NBA2018-19シーズンプレイオフ ファイナル   ロサンゼルス・レイカーズ(W1)VSマイアミ・ヒート(E5) game3

1戦2戦とレブロン、デイビスのデュオがチームを牽引し完璧と言えるスコア・内容で連勝したレイカーズ。

特にデイビスは1戦のフィールドゴール率が52.4%、2戦のフィールドゴール率はミドルシュートを含め20本のアテンプト数がありながら75%と驚異の高確率を誇っています。

ドラギッチ、アデバヨが負傷離脱したヒートは25点を挙げたバトラーを筆頭にオリニクやケンドリックなどベンチメンバーも奮起しましたが力及ばず敗戦。

攻守においてインサイドを支配されており、得意のスリーポイントも厳しいディフェンスの前に精度を欠いています。

NBAの歴史上プレイオフで0勝3敗から勝利を掴んだチームは皆無である事からも第3戦は正念場となります。

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3

1quarter

ヒートはこの試合もドラギッチとアデバヨが欠場となり第2戦と同じロスターで臨みます。

序盤はレイカーズがレブロンやハワードの得点、ヒートはバトラーやクラウダー、ロビンソンが得点を挙げます。

中盤にはレイカーズがターンオーバーをするシーンが多くファストブレイクポイントを挙げるヒート。

また、気迫あふれるディフェンスでデイビスを徹底マークし1Qを無得点に抑えます。

終盤にはモリスのスリーポイントで追い上げますが、バトラーがタフショットを次々に成功させ26-23と今シリーズで初めて1Qをリードして終えます。

 

2 quarter

2Qはファウルトラブルで出場時間が減っていたデイビスがスリーポイントやダンクで得点を挙げますが、ヒートもクラウダーやバトラー、ケンドリックが一歩も引かず点の取り合いになります。

レイカーズは前半だけで14ターンオーバーを犯し、デイビスがベンチに座る時間が長かった為、攻撃リズムが悪く苦戦。

ヒートはバトラーがこれまでの試合とは明らかに異なるパフォーマンスを見せ、積極的にゴールを狙いチームを牽引します。

結局前半だけで19点を挙げたバトラーの活躍もあり58-54の4点差を付けて後半に向かいます。

 

3 quarter

3Qに入るとロビンソンやヒーローのスリーポイントでヒートが得点を重ねます。

レイカーズはシュートが決まらず開始4分で14点差を付けられますが、デイビスやコールドウェル・ポープのスリーポイント、フリースローと連続得点で追い上げていきます。

しかしヒートは戦闘モードのバトラーがフリースローやミドルシュート、オリニクが連続スリーポイントを決め流れを渡しません。

その後も互いに得点を重ね27-26で1点リードしたヒートが85-80の5点リードで勝負の最終Qに向かいます。

 

4 quarter

4Q開始早々にレブロンがペネトレイトでレイアップを決めバスケットカウントもゲットするとモリスの連続スリーポイントでヒートに追いつきます。

更にロンドのレイアップで逆転しますが、バトラーがジャンプショットを決めるとレブロンのアタックをブロックし今度はスリーポイントと止まりません。

その後、得点を入れ合うもヒートがリードを保つ展開が続き残り1分にはバトラーのレイアップ、ヒーローのバスケットカウントで勝負あり。

全てのクォーターでリードしたヒートが115-104でレイカーズを下し1勝を挙げました。

無双状態だったデイビスを封じたヒート

1戦2戦を見る限りスイープで負けてもおかしくないヒートでしたが、素晴らしい集中力を見せレイカーズに勝利しており、これだからバスケットボールは面白いと改めて感じました。

勝因は、ここまで無双状態と言える活躍を攻守で見せていたデイビスを封じた事に尽きると思います。

1Qに2つのファウルでベンチに下がったデイビスは前半を11分程の出場時間で終えるなど仕事をさせませんでした。

また、デイビスがいない時間帯や厳しくディフェンスできない為、インサイドで得点するシーンも多くフィールドゴール率は51.3%を記録しています。

試合を通しても15点5リバウンドに抑えており、シュート数も9本と1戦2戦の半分以下となっています。レブロンは25点10リバウンド8アシストと流石のスタッツでしたがターンオーバーが8と、こちらもディフェンスのプレッシャーは確実に効いていました。

オフェンスリバウンド数は11-3で2戦と同様大きな差がありますが3戦ではセカンドチャンスポイントに繋がるシーンは少なくなっています。

また、バトラーが獲得した14本を含めチームで得た23本のフリースローを21本成功させているのも大きかったと思います。

自滅する形なったレイカーズ

レイカーズとしてはデイビスだけでなくグリーンやクーズマもファウルトラブルになった事が痛手となりました。

1戦2戦と比べて明らかにディフェンスのスイッチミスが多くゴール下で得点を許すシーンが見られました。

スリーポイントも同様で、ここまでシュート自体を打たせる事が少なかったレイカーズですがクラウダーが8本、ロビンソン10本、ヒーロー7本、オリニク5本と大きく増えています。

確率はそれほど高くありませんでしたがシュートタッチの問題で、ディフェンスのプレッシャーにより外していた訳ではありません。

結局ファウルトラブルが攻守のリズムを狂わす原因となっただけに自滅に近い敗退となりました。

バトラーの闘志溢れる活躍

3戦のバトラーは48分間中約46分に出場し、スリーポイントを1本も打たずに40点を挙げタフショットも放ちながらフィールドゴール率は70%を記録しました。

更に11リバウンド13アシストとトリプルダブルをマークしNBAファイナルでは3人目となる快挙を達成しました。

ちなみに達成した試合でチームを勝利に導いたのはバトラーだけです。

フリースローを14本獲得しているのを見ても分かるようにアグレッシブに攻め込みリーダーとしてチームを牽引しました。

また、2戦に続いてオリニクも得点で活躍を見せ大事な局面でスリーポイントを成功させています。

しかし4戦では恐らくデイビスが積極的に攻め込んでくる筈ですし、ディフェンスではバトラーが徹底マークされる事が予想されます。

そうなれば誰か1人ではなくチーム全体での攻守に対する積極性がこれまで以上に求められるでしょう。

 

レイカーズ

個人スタッツ

選手 出場時間 得点 リバウンド アシスト
スタータ (51)
ダニー・グリーン 17:40 2 3 1
コルドウェル ポープ 29:10 5 3 1
アンソニー・デイビス 33:58 15 5 3
レブロン・ジェームズ 39:12 25 10 8
ドワイト・ハワード 15:32 4 3 1
ベンチメンバー (53)
ラジョン・ロンド 28:57 4 8 5
カイル・クーズマ 23:54 19 3 0
マーキーフ・モリス 25:00 19 6 2
アレックス・カルーソ 26:05 8 1 2
JRスミス 5:28 3 1 0

 

チームスタッツ

フィールドゴール率 34-79 43%
3ポイント率 14-42 33.3%
フリースロー率 22-29 75.9%

 

 

アシスト
リバウンド(オフェンス) 43(11)
スティール 8
ブロック 2
ターンオーバー 19
ファウル 22
ペイント内ポイント 34

 

ヒート

個人スタッツ

選手 出場時間 得点 リバウンド アシスト
スタータ (89)
タイラー・ヒーロー 36:28 17 3 2
ダンカン・ロビンソン 39:18 13 5 3
ジェイ・クラウダー 34:55 12 8 1
ジミー・バトラー 45:51 40 11 13
メイヤーズ・レナード 13:43 7 1 0
ベンチメンバー (26)
アンドレ・イグダーラ 17:56 2 1 3
ケンドリック・ナン 20:57 4 1 2
ケリー・オリニク 31:20 17 7 1
ソロモン・ヒル 4:53 3 0 0

 

チームスタッツ

フィールドゴール率 41-80 51.3%
3ポイント率 12-34 35.3%
フリースロー率 21-23 91.3%

 

 

アシスト 25
リバウンド(オフェンス) 373
スティール 8
ブロック 3
ターンオーバー 12
ファウル 23
ペイント内ポイント 52

 

会場:アドベントヘルス・アリーナ

TEAM Q Q Q Q TOTAL
レイカーズ 23 31 26 24 104
ヒート 26 32 27 30 115

 

レイカーズ2-1ヒート