第1戦ではヒートが怪我人を出した影響もあり、最大33点差を付けられ敗れるといった予想外の試合内容となりました。
2戦では巻き返しを図りたいヒートですが、1戦で左足底筋膜断裂の怪我を負ったドラギッチと左肩を痛めたアデバヨの欠場が発表され主力2人が不在のままレイカーズに挑みます。
レイカーズは1戦同様の戦い方で問題ありませんが、ヒートとしてはスリーポイントの確率・リバウンド・デイビスに対するディフェンスなどの問題点を改善できなければ非常に厳しい試合になってしまいます。
第2戦
1quarter
ヒートはドラギッチに代わりヒーロー、アデバヨに代わりメイヤーズ・レナードがスターターに起用されてスタートします。
序盤スリーポイントが入らないレイカーズはハワードやレブロンがゴール下で連続得点を挙げると、ヒートはレナードとヒーローのスリーポイントで得点を重ねます。
中盤になるとレブロン、クーズマとスリーポイントが決まり始めるレイカーズに対しインサイドのディフェンスが厳しく徐々にアウトサイドシュートが増え始めるヒート。
イグダーラ、オリニク、ケンドリックとベンチメンバーを入れ替えながら戦いますがシュート確率が良くないヒートはフリースローで何とか得点を繋ぎ29-23の6点ビハインドで1Qを終えます。
2 quarter
2Q序盤はレイカーズがカルーソ、クーズマ、レブロンが得点を挙げヒートはクラウダー、オリニク、バトラーが得点を重ね5~10点差を行き来します。
しかし中盤から終盤にかけてアウトサイドシュートの多いヒートはリバウンドが取れなくなります。
レイカーズはインサイドの得点に加えオフェンスリバウンドも奪うとセカンドチャンスポイントが増えリードを徐々に広げていきます。
終了間際にはロンドが連続得点を挙げ39-31と上回ったレイカーズが68-54で前半を終えました。
3 quarter
3Qに入るとヒートはクラウダーやロビンソンがスリーポイントで得点を挙げますが、レイカーズはデイビスがミドルレンジやスリーポイントシュート、インサイドアタックと次々にシュートを決めるとレブロンも得点を挙げ中盤に18点差を付けます。
連敗を避けたいヒートはアクティブにインサイドを攻めフリースローで得点を重ねるとオリニクが連続スリーポイントやバスケットカウントをもらう活躍を見せます。
レイカーズの得点を抑えるには至らなかったもののフリースローとスリーポイントで上回ったヒートが39-35とリードし10点ビハインドで最終Qを迎えます。
4 quarter
4Q序盤はレイカーズがクーズマやモリスのスリーポイント、ヒートはケンドリックやバトラーが得点を挙げますが互いに集中したディフェンス力を見せ点差が動かず時間が進んでいきます。
点差を詰めたいヒートですがスリーポイントシュートに対するチェックが厳しく中々打つ事も出来ません。
フリースローでの得点は挙げられますが、リバウンドが取れないのでレイカーズの攻撃を1回で止める事が出来ず連続得点に繋げられません。
結局最後まで得点の取り合いになり21-21と差を詰められなかったヒートが連敗となりました。
1戦と同様に落ち着いた試合運び
レイカーズはデイビスが32点14リバウンドのダブルダブル、レブロンが33点9リバウンド9アシストとトリプルダブル級のスタッツをマークし連勝となりました。
試合の内容も基本的には1戦と変わらず、ディフェンスではスリーポイントを簡単に打たせないようにスイッチディフェンスを徹底しました。
1番危険なバトラーにはレブロンがぴったりマークする事で得意のジャンプシュートを上手く封じ、インサイドに突っ込んで来ればデイビスがブロックする流れを作りました。
オフェンスではデイビスのポストアップやゴール下での得点、レブロンは全体の動きを見ながらフリーの選手にパスを供給し隙があれば自ら得点を重ねています。
アデバヨが欠場した事で攻守に渡りインサイドが弱体化したため1戦より戦いやすかったのも事実でしょう。
それでも試合が競ったのはフリースローの数です。
1戦では14本に終わったヒートのフリースローが2戦では34本与えており、その内31本を決められました。
レイカーズとしては3戦に向けて改善しないといけないポイントでしょう。
リバウンドが決定的な差に
プレイオフに入って平均19.9点スリーポイント率35.9%をマークしていたドラギッチと、平均17.8点10.9リバウンドを記録していたアデバヨを欠きながらも最後まで食らい付いたヒート。
2戦はフィールドゴール率5割、スリーポイント率4割と高い確率を維持しましたがアテンプト数はレイカーズに比べ20本以上少なく、ここまでの平均と比較しても大きく減っている事からシュートまで持っていけてない試合でした。
しかし、それ以上に勝負を分けたのはリバウンド数です。
レイカーズ44、ヒート37と大きな差はありませんがオフェンスリバウンドはレイカーズ16に対しヒートが6と10の差があり、レイカーズはリバウンドのほとんどがセカンドチャンスポイントに直結していました。
ヒートが追い上げムードになっている時間帯にレイカーズがシュートを落としても、攻撃に繋げられないばかりか追加点を与えてしまうシーンが多く見られました。
互いにベンチメンバーが奮起
2戦は両チーム共ベンチメンバーの活躍も見られました。
レイカーズは1戦も同様の活躍が見られましたが、中でもロンドは地味に凄い活躍を続けていて、この日は16点10アシストのダブルダブルを記録。
以前はロングシュートはノーマークで問題ない選手でしたが、プレイオフでは平均44.7%を記録していて2戦でも4本中3本を成功させています。
アテンプト数は多くありませんが、相手チームが波に乗りかけている時に決めるので精神的ダメージが大きく得点以上の効果があるシュートだと思います。
ヒートはオリニクが3本のスリーポイントを含む24点、ケンドリックが13点、イグダーラが7点を挙げ、ベンチの得点ではレイカーズを上回っています。
とはいえ主力2人を欠いているのでベンチの得点がマストのヒートにとっては妥当なのかもしれません。
更に1戦で無得点だったロビンソンが2戦も9点とイマイチで、ヒーローも17点を挙げていますが得意のスリーポイントは3本中1本と自分のリズムに乗らせてもらえませんでした。
レイカーズ
個人スタッツ
選手 | 出場時間 | 得点 | リバウンド | アシスト |
スターター | (85) | |||
ダニー・グリーン | 22:07 | 3 | 2 | 2 |
コルドウェル ポープ | 32:51 | 11 | 4 | 4 |
アンソニー・デイビス | 40:33 | 32 | 14 | 1 |
レブロン・ジェームズ | 39:09 | 33 | 9 | 9 |
ドワイト・ハワード | 17:11 | 6 | 1 | 2 |
ベンチメンバー | (39) | |||
ラジョン・ロンド | 26:00 | 16 | 10 | 4 |
カイル・クーズマ | 22:40 | 11 | 2 | 1 |
マーキーフ・モリス | 16:54 | 6 | 5 | 2 |
アレックス・カルーソ | 23:14 | 6 | 2 | 2 |
チームスタッツ
フィールドゴール率 | 49-97 | 50.5% |
3ポイント率 | 16-47 | 34% |
フリースロー率 | 10-17 | 58.8% |
アシスト | 32 |
リバウンド(オフェンス) | 44(16) |
スティール | 6 |
ブロック | 3 |
ターンオーバー | 9 |
ファウル | 26 |
ペイント内ポイント | 56 |
ヒート
個人スタッツ
選手 | 出場時間 | 得点 | リバウンド | アシスト |
スターター | (70) | |||
タイラー・ヒーロー | 43:50 | 17 | 7 | 3 |
ダンカン・ロビンソン | 22:57 | 9 | 0 | 4 |
ジェイ・クラウダー | 28:27 | 12 | 7 | 2 |
ジミー・バトラー | 45:44 | 25 | 8 | 13 |
メイヤーズ・レナード | 9:11 | 7 | 0 | 1 |
ベンチメンバー | (44) | |||
アンドレ・イグダーラ | 26:38 | 7 | 2 | 1 |
ケンドリック・ナン | 37:00 | 13 | 4 | 3 |
ケリー・オリニク | 37:00 | 24 | 9 | 2 |
チームスタッツ
フィールドゴール率 | 36-71 | 50.7% |
3ポイント率 | 11-27 | 40.7% |
フリースロー率 | 31-34 | 91.2% |
アシスト | 29 |
リバウンド(オフェンス) | 37(6) |
スティール | 2 |
ブロック | 1 |
ターンオーバー | 9 |
ファウル | 23 |
ペイント内ポイント | 46 |
会場:アドベントヘルス・アリーナ
TEAM | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | TOTAL |
レイカーズ | 29 | 39 | 35 | 21 | 124 |
ヒート | 23 | 31 | 39 | 21 | 114 |
レイカーズ2-0ヒート