NBA2019-20シーズンを振り返る~ユタ・ジャズ

昨季はリーグで50勝を挙げプレイオフ進出したものの1回戦でロケッツに敗れたジャズ。

オフに選手を大きく入れ替えて臨んだ今シーズンは連敗・連勝を繰り返しながらも44勝28敗でウエスタン・カンファレンス6位に入りましたが、プレイオフでは1回戦でナゲッツと対戦し3勝4敗で敗れています。

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スターター選手のテコ入れ

ジャズはオフに昨シーズンスターターを務めたリッキー・ルビオやジェイ・クラウダー、ベンチメンバーのカイル・コーバー、デリック・フェイバーズなどを放出しました。

対して獲得した選手はマイク・コンリー、ボーヤン・ボグダノビッチ、エマニュエル・ムディエイなどベテランの実力者を補強しています。中でもコンリーはグリズリーズで長年主力を務めたスコアリングガードで、ボグダノビッチはスリーポイントを得意とするフォワードです。

また、シーズン途中にはキャバリアーズのジョーダン・クラークソンも獲得しました。

思うように白星が増えず

今シーズン開幕のスターターはコンリー、ドノバン・ミッチェル、ロイス・オニール、ボグダノビッチ、ルディ・ゴベールが務めました。

ミッチェル、オニール、ゴベアは昨シーズンから共にプレイしていますしコンリー、ボグダノビッチの得点力が加われば白星量産出来るかと思われましたが、連勝すれば連敗するなど波に乗れません。

その要因の1つがコンリーの不調です。

グリズリーズにいた昨シーズンは21.1得点、6.4アシスト、フィールドゴール率43.8%を記録するなど安定感のあるプレイが持ち味でしたが、開幕20試合では平均13.6得点、4.4アシスト、フィールドゴール率40.9%と軒並み下げています。

また12月にはハムストリングを痛め欠場すると、復帰戦となった試合で再び同じ個所を痛め欠場になるなど踏んだり蹴ったりです。

クラークソン加入が転機となり復調

白星は先行するものの調子が上がり切らないジャズにとってキャバリアーズとのトレードで加入したクラークソンが転機となりました。

コンリーの負傷離脱によりジョー・イングルスがスターターに復帰した事でベンチメンバーの得点力不足が問題になっていたジャズにとって平均2ケタ得点挙げられるクラークソンは上手くマッチする選手でした。

1月末にはコンリーも復帰を果たしセカンドユニットでも得点を取れるようになったジャズはクラークソン加入後破竹の10連勝を飾るなどオールスターブレイクには4位まで浮上しました。

プレイオフでは最終戦までもつれるものの1回戦敗退

結局リーグ中断前まで4位をキープし順位決定戦に向かう事になりましたが、5月に右手首の手術の為ボグダノビッチが残りの試合を全休するというジャズには痛すぎるニュースが流れます。

今季は63試合全てにスターター出場し平均20.2得点、4.1リバウンド、2.1アシスト、スリーポイント率41.4%とミッチェルに次ぐチーム2番手の得点源となっていました。

ボグダノビッチ不在の順位決定戦は3勝5敗で終え最終的にウエスタン・カンファレンス6位で終えます。

プレイオフでは3位のナゲッツと対戦し1戦を落としますが2戦から4戦を連勝し王手をかけたものの、その後まさかの3連敗で初戦敗退となりました。

エースのミッチェルは平均36.3点5リバウンド4.9アシスト、フィールドゴール率52.9%、スリーポイント率51.6%と驚異的なスタッツを記録。

レギュラーシーズンではイマイチ調子が上がらなかったコンリーも平均19.8点5.2アシスト、クラークソンは平均16.7点と主力が奮起しましたが、やはりボグダノビッチ不在は大きく2年連続1回戦負けとなりました。

今後の展望

今シーズンは序盤にコンリーが不調に陥り怪我もありましたが、プレイオフには本来の姿を取り戻し復調しました。

クラークソンは途中加入ながらチームの溶け込みプレイオフでは貴重な得点源となりました。

ボグダノビッチはチーム2番手の得点源になるなど新加入選手が大きな成果を上げたジャズ。

クラークソンは今季終了後に制限なしフリーエージェントになるので去就は不明ですが、主力はチームに残る事が濃厚なので戦力は維持できる筈です。

ですが、今季のプレイオフを見ても勝ち上がっていくにはベンチ層のレベルアップは必須になるでしょう。

現状ではジョージ・ニアンやエマニュエル・ムディエイ、エド・デイビス辺りが出場時間をもらっていますが安定して得点を取れる選手がいませんし、仮にクラークソンが退団すればセカンドユニットは悲惨な事になってしまいます。