、マイケル・ビーズリーが陽性反応により出場できないという緊急事態に陥ります。
それでも順位決定戦は5勝3敗の成績でプレイオフに進みましたが、1回戦で対戦したディフェンディングチャンピオンであるラプターズには歯が立たずスイープで敗れました。
来シーズンに向けて
ここまで紹介したように今シーズンのネッツは主力選手を欠く試合が多かったですが、その度に粘り強さを発揮し予想外の活躍を見せました。
チームとしては今オフに制限なしフリーエージェントとなるハリスとの再契約を最優先に考えているようです。
来シーズンはデュラント、アービングが復帰し開幕から出場する事になるでしょうから今季とはチームの特色も変わるはずです。
基本的にアービング、デュラントがボールを持つのが攻撃オプションになり、攻め手に困ればどちらも1on1で得点を重ねるでしょう。
ジョーダンやアレンとの合わせのプレイも増えるでしょうし、ディフェンスが中に寄ればハリスのスリーポイントが効果的になります。
また、ディンウィディーやクロフォード、チャンドラー、ギャレット・テンプル、新加入のタイラー・ジョンソンなどベンチプレイヤーもタレントが揃っています。
来季は優勝候補の一角に数えられる事は間違いないでしょうし、どんなプレイが見られるか楽しみです。